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    伏黒

    masimasi_ikura

    DONE🎊影と火花開催おめでとうございます🎊

    虎杖くんがペット飼いたいなと悩んで伏黒くんに相談するお話です
    ※未来if成人設定
    ※捏造後輩の気配が強い
    ※事変などない
    ※心の広い方向け
    俺がペット どうやら俺は生き急いでるらしい。
     この前一緒に任務に行った後輩――俺の任務ではなく、俺からの推薦が欲しいから任務に同行して自分を見極めて欲しいと頼んできた可愛いやつである――が心配してきたのだ。「えーそう?」と笑いながら受け流せば、その場にいた補助監督にも割と真面目に頷かれる。

     確かにその日、核を正確に破壊して祓呪に成功した後輩を見守っていた。が、にこやかに駆け寄ってきた彼の背に突如影が覆い被さる。どうやら先程の呪霊はもう一つ核を隠し持っていたようでしぶとく一命を留めたようだ。仕留め損ねたそれはゆらりと再び立ち上がり、最後の悪足掻きの一撃を浴びせようと禍々しい爪を振り上げる。それを目にしてしまえば頭で考えるよりも体が反応していた。即座に地を踏みしめ駆け抜け、突然のアクシデントに狼狽える後輩を押しのけ回避させる。左の眼球に迫る大きな鋭い爪を寸でのところで躱せば、一筋、頬にちりと走る熱さ。気にも留めず眼前の標的を注視し続ければ、俺が避けたことで大きく空振った腕により体勢を崩した胴に核を一つ見つける。急所を晒したがら空きの腹を目掛けて黒閃を狙い撃ち、隠し持っていた核をぶち抜いて今度こそ祓呪を完遂させた。
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    藤 夜

    DONE離反ifのクリスマス短編集、テーマはキスのひとりアンソロです(笑)
    教師if 伏黒視点 
    例年別々に過ごすイブを、珍しく伏黒姉弟と一緒にケーキ作りをする夏五のお話
    【雪が融けるまで725秒】にあわせて支部に掲載したお話より再掲
    ◆三◆ スカイブルー「それじゃ、僕と一緒に恵たちとケーキ作ろうぜ」
     故あって保護者の真似事のようなことをしている姉妹が私にはいて、毎年クリスマスには彼女たちと一緒にケーキを作ってささやかなクリスマス会をし、サンタクロースの真似事をしていた。それが今年は、
    「私たちだけで作ったケーキを夏油様に食べて貰いたいから準備ができるまで他所のお家で遊んできて」
     と言われてしまった。成長が喜ばしくもあり、寂しくもあり、ならば非常勤として働いている高専で事務仕事を片付けようと思っていた所に、悟に声を掛けられた。
     彼にも保護者と言うより後見人として面倒を見ている姉弟がいる。こちらはクリスマスに一緒にいても鋭い目つきで邪険にされるそうだが、それは表面上だけで、それなりに楽しんでくれているみたいだから、と毎年ケーキやらプレゼントやらを携えていそいそと出掛けていく。紆余曲折があった上でクリスマスは一緒に過ごしたい間柄になったにも関わらず、優先すべき相手がいることに互いに不満を言うことはない。私はそんな悟だからこそ大切だし、悟だって私のことは承知している。それでも世の浮かれたカップルを見れば羨ましくなるのは当然で、イブじゃなくてクリスマスに一緒に過ごすようになった。
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