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    sakuranko55

    @sakuranko55

    サークル「さくらんこ」
    創作BL「あなたのタマシイいただきます!」公開中です!
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    sakuranko55

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    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤

    残りはアルファポリスで上げることにします!
    11月中はBL小説大賞に集中しますのでよろしくお願いします。
    九鬼が変態じゃないバトルはないです。笑

    #過去編
    pastEditors
    ##絶有主《ゼウス》
    #創作BL
    creationOfBl
    #BL小説
    blNovel
    #バトル
    battle

    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤「ねぇー、イロハちゃん。どれだけ姿を消してもニオイを消さないと〜。怖い怖い〜♡ってあまーいニオイがクッサイんだよネ〜」
    「ヒィッ!やめっ……!」
    「この髪って黒く出来るの?あーでも、水色のままでもいっか〜、顔だけ見てたら一緒だし、色違いもアリだね!」
    「い、いだあぁぁあっ、髪っ、引っ張るでなぁっ!」
    「はぁ……♡声が違うのがちょっとアレだけど、やっぱりイイヨ、イロハちゃん、その顔が歪むの最ッッッッ高!今までは黒い髪の赤い瞳の子をたくさーぁん殺してきたけど、顔が似てて色が違うっていうのもまたイイナァ……」
    「ひっ………ぅっ!?」

    逃げる間もなく伸びてきたてがイロハの首を掴んで地面へと抑え向けた。そのまま喉を押しつぶし、九鬼の指に力が入るとともに首が閉まっていく。イロハは色々な能力を有しているのに目の前の男に与えられる恐怖に屈服し、それ以上は能力が切り替わらなかった。喉を押し潰している手を必死に引っ掻いて、引っ張って足をばたつかせるがびくともせず視界が霞んでいく。

    アァ……もう終わりか……やっぱりツマンナイなぁ……ボクを満たせるのはやっぱり、さ…………ッッ!?」

    九鬼の瞳がゆっくりと三日月を描いて、指が深く頸動脈に埋まろうとしたその時、九鬼の死角から氷のナイフが飛んできた。それに気づいた九鬼が一本目をグローブで挟むとそのすぐ後ろの影にもう一本潜んでおり、首を締めている手を緩めたくなかったので体を捻って躱すとその氷のナイフは九鬼の頬を傷つけ床へと刺さった。九鬼がその行動が間違いだと気づいたのはその後だった。更にそのナイフが通り過ぎたその奥から薬師河悠都やくしがわ ゆうとが足裏を前面に出して蹴り込んできたのだ。
    体勢が悪かった九鬼は仕方なく両腕をクロスして受ける。しかし、九鬼のウエイトを持ってしても受けきれずに体がイロハから離れるようにぶっ飛んだ。

    「ゲホッ、ガハッ……ぐ、ゆ、悠都ッッ」
    「大丈夫?イロハ?……ちょっとイロハには荷が重かったかな……」
    「悠都ッッ!なんなのじゃ、あヤツは!気持ち悪いぞよっ!わらわはっ、わら、わ……はッ」
    「落ち着いて、イロハ。アイツも君と一緒で場の空気読めないやつだから」

    薬師河はイロハに駆け寄ると上体を支えながら起き上がらせた。そして直ぐに飛んでくる神功の槍を避ける為に氷のナイフを拾い、イロハを横抱きにしてから地面を蹴って茂みへと飛ぶ。
    後から追いかけてきた神功は地面に刺さった槍を引き抜く。そしてそこにドコンッと床を壊すほど踏みしめて立ち上がる九鬼が戻ってきた。

    「────ぁー、うっぜ」
    「九鬼、すいません。逃しました」

    九鬼の口調が荒くなるが神功はそんな事はお構い無しで、霧が深くなった辺りの気配を探る。その神功の制服は風圧で切り裂かれ所々に血が滲んでいるがそれよりも多くの返り血を浴びていた。そのざまにいつもなら気にする程ではない状態なのに九鬼が背後から冷たく殺気立つ。

    「左千夫クンやられ過ぎデショ?」

    地を這うような冷たい声と共に神功の手首を掴みにかかるが次は逆に燃えるような殺気が神功から放たれて、勿論腕など持たしてもらえず、九鬼の殺気が押し返された。

    「致命傷はありません。九鬼、殺気立つのはいいですが今は邪魔です」

    九鬼の殺気が強過ぎて薬師河とイロハの位置がわからないと言いたげに神功は九鬼を睨んだ。
    九鬼は先ほどまでのイロハとのお遊び以上に神功の殺気に興奮し、体が満足感を覚えていく。矢張り自分を満たせるのは神功しかいないんだと再び理解するといつものおちゃらけた彼に戻った。

    「ひど〜い!左千夫クンのせいで取り逃がしちゃったし!」
    「悠都は強いので仕方ありません」
    「もう話は終わったノ?」
    「…………はい」
    「じゃあ、もうアイツも殺してイイよね?」

