pixivにアップしたモブ→フロ+ジェイフロのつづき植物園に向かう道から外れた林の中に
大きな樫の木が生えている場所がある。その樫の木のまわりは木が生えておらず、林のなかでちょっとした広場のようにになっているのだ。人気のないそこで、三人のサバナクロー生が、丸々と太ったイグニハイド生を取り囲んでいた。
「モブソン、テメー親から仕送りが来たら金持ってこいつったろ。あ?今月の支払いはいつになんだよ?」
「…。」
「なに黙ってんだよ。返事しろや。」
リーダー格の猿の獣人に胸を押されて、ブクブクと太った体が追い詰められて樫の木の幹にぶつかる。
「オイオイオーイ、こんな簡単な質問にも答えらんねぇのか?」
興奮した腰巾着の猫の獣人が、脛を蹴り飛ばした。本気ではないが容赦はないそれは、相当痛いらしく、モブソンはニキビだらけの顔をくしゃくしゃに歪めた。
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