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    cyan_s14n0

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    cyan_s14n0

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    ワンドロで結構お気に入りのごゆ。呪専パロでラブコメしてぇっ‼ってなってた時のヤツ。呪専パロのラブコメいいよね。

    ファーストキスの味は任務後のにんにくマシマシラーメンは最高だ。
    ズルズルと音を立てながら、俺はラーメンをすする。釘崎だって「こんなニオイがきつい物、乙女に食べさせるんじゃないわよ‼」とか怒っていたけど、今は「疲労困憊した体にスープが沁みる」と言って、替え玉までしている。
    伏黒だって無言だけど、ハフハフ言いながら食べてるし、やはり俺のおすすめのラーメン屋は最高だな!と心の中で自画自賛しながら、俺はもう一つ替え玉を頼んだ。
    替え玉が来る間に、俺はスマホを少し弄る。すると、画面の上部にメッセージアプリからの通知が表示された。それは仲良くしている先輩からで、急いでアプリを起動させる。
    「んんん?」
    メッセージを見て、俺は少し困惑した。なぜなら、『会いたい。××公園で待ってる』というメッセージだったからだ。
    俺はこの後、先輩も住んでいる寮に帰るし、会いたいなら、わざわざ公園で待つ必要がない。談話室か、もしくはお互いの部屋でいいだろう。っていうか、先輩が俺に送って来るなら『用事があるから、後で俺の部屋に来い』と送ってくるはずだ。
    ……となると?
    「なぁなぁなぁ」
    俺はニヤニヤしながら、スマホの画面を伏黒と釘崎に見せた。二人は怪訝な顔をしてスマホ画面をのぞき込む。
    「なにこれ? 五条先輩から? この後待ち合わせでもしてんの? つかなんで公園?」
    最もな疑問を釘崎が口にする。それに対して俺は自分の考えを口にする。
    「これさ、口調も柔らかいしさ、女の子に当てたメッセージじゃね?」
    「彼女とかか?」
    伏黒の一言に、俺は首がもげるくらい頷いた。すると、釘崎がゲラゲラ笑いだす。
    「アイツっ、こんな、アハハハハ。『会いたい、待ってる』って、ふふっ、少女漫画かよっ」
    「でも、先輩なら似合うくね?」
    「ビジュアルだけならな」
    三者三様、好き勝手に先輩について喋っていると、俺の替え玉がカウンターに置かれた。それをラーメン鉢に入れて、俺は豪快にラーメンをすすった。
    カウンターに置いた俺のスマホを釘崎が手に取って、画面に映るメッセージをじっと見つめた。
    「ねぇ、虎杖?」
    「ふぁに?」
    モグモグと咀嚼しながら釘崎を見る。釘崎は悪い笑みを浮かべた。
    「アンタこれ、行きなさいよ」
    「ん?」
    「だから、『送り先間違えてんよ』とか送らずに、この公園にアンタが行きなさいよ」
    釘崎がそう言った瞬間、伏黒が「おまえなぁ」と言いながら、声を出して笑い始めた。伏黒も随分悪い顔をしている。
    「だって、こんな面白いことある? 愛しの彼女を呼び出したかと思ったら、ニンニク臭い後輩が来るのよ? 五条先輩なんて、なかなかイジれないんだから、これが好機よ‼ 行ってきなさい」
    ビシっと指をさされて、俺はゴクリと口の中のラーメンを飲み込んだ。そして、ほとんど食べきってしまったラーメン鉢を見つめる。
    「だったら、スープも飲んだ方がいいな」
    俺がそう言った瞬間、三人そろってお腹を抱えて笑った。任務の疲労も相まって、これは面白すぎる。俺はゴクゴクと、こってりとしたスープを飲みほし、口を拭いて立ち上がった。
    「愛しの悟君が呼んでるの、悠子いってくるわね」
    内股になり、謎のポーズをとって、二人にウインクする。すると二人は、ゲラゲラ笑いながら、「健闘を祈る」と言い、綺麗な敬礼を返してくれた。

