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    肴飯のポイ箱

    @sakana2015414

    pkmnでkbdnとか、kbnとdndがわちゃわちゃしてるような話を書いてます。時々ホラーなものをあげるのでそこだけ注意です。

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    肴飯のポイ箱

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    nzさんの怒りの琴線の話と、粉々になる瓶の話です。美味しいポテトを奢って貰ったので書きました。ちょろっとな会話文にするはずが楽しくなってこんなに長くなってしまった。
    ※🐉、👿、🔥、💧、🌱出ます
    ※CP要素無し
    ※微暴力表現あり

    #ジムリーダー(ガラル)
    gymLeader
    #小話
    brief(comic)Story

    落ち着いてますよ『…ロトム、よろしくな』
    (パッと映し出される映像は、浮遊するロトムから撮られた物なのか。薄暗いパブを、俯瞰するような形で始まる。)

    『俺ぇあよ!!オメェみてえなスカした顔してるヤツがぁよ!!』

    (ガヤガヤと喧騒と食器が無遠慮にかち合う音が響く中、殊更大きな声で1人の客に絡む赤ら顔の男。ニヤニヤと下卑た笑いをぶら下げながら、酒気を帯びた息を客の顔面へと吐きかけ、周りが諌めるのも聞かずに、永遠と目の前の男への愚痴を一方的に垂れ流している。)

    『聞いてんのが!?オイッ!おいテメェよお!!あぁ?』

    (一方的に話しかけてくる男に対して、対する客は胸元にかけたチョーカーの金具を弄りながら、澄ました顔でエールの瓶を傾けている。)

    『へへっ…おまえ、余裕ぶっこいでるけどな。おま…も…と…って…よ』

    (男が客の耳元でニヤニヤと笑いながら話している為、不明瞭)

     客は、顔色を一つも変えずに最後に残ったエールを一気に仰ぎ飲む。トンっと飲み終えたエールの瓶をテーブルの上に置き、そのまま澄ました顔をして立ち上がった。

     その刹那だった。

     ガッシャーーーン!!!


    (揺れる画面と、複数人の声が入り混じる音声が響いた後。地面に這いつくばって呻き声をあげている男と、周りに2撃目を止められ、宥められている客の姿が流れ、それを最後に映像が終わる。)



    「わぁ、凄いね!ガッツリと天辺から一撃だ!」
    「そうなんすよ!いや、マジで凄かったわ。」
    「ちょっと!感心してる場合です?ねえキバナさん。これ、この後どうなったの?どこのニュースにも流れてこなかったけど…」
    「ヒント。このパブの場所はスパイクタウン」
    「それ、もう答えみたいなものだね!」
    「あっはっは!この人も、やらかした場所が悪かったんだな」
    「…頭痛くなってきたわ」

     画面に映っていた客、もといネズの映像が終わると、見ていた各々からの感想が飛び交う。夕方から始まった懇親会は少しずつ賑わいを増し。今は各々好きな場所での交流の時間となっている。その会場の一角で、キバナは一緒に飲んでいたジムリーダー達にこの映像を見せたのだ。

    「まあ、映像撮る前に相手が胸ぐら掴んできたりとか、ツバ吐いたり肩をぶっ叩いてきたりとかしてたしな。それも加味して正当防衛で処理!それより、ネズのやつ『落ち着いてください!』って止めに入った店員達に、なんて言ったと思う?」

     まだなにかやらかしたのか。と言う顔でルリナがキバナの方を見ると、その表情が面白かったのか子どもみたいにケラケラと笑っている。そして、手に持っていたグラスを傾けようとした時、そのグラスが横から掻っ攫われる。

    「おれは落ち着いてましたよ。そうじゃなきゃ、中身の入った瓶でやってました」

     良いの飲んでるじゃないですか。なんて言いながら、自分の発言をそのままリプレイしたネズを見て、ヤローがわぁっと声を上げる。
    「噂をすれば、本人登場じゃあ!」
    「キバナ、その映像まだ持ってたんですか」
    「いやぁ〜、あんまりにもお見事な一撃だったからさあ「ロトム、消しなさいね」あっちょっと!こら!」
    「撮影被写体本人からの要請により、デリートしたロトー!ロトム的にも、リスクを抱えるの反対だったから消えて安心ロト!」
    「後で、マリィにも見せてあげるって約束してたのに」
     キバナのその言葉に、ネズはじとりとキバナを睨みつけ、中指を立てながら席を離れていく。ちゃっかりと彼の片手にはキバナが飲むはずだったグラスを持って。


