コナン世界に私が居たら コナン世界に私が居たら、確実にキッド推してるただのモブやってると思うんだけど、ド田舎住だからキッドが盗むのも中継で見る生活をしてていつか会いたいなと思う日々。
そんな中たまたま旅行先(東京)と犯行現場がバッチリ被って、もしかしたら会えるかも!って期待する。キッド様に会えるからと服も新しいの下ろすし、メイクもヘアメもして、当日その犯行現場に向かう。
当然人はごった返してるし、ほんとに一瞬の隙にキッド居なくなるし、割といい場所取れてたからキッド様の姿見れたけど(儚い……)ってなっちゃう。
人多すぎるし時間も遅いから余韻に浸ることも出来ず、ひとり寂しく人気の無い屋上のカフェで暇を潰してたら、コンクリートにキッド様の影が写ってた。
さすがにそんな害悪オタじゃないし、カフェ出て見に行くなんて出来ずに、ただただ(眼福眼福〜♪)ってガムシロ片手に眺めてたら、小さな男の子が走ってくる。
(ワァ……眼福が増殖した)って口角が月に刺さるレベルになってたら、外で小さな男の子と話してる内に、キッド様がファンに見せたことないような優しい表情してるし、2人とも男子高校生みたいにキャイキャイはしゃいでて、しかもなんか異常に距離近いし、ただのファンで何も知らない私は大困惑してしまう。
下の階段からゴトゴト音が聞こえてきて警察来ちゃったかな〜、キッド様もさよならする空気を醸し出してて(ほんとにさよならか〜泣)ってつらくなってしまう私。
そんな中突然「パァン!」ってトランプ銃こっちに撃たれて、ちょうどカフェの窓と天井の隙間に入って私の席に落ちてくる。(ヒェ!?何!?)って驚きと興奮でジタバタしてキッド様の方見つめたら(し〜っ……)って人差し指立ててるから、何事と思ってトランプのカード裏返したらメッセージが書いてあって読んでみると、「今夜見たことは秘密にしてくださいませんか?」って記されてて、まあ眼福は独り占めしたかったし口外するつもりは無かったけど、(ワー!)ってなっちゃう。
(OKです!)(誰にも言わないです!)(ここ3人だけの秘密ですね!!)って意味で首縦にブンブン降って、それを見たキッド様が少し笑った気がして(ああもう死んでもいいわ……)ってなって、気づいたら屋上には警察と小さな男の子しか居なくって、警部らしき人が「何か見てませんか?」って聞かれるけど「何も見てないですよ」って答える話。
「待てキッド、あそこカフェに座ってるあの子、さっきからずっとオレらのこと見てたぞ」
「オレのファンっぽいな、さっきの現場のときも居たし、まあカメラとか持ってないし撮られてねーだろ」
「もっと用心深く行動しろよ……」
「じゃあ気休め程度に」
パン、
「おい、撃ったのか?」
「なわけねーだろ?愛のメッセージだよ」
「愛のメッセージぃ?」