    さて。
    目的の公園まで、俺はジョギングがてら、ゆっくり走る。食後の運動に丁度いい。
    そして目的の公園に辿り着いた。キョロキョロと周囲を見渡すと、ブランコに座ってゆらゆら揺れている五条先輩を見つけた。
    何て声をかけようかなと思いながら、ゆっくりと背後から先輩に近づく。そして――
    「さとるく~ん、まったぁ?」
    と猫なで声で先輩に声をかけた。先輩はゆっくりと背後を振り向き、怪訝な表情で俺を見る。まぁそれはそうだろう。だって俺は愛しの彼女ではないのだから。
    「お前、俺のこと名前で呼んでたか?」
    「へ?」
    疑問なの、そこなの⁉ まずは、「は? なんでお前ここにいんの?」じゃねぇの?
    俺の頭の中はハテナでいっぱいになる。
    ポカンと口を開けた俺に、先輩は「座れよ」と言って隣のブランコを指さした。だから、俺はそれに従って、隣のブランコに座った。そして、先輩の方を見る。けれども先輩はゆらゆら揺れるだけで、何も言ってくれない。気まず過ぎる。
    「あ、こ、この公園、先輩のとっておきのスポットだったりする? 女の子口説くときに使ったり?」
    「いや、別に。今日の任務地から高専までの帰り道ってだけだ」
    「へぇー。でも雰囲気いいよねー。女子受け良さそう」
    「そうか? ただの公園だろ」
    俺が何を聞いても、先輩は淡々と返してくる。
    なんだこれ。思ってたんと違う。
    気まずい空気が拭えなくて、足でブランコを漕ぎながら、もう素直に謝ってしまおうかと思った。完全無欠の五条先輩を揶揄うために、誤爆メッセージを遊びに使った俺(と伏黒と釘崎)が悪かったんだ。
    「あのさ、ごめん」
    「何が?」
    「俺が来て」
    「は?」
    「おっぱい大きな和香子ちゃんが良かったよね」
    「何言ってんだ、お前」
    凄まじく顔を歪ませた先輩が、俺を覗き込んでくる。それに対して俺は眉尻を下げて「あ、お尻派だった? ごめん」と謝った。
    「……何を勘違いしてんだ?」
    「え? お尻でもないの? あと何がある? 足とか?」
    「ちょっと黙れ。そもそもお前、メッセージ見て来たんじゃねぇのか?」
    「は? あれ俺宛なの⁉」
    ブランコから降りて、俺は五条先輩の目の前に立つ。そして、驚愕の表情で先輩を見下ろした。すると、先輩は少し頬を赤らめて、口を尖らせた。
    「そうだよ。何だよ、文句あんのかよ」
    「え? 『会いたい』って……別に寮で会えるじゃん。わざわざこんな所で会う必要ある?」
    「二人っきりに、なれねぇだろうがよ‼ 傑や硝子は邪魔してくるし、お前ら一年は三人がいっつもベッタリだしよ‼」
    「ん? んんん? え? は? ちょっとまって」
    俺は顔を先輩から背けて、左手で口を押さえて、右手を先輩の方に突き出した。多分俺の顔は今あり得ないくらい真っ赤だ。
    「分かったかよ。今から言うぞ。こっちむけ」
    「いやいやいやいや。無理、無理‼」
    「覚悟決めろよ、こっち向け悠仁」
    先輩もブランコから降りて、俺の近くに歩みよって来た。俺は往生際が悪く、顔を背けたまま、じりじりと先輩から距離を取る。すると、グイっと何かの力で先輩の方へ体が引き寄せられる。もう俺の頭は大混乱だった。
    「一回しか言わねぇ……いや、聞こえなかったとか言いそうだな。何回でも言ってやるから、心に刻めよ」
    ぐいっと顎を持ち上げられて、先輩が俺にキスをする。
    「好きだ。俺と付き合え」
    俺の脳みそはボンっと音をたてて沸騰した。顔は熱いし、体の至るところが痒い。俺はしどろもどろになりながら、「はっ、はい」と固くなった声で、返事をした。すると先輩は、突然口元に手を当てて、顔を歪ませる。そして、何かに思い当たったようで、ゲラゲラと笑い始めた。
    「初キスがニンニク臭って、なんだこれ」
    楽しそうに笑う先輩に、俺は小さい声で「ホントごめん」と謝った。すると先輩はニコニコ笑って、俺の手を握った。
    「なんか餃子食いたくなってきた。これからデートしようぜ」
    ブンブンと俺と繋いだ手を振り回し、足取り軽く歩き出した。それについて行きながら、俺は胃の当たりを押さえて『俺、まだ食えるかな』と頓珍漢な心配をしていた。

    だって、恥ずかしかったんだもん。
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    Replies from the creator

    cyan_s14n0

    MOURNINGこれの続き読みたいんですけど,プロットどこいった??
    多分これ練ってるときに,にょた設定思いついて,愛だの好きだのをそっち持って気がするんだが,『これはこれで続き書いとけよ』と今思ってる。ちょこっと編集してちょこっと付け足して,支部に上げるかなぁ。って感じ。
    無題1 ぐるぐるぐるぐる



    愛なんて呪いだ。
    そして、不確定要素の塊だ。そんなものに振り回されるほど五条は暇ではない。だから、自分の三大欲求の一つを解消するために、上辺だけの愛を囁いて、少し優しくしてやり、どこかしらの奴らを引っかける。本性など見せることはないし、今後も見せるつもりがない。しかし、奴らはどいつもこいつも、必ずこう言うのだ。
    「愛しているから、あなたのすべてが知りたいの」
    〝愛している〟など,なぜそんなに軽々しく言えるのか,五条は不思議でならなかった。だから,やんわりと上辺だけお礼を言い,体だけを提供してもらうことに努めた。しかし,そんな五条の努力も虚しく,しつこい奴らはしつこく迫ってくる。ならば良かろう、と少しだけ本性を見せてやると、必ずといっていいほど、顔を青ざめさせながら引きつらせ、怯えたような態度をとってくる。
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