    「それにしてもネズ君最近、あまりそういうことしなくなったなって思ってたのに。随分と久しぶりだねぇ」
    「よっぽど腹が立つことでも言われたのかしら」
    「まあ、あいつがキレる理由なんて一つだけだろ。今日のこの懇親会だって、その為に来てるようなもんだろうし」

     キバナの一言で、全員の視線がまだ幼さの残るジムリーダーの方への注がれる。彼女は大人達の視線には気付くことなく、近くに居るチャンピオンやビート達と一緒に話に花を咲かせているようだった。年相応で可愛らしいことだ。

    「じゃあ、動画も消えたし、お酒には気を付けようって事で!この件は解散!!」
    「結局私達は何を見せられたのよ…」
    「まあまあルリナさん」
    「みんなも、お酒の席では気をつけるようにね!」
     なんて、どこか締まらない言葉と共にその話題は終わりとなったのだった。




    「で?本当はあの動画、マリィくんに見せる約束なんかしてなかったんだろう?」
     懇親会からの帰り道。タクシー乗り場まで行く道すがら、コソッとカブがキバナへと手招きしてくるので、少し屈んで話を聞いてみると、ニコニコと人好きのする笑顔で言われた言葉に目を見開く。
    「あれ?バレてる?」
    「やっぱりね」
    「あっ!カマかけた!」
    「じゃなきゃ、きみがあんな場所で動画を見せるわけないだろう」
     降参。というように両手を上げてから、キバナは種明かしをする。
    「ネズは、マリィに自分の暴力的な部分を見せるのが好きじゃないから」
    「うん、そうだね。だから、態と、マリィくんが見てしまうかもしれない場所で、流したのかい?」
    「うーん。マリィにはほんと見せる気は無かったし。タイミングもしっかり図ってたから」
     あの場で、そこまで気を回しながら態と大騒ぎをして動画を流していたと知り、カブは素直に感心した。器用な子だとは思っていたけれど、ここまでとは。若者の成長を嬉しく思いながら続きを促すと、物凄く言い難そうな顔をした後、本当に小さな声でキバナは呟いた。

    「なんていうか、嫌じゃないすか。家族や親しい人が自分の為に誰かを傷つけるって。だから、動画を使って…ちょっとだけ脅した」
    「……キバナくん。ほんと大人になったねぇ…!」
     酒の力もあって、嬉しさが抑えられず、カブは思わずキバナの後ろに素早く回って膝カックンをし、キバナが姿勢を崩したと同時に彼のセットされた髪の毛をぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
    「うわぁ!カブさんっ!くすぐったいって!」
    「偉いねぇ!」
    「うっわ、力強い!」
     キバナが立ちあがろうとしても、カブの力は思いの外強く、ガッチリと抱え込まれたまま、暫くの間彼が満足するまで構い倒されるのだった。
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    肴飯のポイ箱

    DONEお題「相棒」
    変わらないものと、変えたいものについて。これからキダになる。そんなお話。
    変わらない、変わりたい 夜の帳が下りてから大分時間も経ち、今や空の天辺には艶やかに月が光り輝いている。月明かりによって漸く足元が見えるような部屋のさらに奥。窓も無い物置部屋は橙色の小さな室内灯によって照らされている。
    「あれ…やっぱりねえな」
     物置部屋からあちこち物を引っ張り出しては首を捻る長身の男は、最後に諦めきれないようにザッと散らかった部屋の中を見回す。が、お目当てのものは見つけられなかったのだろう。心なしかガックリと肩を落としながら部屋の電気を落とす。
     パチリ、と音を響かせてスイッチを押せば部屋の中はたちまち薄白い光が差し込むだけとなる。
    「ゴーキン」
    「おっジュラルドン。どうした?月光浴はもう良いのか?」
     ベランダに通じるガラス戸を器用に開けて、のっしのっしと音を立てながら自分の方へと歩いてくる白銀の相棒に、長身の男の正体であるキバナは、優しく笑いながら話しかける。いつもならもう少し月夜を浴びて楽しんでいる筈なのに、体調でも悪いのだろうか。そう、少し心配になってじっとこちらを見つめてきているジュラルドンのボディをチェックしようとした瞬間。
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    肴飯のポイ箱

