金碧珠の地のはてでワンドロお題 水
金碧珠の地のはてで
波紋を立てる水面を見つめる。
ダンデの瞳からしょっぱい水が転がり落ちる度に波紋が立ちその度に、水面に映るダンデの姿がゆらゆらと揺れる。
本当ならば今日はキバナと二人でキャンプを楽しんでいるはずだったのに、今のダンデはひとりぼっちでキバ湖を見つめていた。
また一つころりと落ちた水が波紋を立てる。
すんと鼻をならし先週の出来事を思い出す。
きっかけは些細なことだった。
お互いに仕事が忙しかったり、生活のリズムが乱れ小さなイライラがたまっていた。
普段なら気にならないことが気にさわり、顔を合わせれば言い合いが続いた。
そしてついに先週の土曜日、久しぶりに重なったオフの日その日は朝から言い合いが始まった。
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