花火今日は花火が上がるらしい
好きなんです!花火一緒に見てくれませんか?
今日で何回言われたことか、毎回断る俺の気持ちを考えて欲しい
(好きな子ねぇ…)
俺はその好きな子の家の前にたっている
(気持ち悪くないか…俺なんかに誘われてどう思うか…でも他のやつに誘われるお前は見たくない)
ピーンポーン
ドアが開いて、声が聞こえた
「カミュ?どうしたの?」
「花火…誘いに来たんだけどさ」
来た理由を素直に言う
顔は見れない
「…」
あまりにも沈黙が長くて気まずい
(あぁ、ダメか)
なーんてなって言って誤魔化そう、と顔を上げると真っ赤な顔と目があって
する気のなかったキスをした
(お前が悪い)
side I
今日は花火が上がるらしい
好きな子を誘って見に行くのが決まり、と学校の女子が言っていた。
(好きな子…)
ふっと水色の髪の毛が頭を横切った
(難しいなぁ…恋って…でも…他の子に誘われるのかな…カミュ…かっこいいしね…)
チリッと胸が傷んだ
ピーンポーン
家のチャイムがなる。ドアホン越しに水色の髪、ドキッとした
「カミュ?どうしたの?」
(まさか?そんな?)
「花火…誘いに来たんだけどさ」
顔は合わない、カミュはそう言いつつ下を向いている
(な、え?ボクを?なんで…)
好きな子を誘って見に行くのが…
(ほんとに?)
沈黙が長くなってしまった
何かを決意したようなカミュがボクの顔を見て、目があって、驚いた顔をして
キスされた
(キ、キミが悪い)