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    うすけ

    (no profile)衝動消化用

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    うすけ

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    俺は…クルーゼがいるからSEEDがおもしれえんだっていうオタクだから…。見返したからか(ですてには総集編だけど)なんでだか放映当時なんとも思わなかったラウレイ家族を考えてしまうよ。だから『パパ』が引っ掛かったのかとか都合よく…現パロでジョン・コルトレーン聞いてるクルーゼはいるわ。あとはトヤメイふえねえかなの欲がある。そもそもあるのかそれは?わたしのなかにはあるんだよ。

    #トヤメイ
    #レイ・ザ・バレル
    rayTheBarrel
    #ラウ・ル・クルーゼ
    lauLeCreuset

    断片【ドッペルゲンガーはもう殺した】

    父親、母親、家族というもの。そんなものは最初から持たずに産まされたモノはきっと人間のどの区分にも属さない。それは絶望に似ていただろうか。しかし幼いクルーゼにとっては自己認識の始まりであり確立だった。そんなものは無くても生きていけると証明もした。ただ、まさか、ドッペルゲンガーに二人目がいることなどは予想もしなかった。一度は殺して終わらせた。――さて、二人目は。腕の中の赤子をどうするべきか。その時点で既にクルーゼに殺すという選択肢は無かった。殺してやった方がいいだろうか、という迷いはあっても殺意は無かった。滑稽な自分にこんなにも弱いもうひとりの自分。それが世界を肯定する要因のひとつになっていくとは思いもよらない。世界というのはなんて醜悪で面白い。クルーゼはいつも秤を用意して釣り合いを眺めている。そういう性分だ。だから自分の行く末すら眺めたかったのかもしれない。

    「…まるで違うな」

    予想に反して赤子は自分と違った成長を見せていた。先ず、髪は真っ直ぐで結ぼうとするとそれがするりと抜けるほど細かった。はて。遺伝子は同じはずだが。

    『おれは、ピアノをひいてみたい、です』

    選ぶ一人称も違った。音楽は好きだが、楽器を弾きたいとは思った時もない。この子供は自分である。なのに自分とまるで違う。手がかからないという点では似ている。自分は親ではない。親になどなれるものか。

    『…帰ってくるまでに、』
    『うん?』
    『――新しい曲を覚えます。ラウに聴いてほしい』

    なにより自分はこんなに純粋では無かった。一人称の違う自分。ピアノを弾きたいと言う自分。それはクルーゼにとって世界を肯定する予想外の要因だった。





    「レイ、『あれ』が欲しいか?」
    「いいえ、俺はいりません」

    指し示した先にあるのは父親、母親、幼子。その三人だろうか。『あれ』とは何のことだろう。少年には興味が無かった。何故ならラウが此処にいるからだ。『あれ』は別に欲しくない。『あれ』を選んだらラウが代わりにいなくなってしまう気がする。

    「ふむ。お前が欲しいなら直ぐに用意するのだがね」

    そう言うラウは微笑んでレイを腕に抱き上げた。ラウは『あれ』と同じものではないのだろうか。自分はラウに『あれ』と同じものを渡せていないのだろうか。胸元にしがみつく少年はうとうとと目を閉ざしていく。レイには記憶があった。はじめて抱きかかえられた時の腕の温かさをレイはずっと覚えている。いまここにあるものすべてだ。


    〇トヤメイ増えねえかな

    それはメイリンにとって結構な大改革だった。実際の経験は培ってきた偏見を覆すのに充分だった。助けられた先が今まで戦っていた人々の中で、ナチュラルの人たちがこわくてこわくて仕方なかったのに、それでもそこにいる人々はメイリンに優しかった。身体を気遣い、怯える自分を労わってくれた。

    「あいつ、頼むな。私は一緒に行けないから」

    敵地である。けれど彼女のその言葉でメイリンは肩書を与えられた。亡命者のように庇護された。

    「――無事を祈る」

    答えが見つかるまで此処にいていいと言われた。敵なのに?敵なのにこの艦にいる人々はその姿とあまりにもかけ離れている。――どうして。

    「どうして戦うの?なんで戦うのよ!」

    お姉ちゃん、私、助けてもらったんだよ。そう泣き喚きたい幼い自分がそこにいた。敵だと思っていた人間を、敵じゃないと知ってしまった。それを無かったことにする?知りたい。見たい。今までそこで止まることが多かった。だからだろうか。もうどうしてもそれをしたくなかった。



    『オーブは自国から動けない。手一杯な筈だ』

    通信を傍受する。だからターミナルがあるんですよ~(^^♪とウキウキルンルンな訳でもないが突っ込みながらメイリンは会話を聞いていた。会話を聞きながらも手元は早くカタカタとキーボードを叩いて行く。
    私は重いものは持ちたくないし、持てない。だから自分からそういうものを持とうとする人、持っている人は尊敬に似てる感情を持つ。自分がしたくない、できないことをしてしまう人間性に羨ましさもあると思う。


    「コーディネーターとナチュラルが共存できるとお思いか!?」

    思いますけど。そう頭の中で答えながらメイリンは通信を切った。ア~~~~~いらいらする。そのイライラをぶつけるように戦闘援護のドローンを飛ばした。




    「…トーヤくんはえらいねえ」

    世界の運命がどうだとか、それに従っていられたら良かったのかもしれない。


    「忘れてました」
    「?」
    「お帰りなさい、メイリンさん」

    トーヤは笑ってメイリンに言った。…癒されるわあ……。私この職場本当に好き。


    自分は実は笑うより笑わせる方が好きなのだ。笑ってくれる人が好き。そう思いながらメイリンは今日も仕事に精を出す。

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    うすけ

    MEMOもういいタイトルなどしらん。好きと言ってないアスランの話を聞いたので明るくしたい16歳ネタ。16さい…かわいいよ…なにあれ…。個人的には言ってないほうが好みなのでそれでいい。が、恋人だっては言ってそう。は~~逃避行読みたいなー。ネタバレは見たけどあらすじだからなー。
    幕間付き合っている。と言えば三人娘は前のめりになって詳しい状況を聞き出そうとカガリに詰め寄った。好きとは言われていない。と言えば三人娘は『はじめてのおつかい』でも強制するようにカガリに言質をとれと嗾け放り出した。状況説明はここまでだ。

