音駒
hiyo
DONE敬老の日の音駒🐈干天の慈雨に報いる「監督の好きなもの……」
「真っ先に浮かぶのは酒だけど、俺ら未成年だし買えねえもんな」
「それは俺たちが成人してから贈りたいところだよな。名前入りボトルとかあるらしいし」
「これから寒くなるし、ウルトラライトダウンのベストとかどうですか!」
「お、いいじゃん、どうせなら赤にしようぜ! 音駒カラーで!」
「それだと還暦祝いになっちゃうから」
「「かん…れき……?」」
「六〇歳のお祝い。今回の主旨と違う」
「駄目かあああ」
音駒高校の一大行事である文化祭を今週末に控え、その準備に奔走して生徒も教職員も、学校全体が忙しなくなる九月。春高予選を控えた男子バレー部も例外ではなく、部活動開始時間はいつもより一時間遅くなった。だからと言って終了時間が延長されるわけではないから、自主練もできないこの時期は短時間で効率的な練習が必要で、練習時間確保を優先するため猫又監督との打合せもいつもより短くなる。
1484「真っ先に浮かぶのは酒だけど、俺ら未成年だし買えねえもんな」
「それは俺たちが成人してから贈りたいところだよな。名前入りボトルとかあるらしいし」
「これから寒くなるし、ウルトラライトダウンのベストとかどうですか!」
「お、いいじゃん、どうせなら赤にしようぜ! 音駒カラーで!」
「それだと還暦祝いになっちゃうから」
「「かん…れき……?」」
「六〇歳のお祝い。今回の主旨と違う」
「駄目かあああ」
音駒高校の一大行事である文化祭を今週末に控え、その準備に奔走して生徒も教職員も、学校全体が忙しなくなる九月。春高予選を控えた男子バレー部も例外ではなく、部活動開始時間はいつもより一時間遅くなった。だからと言って終了時間が延長されるわけではないから、自主練もできないこの時期は短時間で効率的な練習が必要で、練習時間確保を優先するため猫又監督との打合せもいつもより短くなる。
ジャンル雑多らき
TRAINING【黒菅】1RTごとに書く予定のない小説の一部分を書く(2021年8月29~9月21日)付き合ってない/両片想い/菅原さん音駒バレー部員if)
リクエスト内容:「スガちゃん陰から見守り隊」の黒尾さん(と気づいている菅原さん)
「気付いてるんでしょ」
「…はぁ……まぁ」
俺は未だに研磨の感情だけは読めない。一緒に帰っている時に話しかけられても、いつもスマホでゲームしてるから表情を変えることは滅多にないし、俺も彼の瞳にじっと見られるのを避けたいから彼の顔は見ないようにしてるし。
「言っとくけど、おれとスガくんは違うよ」
「…あー……うん、分かってる」
分かってる。幼馴染みの彼と、高校入って部活動の時間だけしか付き合いのない俺とでは、黒尾の中での優先順位は1位と10位くらいの差があるってこと。
「アイツはキャプテンで、いっこ下の幼馴染みが正セッターで、控えセッターの俺は同級生だから、いろんな葛藤があってのあの態度なんだろ」
俺を傷付けまいと、先回りして自ら盾となって障壁を取り除いてくれているのだ。ただそれだけ。
1711「…はぁ……まぁ」
俺は未だに研磨の感情だけは読めない。一緒に帰っている時に話しかけられても、いつもスマホでゲームしてるから表情を変えることは滅多にないし、俺も彼の瞳にじっと見られるのを避けたいから彼の顔は見ないようにしてるし。
「言っとくけど、おれとスガくんは違うよ」
「…あー……うん、分かってる」
分かってる。幼馴染みの彼と、高校入って部活動の時間だけしか付き合いのない俺とでは、黒尾の中での優先順位は1位と10位くらいの差があるってこと。
「アイツはキャプテンで、いっこ下の幼馴染みが正セッターで、控えセッターの俺は同級生だから、いろんな葛藤があってのあの態度なんだろ」
俺を傷付けまいと、先回りして自ら盾となって障壁を取り除いてくれているのだ。ただそれだけ。
設定まとめ用
MEMO【HQ】中田珠希(あだ名:タマ)音駒高校1年生。黒尾+研磨くんとは小中高一緒のトリオ。通称「猫ズ」。バレー部ではない。
「素敵〜!」が口癖な超まったりした性格。元音駒バレー部のお兄ちゃんがいる。小5まで愛知に住んでおり、角名とは幼馴染。
北さんと出会った経緯は私が知りたい(何も設定が思いついてない)。 11