お誘いの仕方「今週の土曜の夜家誰もいないだ…その…日曜珍しく部活ねぇーしその…うちに泊まりに来ないか?」
三井さんのからお誘いしかもお泊まり…
お泊まり…つまり…その…期待していいだよね!
三井さんからの告白を受けたのは丁度1ヶ月前だ。オレは以前から三井さんに恋心を抱いていた。初めのうちは男だし、オレの好きな人はあやちゃんだと言い聞かせていたけどだんだんと自分の気持ちを誤魔化せなくなっていた。
三井さんといると落ち着く反面凄くドキドキして身体が熱くなるのを感じる。気づけば四六時中頭の中は三井さんのことでいっぱいだった。
でも、きっと三井さんはオレのこと部活の後輩とでしか思っていない…それでいい…オレの気持ちは自分の中だけに停めておくべきだと思っていた矢先に三井さんからの告白を受けた。
まるで夢でも見ているかのような未だに信じられないと思う。
でも告白の返事をした時の三井さんのまぶしい嬉しそうな笑顔も、付き合ったその日にしたキスも全て夢では現実なのだった。
付き合ったその日にキスしたから意外に恋人がするいわゆるその…Hな行為をするのも早いと思ったが三井さんは意外に奥手なのかキスや手をつないだりする以上のことはしかなった。
オレだって男だ性欲というものはあるし初めてを大好き三井さんに捧げられるなら別にいい。
まぁ…お互いバスケ馬鹿だし、部活も忙しいし
お互いの家に行ったからといっても家族がいる
ホテルに行くお金もない…
キス以上をする時間も場所もお金もなかったのだった。
そして待ちに待った三井さんからのお誘い。
誘われた時三井さんの顔真っ赤だから気持ちは一緒だと思う。もし手を出してこなかったらオレが三井さんを抱いて既成事実を作ってやる。
っえ?使い方違ういやもうこの際なりふり構っていられいでしょ!
オレは土曜日までの残り一週間に全力を尽くした。
男同士がする方法を調べ上げ、浣腸やら洗浄やらその後ろの孔を拡げる事…声を殺して
自宅の狭い浴室でする事前準備の恥ずかしさに
心が折れそうになった。アンナから「リョーちゃんお風呂長過ぎ」と冷たい視線を浴びたがこれも土曜日のお泊まりのため。
そして
「三井さんってどんなんが好みかな…」
やっぱり勝負下着って大事じゃない?
オレはネットで男性の勝負下着を検索した。
形から入るのは大事だし…いつものボクサーパパンツでもいいけどやっぱりそいうところ大事だと思った。
土曜日の部活が終わりいよいよ来た!
「宮城そのまま家くるか?」
「いや…準…いや汗かいたんでシャワーして着替えから行きます…」
「オッケー」
うわぁ~心臓の音ヤベ…
「じゃあまた、行くで…」
いつもの別れ道、歩き出そうとした時三井さんに腕を掴まれる。
「三井さん?」
「ワリ…」
「またすぐに会えますよ…」
「そうだな…」
三井さんの手がゆっくりと離れ…
お互い歩き出す。
ドッドッド…心臓が飛び出るじゃないかってくらい速いし痛。
何!?あの不意打ちは!?
オレは早く会いたくなって急いで家まで走った。
家に着くと誰もおらず。
ふぅ…さっさと準備して行こう…
ぁあ~思った以上に緊張しているようで練習のように事前準備する手が震える…
あぁ…このナカに三井さんがいや…最後までとかオレやっぱり期待し過ぎかなぁ…
なんとか準備を済ませ今度はネットで購入した勝負下着に足を通す。
生地薄っ…てか動いたらはみ出そうだししかも
これ後ろ尻丸出しなのと一緒じゃん…
オレ張り切り過ぎて逆に引かれたら立ち直れない…
っはそうしているうちに時間が過ぎていく
もぅ!当たって砕けろ!リョータ!男だろ!
もしダメなら既成事実を作ってしまえ!
オレは勢いよく家を飛び出した。
走っている時やっぱり生地薄いし面積狭いしで下が動いてしまってヤバかった…
息を整え震える手で三井さんの家のインターホンを鳴らす。
すぐに三井さんが顔出す。
何度か来ている三井さんの部屋なのに落ち着かない…三井さんもなんかいつもと調子違うくないなんかしゃべってよ!
時計の針の音がやたらに大きく聞こえた。
こうなっては埒があかない仕掛けるしかない…
だって今日逃したらもうないかもしれない…
オレは…
「三井さんそこ棚にある雑誌見てもいい?」
「う?ぁあ…いいぞ…って宮城…お前…」
オレは自分でもわざとらしいとは思った事実自分の行動に引いてるし
でも…
「うわぁ~これ読みたかった月バスじゃないですか~」
四つ這いになり引く位置ある雑誌を探す振りをしてスボンを少し下げ三井さんに勝負下着がチラりと見えるように細工する。いやそもそも後ろは尻丸見えと同じだから三井さんにはオレの尻の割れ目が見えていると思う。これマジであざとい女子じゃん…三井さんも固まってるし…
「これ見てもいいですか?」
振り向いた瞬間
「っへ…」
「宮城それは…その…YESってことでいいだよな…」
目の前には三井さんのアップ…
うわぁ~いい顔…
「宮城…」
「…はい」
気づけば唇を奪われていた。今までは軽いキスだったのに大人のキスだ…ヤバ…嬉し過ぎる。
「っう…三井さん…」
「ベッド行くぞ…」
オレの身体を軽々と抱えポイっとベッドに放られまた深いキスされる。
三井さんのキス気持ちいい…頭がボーとする。
「なぁ宮城見てもいいか?」
オレは静かに頷く。
下がっていたズボンは三井さんの手によりベッドの下へ…
「お前…」
「三井さんの好みわからなかったから…どうでしか?」
「どうって…」
「やっぱり…引きました…うわぁ~」
三井さんに力強く抱きしめられる
「引くわけないだろ…サイコーにエロくて似合ってる…」
面積狭い薄い生地越しに伝わる…三井さんも興奮しているのが嬉しくて…
「ちなみ…」
後ろも準備してありますよ…
三井さんの喉がゴクリとなる…
目を見つめるとギラギラしている
今までの三井さんとは違うオスの顔だ…
ゾクゾクとしたものが背中に走る。
「やめろ…って言っても止める自信ないからな…」
「…はい」
「宮城…」
「っう…三井さん…っん」
三井さんの手がほぼ何も覆われていない尻を撫でる。
「今度はオレに準備させろよ…」
「…っん…っは…はい」
甘い土曜日の夜を過ごしたのは間違いなかったしスゲー良かったけど…
三井さん…その体力バスケに生かしてよね!って言いたくなるくらい三井さんは止まらなかった。
初めてがこんなに激しいものになるなんて…
でも…うん…最高だったよ…