ユリベル初夜的な何か「あ、ああああの! こ、これは、どどど、どういうことですかああああ!?」
ベルナデッタはユーリスに抱き締められていた。ベルナデッタがユーリスを、ではなく、ベルナデッタがユーリスに、である。
「どうも何も、旦那が嫁を抱いてるだけだろうが」
ユーリスの声が、息が、耳元をくすぐった。寝台の上とはいえ、別に横になってもいないし服もはだけてはいない。ただのハグ、といえばそれまでだが、今までかつてユーリスにここまで密着されたことはなくて、ベルナデッタは困惑していた。
「な、ななななんで、えっと、その、ユーリスさん、どうしちゃったんですかあああああ!」
苦笑するような気配。
「どうした、ってなあ。俺はずっと、こうしたかったぜ?」
5097