    折角抑えた九鬼の殺気が再び爆発する。神功は溜息を吐くがこうなったら止められないので放っておくしかない。
    九鬼の気配が強過ぎて位置を探せなくなった為に支線を九鬼に戻して槍の柄先を地面へと付けた。

    「殺す必要はないと思いますがね……生きたまま拘束で」
    「無理そうカナ〜」

    そんな二人のやり取りの最中。
    神功と薬師河が起こしていた霧が晴れていった。
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    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤

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    九鬼が変態じゃないバトルはないです。笑
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤「ねぇー、イロハちゃん。どれだけ姿を消してもニオイを消さないと〜。怖い怖い〜♡ってあまーいニオイがクッサイんだよネ〜」
    「ヒィッ!やめっ……!」
    「この髪って黒く出来るの?あーでも、水色のままでもいっか〜、顔だけ見てたら一緒だし、色違いもアリだね!」
    「い、いだあぁぁあっ、髪っ、引っ張るでなぁっ!」
    「はぁ……♡声が違うのがちょっとアレだけど、やっぱりイイヨ、イロハちゃん、その顔が歪むの最ッッッッ高!今までは黒い髪の赤い瞳の子をたくさーぁん殺してきたけど、顔が似てて色が違うっていうのもまたイイナァ……」
    「ひっ………ぅっ!?」

    逃げる間もなく伸びてきたてがイロハの首を掴んで地面へと抑え向けた。そのまま喉を押しつぶし、九鬼の指に力が入るとともに首が閉まっていく。イロハは色々な能力を有しているのに目の前の男に与えられる恐怖に屈服し、それ以上は能力が切り替わらなかった。喉を押し潰している手を必死に引っ掻いて、引っ張って足をばたつかせるがびくともせず視界が霞んでいく。
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    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③
    神功VS薬師河の続き!
    アルファポリスでも

    ■巽×那由多
    【俺のこと愛してる幼馴染が彼女持ちだった件聞く?】
    ■九鬼×左千夫
    【美麗な彼氏の男の潮吹き講座(R18+)】更新中!
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ③「…………交渉決裂ですね、仕方がありません。
    それでは僕の用事が終わるまで眠っていてください」
    「左千夫こそ、ゆっくりしていってよ。悪い様にはしないからさ」

    静かだが殺気を含んだ言の葉が交わされた後二人の姿が消える。目にも止まらぬ速さで動いた二人の衝突音が所々で轟き、空間を震わせた。
    神功はリーチの長さを活かして槍を何度も突き出す。油断すれば蜂の巣にされそうなほど的確な急所狙いを薬師河は掌と膝から下を使って器用に受け止めた。神功は一際大きく後ろに肘を引くと小細工なく真っ直ぐに槍を突き出した。すると薬師河は槍の柄の部分を掌で滑らせて減速させ、足裏を前に突き出すようにして矛先を真っ向から受け止めた。
    〝ガギンッッ〟と鈍い金属音が響きわたって神功が眉を顰める。そのまま、ぐぐぐぐぐッと押し込もうとするが脚力と腕力の違いから押し切る事は出来ず。また、靭やかな優男の割には薬師河のウエイトは重く、ちょっとやそっとでは動く事は無かった。神功が薬師河の瞳から貫通した靴底の更に奥を見つめる。衝突で靴底は無惨にも穴が空いてしまったがその奥の足の指の付け根の辺りに硬い鉱石がプロテクターのようにはめられていた。
    1939

    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ②
    神功VS薬師河です。
    ろめと、やっくんやっくんと言ってるのはこの人の事!むかしの名前は〝サチオ〟です。
    九鬼とは三角関係?になるんですが、さっちんがやっくんのことサチオって言い出したらややこしくなるやつだなーと思いつつもうどうもできない!!笑
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ②「7193……いや、左千夫とこうやって手合わせするのはいつぶりかな」
    「……………ッ!?……それはッ」
    「あ、そういう意味で言ったんじゃないよ。
    僕を殺したことなんて、もう忘れてくれていいからね」
    「────────ッ!!」

    神功の脳裏に記憶が蘇る。
    神功は幾度と無く繰り返された実験により記憶が断片的に欠けているが。九鬼との幼少期の出会いを思い出した時に同じく薬師河悠都やくしがわ ゆうとのことも思い出していた。
    更に脳が刺激を受けた事により、当時は“サチオ”と名乗る少年とのでき事が今また鮮明に蘇っていく。神功は“サチオ”、今は薬師河悠都やくしがわ ゆうとと名乗る男を確かに殺した。自分が実験体であった頃、研究員のお遊び紛いの同士討ちの相手が彼であった。神功は自分の殺し合いの相手が薬師河と最後まで気づく事なく、突き出したナイフが彼の首を切り裂き、彼と気づいたときには既に亡骸であったのだ。
    1440

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