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    ミックの日なので、ブログからミックが出演している過去作を掲載。
    ブラッシュアップ版が赤黒本に収録されていますが、今回はブログのまま(横書き)で転載。

    お題『こっぱずかしいこと言わせるな…!』
    初公開日2008.12.1

    お題提供元「嗚呼-argh」さま
    雄たけび系お題
    https://argh2.xxxxxxxx.jp/
    俺は街中の美女のパトロールに出ていた。

    大切な毎日の日課。
    これを欠かすと、どーも調子が狂う。

    おっ!今日ももっこりちゃん発見!

    「かーのじょー!」

    俺はもっこりヒップに飛び掛った。

    「またあんたかーっ!」

    がすっ!

    「うぎゃぁっ!」

    振り向き様に俺に食らわされた見事な蹴り。
    その娘(こ)のヒールがぶっすりと俺の額に刺さった・・・。

    「ふんっ!」

    その娘はつかつかとヒールを鳴らしながら立ち去っていった。

    「あたた・・・。」

    俺は額を押さえながら立ち上がった。

    最近の娘は強暴だなぁ・・・。
    あんなヒールで蹴りをかまされたら、普通は死ぬぞ・・・。

    痛む額を擦りながら、俺は繁華街を歩き出した。

    ふと、人込みの向こうに目をやると、見覚えあるヤツが一人立っていた。

    金髪でスーツをきた男がいた。
    その横には、これまたもっこり美女が立っていて、なにやら二人で楽しそうに話している。

    おいっ!抜け駆けはゆるさんぞっ!
    俺は人込みを抜けて二人に近づいた。

    「なぁにやってんだぁ?ミック~。」

    俺はミックの首に腕を回しながら、二人の間に割って入った。

    「Oh.リョウじゃ 2232

    zo_ka_

    REHABILI大いなる厄災との戦いで石になったはずのネロが、フォル学世界のネロの中に魂だけ飛んでしまう話1俺は確かに見た。厄災を押し返して世界を守った瞬間を。多分そう。多分そうなんだ。
     だけど俺は全て遠かった。
     ああ。多分、石になるんだ。
    『ネロ!』
    『石になんてさせない』
     ぼんやり聞こえてくる声。クロエと、後は、ああ……。
    『しっかりしろ、ネロ!』
     ブラッド。
    『スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク』
    『アドノポテンスム!』
     はは、元気でな、ブラッド。早く自由になれると良いな。囚人って身分からも、俺からも。
    『ネロ……‼‼』
    「……」

    「なあ、ブラッド」
    「何だよネロ」
    「今日の晩飯失敗したかもしんねぇ」
    「は? お前が?」
    「なんか今日調子がおかしくてよ。うまく言えねぇんだけど、感覚が鈍いような……」
    「風邪か?」
    「うーん」
     おかしい。俺は夢でも見てるんだろうか。ラフすぎる服を来たブラッドがいる。それに、若い。俺の知ってるブラッドより見た目が若い。傷だって少ない。
     何より俺の声がする。喋ってなんてないのになんでだ?
    「ちょっと味見させてくれよ」
    「ああ、頼む」
     体の感覚はない。ただ見ているだけだ。
     若いブラッドが目の前の見たことのないキッチンで、見たことのない料理を 2283