    DOODLEワンドロ
    少年kbn君と同年代🚺dndちゃんの話。
    ※先天性女体化です。
    心より行動が先にくる1人と、心が来てから一気に行動し始める1人の話
    お題『初恋or意識し始め』
    まずは一手 昼下がりのナックルシティ。ジムリーダーになって一年とちょっと。自分に割り振られた仕事をなんとか回せるようになってきたキバナは、最近になって漸く入ることを許された宝物庫内の書庫に昼休憩はもっぱら入り浸っていた。保存の観点から外に全く出される事のない書庫は、知的好奇心が強いキバナにとっては大分豪華なオモチャ箱のようなものだった。
    「(今日は午後から休みだし、入室許可も取った。絶対閉まるギリギリまで入り浸ってやる!)」
     少し浮き足だった歩みで書庫の扉を開け、少し埃っぽい空気を吸い込む。この、何とも言えない紙とインクの香りがキバナは大好きだった。
     ナックルジムの書庫は少し不思議な形をしている。吹き抜け式の円柱型の室内には螺旋階段がぐるりとドラゴンの体のように巻き付いている。その螺旋に沿って壁に本棚が埋め込まれている。光を最低限取り込む為に作られた丸い天窓には、月と太陽をモチーフにしたステンドグラスが嵌められており、外の光を透かして淡い彩光を放っている。
    2021

    肴飯のポイ箱

    DONEワンドロ
    お題「駆け引き•取り引き」
    立ち止まって周りを見たら不安になってしまった1人と、立ち止まった先でずっと待っていた1人の話。
    ※イズオーバー後同棲設定
    すっごい…難産でした…でも楽しかった!
    よーいどん すっかりと夜の帳が下りたナックルシティの片隅。夕食もシャワーも終わらせたキバナは、リビングでのんびりと読書をしながら膝に顎を乗せてくるフライゴンの頭を撫でて存分にリラックスモードだった。間接照明によって柔らかい明るさに包まれた部屋の中では、他のポケモン達ものんびりと寛いでおり平和の一言だ。ただ、少し引っかかる事があるとすれば同棲している恋人の様子が変だったこと。仕事から帰って来たと思えば夕飯もそこそこに共有してる書斎に引き篭もってしまった。
     まあ、何かに集中したい時には同じような事は度々あった。キバナもたまにやる。ただ、今回は表情がいつもより鬼気迫ったというか焦っていたというか。
    「…ふりゃ」
     撫でる手が止まっていた事にちょっと不満げな声でフライゴンが拗ねる。それに謝るように撫でる動きを再開すると、満足そうに目を細めて擦り寄ってくる。そんな可愛い姿に、今日は甘えただなぁ。なんて思いながらキバナは読書を続ける。
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    【Sharing one’s lot with another】

    遺跡を巡る旅の途中。
    街の教会の前を通りかかった時、ふと立ち止まったスレイは何かを凝視しながら不思議そうにたずねた。

    「ミクリオ?あれ何?」

    そう問われ視線の先を見やると、そこには純白のドレスとタキシードをまとった若い夫婦。多くの参列者達に祝福され、花びらのシャワーの中を笑顔で歩く二人は幸せそのものだ。

    「あぁ…あれは結婚式だよ。」
    「へえ!今の結婚式はあんなに華やかなんだな。まるで戴冠式みたいだ。」
    「そうか。君が知ってる災厄の時代の頃は、もっと質素だったね。」

    スレイが驚くのも無理はない。
    彼が眠っていたこの数百年の間に、文明のレベルはずいぶんと上がっていた。
    それに伴って、人間と天族の生活スタイルも大きく変わり、こういう行事ごとも時代と共に多様化していたのだ。

    そこだけ別世界のような華やかな雰囲気に、好奇心たっぷりのキラキラした目で魅入るスレイ。
    そんな彼を微笑ましく横目に見ながら、ミクリオは冗談めかしにこんなことを口にした。

    「そういえば、スレイは……結婚したいとは思わないのか?」
    「え?なに?急に 1170

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