またサイ短編その4「またさいたまをクリーム塗れにしたい。」
「どうしていちいち僕の前で言うんですか?」
パッと思いついた事を口走っていると、
案の定まださいたまに聞かれてしまっていた。
「だって、いつも呟いた時に
近くにいる貴方が悪いのよ。」
「勝手に人のせいにしないでください。
いや、僕は人じゃなくて怪異ですがね。
それと食べ物で遊んではいけませんよ。」
「メシマズが何か言ってるわね。」
「今僕の事をメシマズって言いましたね。
もう知りません。
またさいたまをクリーム塗れにして
怒られとけばいいですよーだ。」
そう言ってまださいたまは消えた。
まぁ、まださいたまには関係ない話だけどね。
善は急げとも言うので
クリームぎっしりのパイを作って、
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