好き好き好き好きだーい好き「ただいま。…朧?いないのか?」
事後処理を終えて帰宅するが、朧の出迎えがない。…まだ帰ってきていない?そんな訳あるか。先に帰れと言ってから何時間たったと思っている。
私は玄関を上がり、リビングへ向かった。部屋の明かりはついているが、朧がいない。…家にはいるみたいだな。さて、リビングにいないのなら…。
寝室のドアを開けて明かりをつけると、ベッドの上で布団が不自然に膨らんでいた。…あれか?ベッドの端に座って布団をめくろうとして、止めた。代わりに布団の膨らみを優しく撫でると、かすかに動いた。
「…朧、ただいま」
「………………おかえり」
「そこ、熱くないか?」
「………熱い、けど……維さんの匂いがするから…ここがいい…」
「私の匂いが欲しいなら私に抱き着けばいいのに」
「…………………今、維さんの顔見たら………………多分泣く…」
私の匂いは欲しいのに、私には会いたくないのか…。………初めて朧に拒否された気がする。まずい…私が泣きそうだ…。
布団越しに朧を撫で続ける。……ふむ、触り心地からして横腹の辺りか?となると彼女は横になっているのか。
「ずっと横向きだと辛くないか?腕痺れたりとか」
「………何で僕が横向いてる事わかるの?」
「触り心地からして、今撫でているのは横腹の辺りだと思ってな」
「………………布団越しでもどこ撫でてるかわかる維さん怖ぁ…」
「朧の体なら目を瞑ってもどこかわかるぞ?特に足は自信がある」
「……維さんって足フェチ?」
「いや?朧フェチだな」
「……ふふ…なにそれ」
クスクスと笑い声が聞こえて、少し安堵する。泣いてたりはしてないようだな。声も掠れていないし。
「布団からは、私の匂いがするのか。朧も一緒に使っているのに」
「……実は枕も持ってるの」
「…本当だ。私の枕がない。…じゃあ私の匂いは枕から?」
「……布団からもちょっとするよ?嗅ぎたい?」
「いや…自分のより、朧の匂いがいいな。…するか?」
「………自分の匂いってわかんない」
「確かめさせてくれないか?…私も中に入れてくれ」
少し間が空き、布団の中からおずおずと朧が顔を出した。…天の岩戸みたいだな。アレよりはすんなり出てきたが。
「……入る?」
「入れてくれるなら」
「…………………………どーぞ」
彼女は布団を持って呼んでくれた。私は布団の中に入り、朧に抱きつく。首筋に顔を埋めると彼女のいい匂いがした。
「……んっ…首…くすぐったい……」
「……いい匂いだ…。…………食欲をそそられる」
「…っ『食』じゃなくて……『性』でしょ……?」
「いいや?朧を食べるんだから、食欲だよ」
首筋に舌を這わすと、彼女の背筋がピクッと揺れた。私は気にせず、そのまま彼女の首筋を舐める。汗をかいたのだろうか、かすかに塩の味がした彼女が淫靡に感じて、堪らずモノに熱が集まっていく。
「…っん……や、維さ…待って…」
「…嫌か?」
「……今日は、その………シたく、ない…」
「……何でか、聞いていいかな?」
「………………………………………………僕、女の子らしくないから」
気にしてたのか…私が操られていた時に言わされた言葉を。朧は額を私の胸の真ん中あたりにつけて、ポツリポツリと話し始める。
「……維さんの、本心じゃないことは、わかってるんです。…でも、あなたの声で言われると、そうなんじゃないかと思ってしまって…。…………本当はもっと背の低い子のほうがいいのかな、もっと髪が長い子のほうがいいのかな、もっと胸がある子のほうがいいのかな、もっとお淑やかな子のほうがいいのかな、もっと安全な…公安なんて危険な仕事、していない子のほうがいいのかな………僕じゃ、ダメなのかなって「それ以上は話さなくていい」……ごめんなさい」
はぁ…とため息を吐くと、朧はビクッと震えた。…そんな事、気にしていたのか…。全く、この子は…。
「……朧の髪は、とても綺麗だ」
「…………えっ?」
「艶のある黒。それでいて深みのある黒色で、夜空を連想させる。夜に空を見る度に朧を思い出しているよ。髪の毛はとてもサラサラしていて、手触りが良い。絹糸のようだ。君の頭を撫でるのが気持ち良くて、すごく好きだ。短い髪型も君にとても似合っているし…君の髪から落ちる水滴が君の頸に滴るのを見ると、最高に興奮する。それに黒髪と白い頸のコントラストが最高に美しい。長い髪型では見る事ができない美しさだ。それに「ちょ、ちょっと、待って。…何なの?」
「何って…君が自分の事を女の子らしくないって言うから、君の綺麗で可愛いところを教えてあげようと思ってな」
「僕の…綺麗で、可愛い、とこ…?」
「うん。綺麗で、可愛くて、私の大好きな朧のこと。……全部教えてあげよう。しっかり聞いてくれよ?それで、しっかり自覚してくれ。君がどれだけ綺麗で、可愛くて……私に、好かれているのか」
朧の顔を上げて、髪に、額に、瞼に……彼女の服を脱がしながら、至る所に口をつける。一箇所、一箇所、丁寧に。そして、彼女に見せつけるように、口をつけていく。
彼女はくすぐったそうに身を捩り、逃げようとするが、上から覆いかぶさってそれを阻止した。
「……っきょおは、や、ぁって…」
「ああ。君のお願い通りに、今日はシない」
「……じゃ、あ…なんで…?」
「言ったろう?君のことを教えてあげよう、と。…キスをしたところの事、教えてあげるからな?しっかり聞いて、しっかり覚えて、しっかり自覚しなさい」
ではまず君の可愛い額から。
おまけ
語り始めてから1時間経過
「朧のピアスがたくさん開いている耳がギャップがあって可愛いし好きだ。綺麗で可愛い君がちょっとゴツめのピアスをつけているところに興奮する。毎日どのピアスつけようか選んでるけど、私があげたピアスは絶対つけてくれるのがとっても嬉しいよ。今度新しいピアスを贈ってもいいかな?……ああ、話が逸れた。今は君の話だ。…朧って実は耳の感度いいよな。知ってたか?私の声に弱いというのもあるが、息を吹きかけたり、咥えたりするとすぐにトロトロになるの、すごく可愛いよ…」
(…ま、まだ耳……)
さらに2時間経過
「君の鍛えてる体が好きだ。お腹にうっすらと出ている筋が最高にエロい。触り心地はすべすべで、でも筋肉はしっかりついているからやや硬いところが良い。君は私みたいなシックスパックに憧れているみたいだが、今のままでも君は完璧に美しいよ?それに胸。君の小さく可愛い胸。好きだ。このままでいて欲しい。手で触るとピクピク震える君が可愛いし、ムニムニと柔らかい乳房が好きだ。ああ、もちろん乳首も。指先で弄るとすぐにピンっと立つほど感度がいいところ、めちゃくちゃ可愛いよ。……ちょっとだけ触ってもいいか?舐めるだけでもいい」
「……っ…///」
「(…涙目で恥ずかしがってる朧めちゃくちゃエロ可愛いなぁ……)……ダメ、だよな。ごめん。…次は君の「ぃ…ぃぃょ……」……えっ?」
「……ちょっと、じゃ、なくて、たくさん…いいよ…?」
「…い、いい、の、か?」
「…………我慢、できなくなっちゃった……。維さん………僕を、いっぱい…可愛がって…?」
「っ!………わかった…いっぱい、いっぱい…可愛がってあげるな?朧…♡」
この後、いっぱい可愛がって(意味深)もらった。