150年越しの喧嘩をしよう【杉尾】記憶持ち現パロ
あんこう鍋が現世では吐くほど嫌いな尾形がいます。
杉→尾へのヘイト低め
二人ともリーマンしてます。
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「お前…、もしかして尾形?」
忘年会の帰り道。二次会を終え泥酔した同期の男を支えながら繁華街を歩いていた杉元は、店前で蹲っているサラリーマンの男に思わず声を掛けた。
「ぁ…?」
特徴的な髪型、顎の傷、髭、深海に響く子守唄のように低い声色
前世の因縁、最悪のトリックスター
不機嫌そうな、しかし確かに聞き覚えのある口調で顔を上げた男はやはりどう見たって”尾形百之助”で。
「お前……。杉元佐ぃう゛え…っ」
「は⁉ちょ、え、なに人の名前呼んで吐いてんの!?いや、ええ…おい大丈夫かよ…」
笑ってしまうほどに酷い顔色をした尾形は両手で口元を抑えながら勢いよく胃の中のものを吐き出した。
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