冬弥攻めのNLも書きたいなと思いつつ、彰人関係で書きたいネタが多すぎて手をつけられていなかったので、いつか書けたらいいなということでとりあえずかきかけの状態でupします。
❏設定❏
・とくになし
❏本文❏
~東雲家~
冬弥・絵名「あ……」
冬弥・絵名:廊下でばったりと出くわす
絵名「冬弥くん、来てたんだ」
冬弥「はい、お邪魔しています」
絵名「最近よく来てくれてるよね。彰人と仲良くしてくれてありがとね、冬弥くん」
冬弥「いえ、こちらこそ彰人にはいつもお世話になっています。彰人が近くの自販機まで飲み物を買いに行ったので、今のうちにご家族の方に手土産をお渡ししておこうと、部屋を出たところでして……」
冬弥:絵名に手土産を渡す
絵名「え、そんな毎回気を遣ってくれなくても……って言っても、私もお客さんの立場だったらそうしちゃうかもだし、ありがたくいただいておくね」
冬弥「はい、もらっていただけると嬉しいです」
絵名「あ、そうだ。今度うちに泊まっていったら……って、きゃ!?」
絵名:冬弥からもらった手土産を落としそうになり、慌てて掴みなおすもよろけてしまう
冬弥「……!」
冬弥:とっさに絵名を抱きとめる
冬弥・絵名「あ……」
冬弥「……」
絵名「……」
冬弥・絵名:冬弥が絵名を抱きとめた体勢のまま見つめあうと、お互いに頬を赤らめる
冬弥「……」
絵名「……」
彰人「ただいま」
彰人:玄関の扉を開けて家の中に入ってくる
冬弥・絵名「……!」
冬弥・絵名:ハッと我に返ると体を離す
彰人「冬弥? なんで廊下に……げっ……」
彰人:冬弥だけでなく、絵名も廊下にいたことに気がつくと顔をしかめる
冬弥・絵名:どうやら見られていなかったようだと、ほっと胸をなでおろす
絵名「てゆーか、なにその反応……私が冬弥くんと話をするのが気に食わないって言うの?」
彰人「誰もそんなこと言ってねえだろ」
絵名「言ってなくても、顔に書いてあるじゃない」
彰人「うるせえな……冬弥、部屋に戻るぞ」
冬弥「ああ」
絵名「あ、ちょっと! ~~っ! ……ったく、なんなのよ、彰人のやつ。冬弥くん、またいつでも遊びに来てね」
冬弥「はい、ありがとうございます」
彰人「だから、こんな時だけ姉貴面すんなっての……冬弥、無視していいんだぞ」
絵名「はあ!? 聞こえてるんですけど!」
冬弥「そういうわけには……」
冬弥:部屋に戻っていく彰人の背中を追いかけつつ、絵名に向かってぺこりと頭を下げながらその場を去る
絵名「ほんと、彰人と全然タイプが違うよね、冬弥くんって……礼儀正しすぎというかなんというか……なんで、彰人なんかと仲がいいのか不思議なくらい」
絵名:ふと冬弥にもらった手土産に視線を向けると、冬弥に抱きとめられたことを思い出して顔を赤らめる
絵名「……」
絵名:無意識に手土産を口元に近付けると、冬弥のことを考えながらぽーっとする
~彰人の部屋~
冬弥「……」
彰人「おい」
冬弥「……」
彰人「おい、冬弥」
冬弥「……」
彰人「……」
彰人:何度呼んでも返事をしない冬弥の肩を掴むと、軽く揺さぶる
彰人「おい、冬弥……聞こえてねえのか?」
冬弥「……!? なんだ、彰人……」
彰人「なんだ、じゃねえよ……どうしたんだ、ぼーっとして」
冬弥「……? すまない……自覚がないのだが、俺はぼーっとしていたのか?」
彰人「は? ……ったく、なに言ってんだ、お前」
彰人:呆れたような表情を浮かべて後ろ頭をかく
冬弥「……」
冬弥:絵名のことが頭から離れないことに戸惑いながら、無意識に床に視線を落とす
~数か月後~