仲良しだったあの頃?「そういえば留三郎、文次郎と休戦結んだ時“仲良しだったあの頃に〜”って言ってたけど二人って仲良いときあったっけ?」
「ん?ああ、記憶にないな。初対面からなんかいけすかない奴だと思っていたことは覚えてるが」
「だよねぇ…、“は組の不運とその連れってお前らか”なんて発言、自己紹介より前にされちゃったもんね」
「そうだよ、寧ろ伊作はよくあの初対面から仲良くなったな、アイツと」
「まあ、普通に実習では協力することもあるし、留三郎みたいに文次郎と気が合わない訳じゃないからね」
「けっ、そうか」
「文次郎、“仲良しだったあの頃”のように過ごせたか?」
「ふん、彼奴が最後に人の顔で笑わなきゃ人並みに良好な関係保てたわ」
「ふっ、そうだな、しかし昔は“は組に人一倍努力するやつがいる”って聞いてしょっちゅう構いに行くほど仲良かったのに…いつから喧嘩するようになったんだか…」
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