ウルトラマンヒカリのラボには、今日も元気な被験協力者や、その者曰くの師匠や、師匠立候補者つまり盟友が賑やかに過ごしていた。
そこへウルトラセブンがやって来た。タロウではない。ゼロの父である彼は息子に言う。
「ゼロ、研究室に入り浸るなんて、大人しく過ごしているんだろうな?」
「オレよりコイツの方が……!」
「師匠!ウルトラひどいです!」
「ゼロ!」
「……大人しくしてるッつの」
息子の返事に頷いた後は、研究を切り上げさせられ大人しく休憩をさせられているラボの主に向き直った。
「貴方が休憩出来るなら良いことだが、騒がしいようなら纏めて引き取るぞ?」
「ええっ、兄さん、ぼくもですか!?」
その赤い背中に、情け無い訴えが虚しく響いた。
ヒカリはのんびりとその遣り取りを眺めていた調子の儘セブンに答えた。
「問題無い。みんな可愛い。」
え、と固まったセブン、ゼロ、メビウスをよそに、照れますなぁと真っ直ぐに受け取り真っ直ぐな反応を返すゼット、表情は二手に別れた。前者の三名は、アーブの気持ちとはこんな感じなのだろうかと思った。
「……みんな、って、僕も含まれているのか?」
ミラクルマンの疑問に答える者はいなかった。