攻防戦にもなってない トウマと虎於が付き合い始めて1ヶ月が過ぎた頃。久々にオフが重なったのでその前日から一緒に過ごそうと言うことになり、トウマは虎於の家を訪れていた。付き合ってから2人きりで長い時間過ごすのはプライベートだと初めてのことで、トウマはテンションが上がっていたし、虎於も心なしかいつもより楽しそうだった。虎於がオススメした映画を見た後にソファに腰掛けて談笑している時、ふと、虎於と目が合って。その視線があまりにも熱を帯びたものだったから逸らすこともできないまま、顔が近付いて、唇が重なって。そのまま触れるだけのキスを繰り返しているうちに、トウマの顎を掴んでいた虎於の左手が輪郭をなぞるようにして後頭部へと移った。そのまま頭を固定されて、口を開くことを促すように舌で唇をなぞってくる。促されるがまま少しだけ合わせを開くと、虎於の熱い舌が口内に侵入してきた。
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