    「おまえ私が好きなのか?」

    純粋な疑問を向けるような顔をするカガリに、アスランは足元から崩れ落ちるかと思った。ここまで。ここまで通じていないものなのか。ショックを受けながらも反射的に答えていたのは自分を律する事ができなかったからだろう。やけに幼い返答が口から出た。言いながら抱きしめるより掴み取るようにカガリを引き寄せる。

    「ばか」
    「なっ」

    両頬を両手で掴んで口を口で塞ぐ。舌を食む。もう何言われようがされようが絶対手離すものか思い知れ。怒りと執着を存分に押し付ける。これだけやっても通じなかったら俺はどうしたらいいんだ。
    518

    うすけ

    MAIKING俺は…クルーゼがいるからSEEDがおもしれえんだっていうオタクだから…。見返したからか(ですてには総集編だけど)なんでだか放映当時なんとも思わなかったラウレイ家族を考えてしまうよ。だから『パパ』が引っ掛かったのかとか都合よく…現パロでジョン・コルトレーン聞いてるクルーゼはいるわ。あとはトヤメイふえねえかなの欲がある。そもそもあるのかそれは?わたしのなかにはあるんだよ。
    断片【ドッペルゲンガーはもう殺した】

    父親、母親、家族というもの。そんなものは最初から持たずに産まされたモノはきっと人間のどの区分にも属さない。それは絶望に似ていただろうか。しかし幼いクルーゼにとっては自己認識の始まりであり確立だった。そんなものは無くても生きていけると証明もした。ただ、まさか、ドッペルゲンガーに二人目がいることなどは予想もしなかった。一度は殺して終わらせた。――さて、二人目は。腕の中の赤子をどうするべきか。その時点で既にクルーゼに殺すという選択肢は無かった。殺してやった方がいいだろうか、という迷いはあっても殺意は無かった。滑稽な自分にこんなにも弱いもうひとりの自分。それが世界を肯定する要因のひとつになっていくとは思いもよらない。世界というのはなんて醜悪で面白い。クルーゼはいつも秤を用意して釣り合いを眺めている。そういう性分だ。だから自分の行く末すら眺めたかったのかもしれない。
    2018

    うすけ

    MEMO獅子噛んで欲しい欲の消化。19歳、人目無い時のラブコメはあるだろ?ないの???スキンシップ軽いのが好きな子と深いのが好きな子…アスカガ…謎の相性の良さ…
    あいのあいさつキスというより挨拶のようなそれが彼女は好きだ。額に、耳に、髪に唇を軽くあてがう。

    「フ、ははっ、くすぐったい」

    口付けて笑うカガリがいる。色気よりも溌溂さを感じる反応だが、彼女というだけでどうしてこんなにも嬉しくなるのだろう。アスランは毎回不思議に思いながらカガリに触れる。彼女のことを優先しようと思って振る舞う。けれど、

    「…カガリ」

    名前を呼べば意を肯定されるように緩んだ唇に優越感が刺激される。入り込めば控えめな小さな舌先が可愛くて絡ませれば溶けるような錯覚をした。目を閉じて集中して、感覚を味わう。とんとんと肩を叩かれふと顔が見たくなった。目を開ける。

    「ン、う…、…っ」

    ぴくりと震えるがけして否定をしない。ああ、求めていいんだと気付くより先に脳が破壊されている気がする。探ることに夢中で捕まえている幸福を隅々まで味わっていたい。もっと深いところまで繋がりたい。こんなものキリがある筈ない。アスランの沈むような欲望はカガリに名前を呼ばれるとそちらに沿う。
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    うすけ

    MAIKING俺は…クルーゼがいるからSEEDがおもしれえんだっていうオタクだから…。見返したからか(ですてには総集編だけど)なんでだか放映当時なんとも思わなかったラウレイ家族を考えてしまうよ。だから『パパ』が引っ掛かったのかとか都合よく…現パロでジョン・コルトレーン聞いてるクルーゼはいるわ。あとはトヤメイふえねえかなの欲がある。そもそもあるのかそれは?わたしのなかにはあるんだよ。
    断片【ドッペルゲンガーはもう殺した】

    父親、母親、家族というもの。そんなものは最初から持たずに産まされたモノはきっと人間のどの区分にも属さない。それは絶望に似ていただろうか。しかし幼いクルーゼにとっては自己認識の始まりであり確立だった。そんなものは無くても生きていけると証明もした。ただ、まさか、ドッペルゲンガーに二人目がいることなどは予想もしなかった。一度は殺して終わらせた。――さて、二人目は。腕の中の赤子をどうするべきか。その時点で既にクルーゼに殺すという選択肢は無かった。殺してやった方がいいだろうか、という迷いはあっても殺意は無かった。滑稽な自分にこんなにも弱いもうひとりの自分。それが世界を肯定する要因のひとつになっていくとは思いもよらない。世界というのはなんて醜悪で面白い。クルーゼはいつも秤を用意して釣り合いを眺めている。そういう性分だ。だから自分の行く末すら眺めたかったのかもしれない。
    2018