酔っ払いベルちゃん「えへへえ、ゆーりすしゃああん」
呂律のまわらない声でベルナデッタが戯れてくるのを制するのにユーリスは苦心していた。引きこもりだろうが一応は一端の兵士であるベルナデッタに全力で絡みつかれると振り解くのも容易ではない。
普段は照れて二人きりの時しかここまで密着して来ないというのに、完全に酔っ払っている。
「あー、くそ。やめろベル。髪をかき回すんじゃねえ!」
「固いこと言わにゃいでくだしゃあよー」
「お前、飲み過ぎだ……」
久しぶりの戦勝の宴の席。珍しくも先の戦いで活躍していたベルナデッタはべろべろに酔っ払っていた。どうやら持て囃されて酒を注がれたのを調子に乗ったのか律儀なのか全部飲んだらしい。結果、ひどく酔ってユーリスに絡みついている。
4688