マレウス
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DONEロロフランムと星の弟※フランムの弟捏造あり
星のしらべ 良く晴れた日の夜だった。
僕は目を開ける。目の前には、見覚えのない空間が広がっていた。
「ここは……」
夜空色の天井は妙に明るくて、星座がはっきりと輝いていた。手をのばしても当たり前に届かないのだが、少し飛べばツノが当たってしまいそうなほど低く感じる。辺りにはクレヨンで描かれたような雲、それから積み木やぬいぐるみ、絵本などが落ちていた。
それは昔、僕の部屋にも置いてあった———おもちゃ箱を思い出させるような、内装だった。
「!」
ふいに服の裾を引かれ、振り返る。
「……」
その正体は、齢四つほどの少年だった。柔らかそうな白い髪と、丸い瞳で不思議そうにこちらを見つめている。僕はどこか見たことあるその少年の傍に、目線を揃えんとかがんだ。
5958僕は目を開ける。目の前には、見覚えのない空間が広がっていた。
「ここは……」
夜空色の天井は妙に明るくて、星座がはっきりと輝いていた。手をのばしても当たり前に届かないのだが、少し飛べばツノが当たってしまいそうなほど低く感じる。辺りにはクレヨンで描かれたような雲、それから積み木やぬいぐるみ、絵本などが落ちていた。
それは昔、僕の部屋にも置いてあった———おもちゃ箱を思い出させるような、内装だった。
「!」
ふいに服の裾を引かれ、振り返る。
「……」
その正体は、齢四つほどの少年だった。柔らかそうな白い髪と、丸い瞳で不思議そうにこちらを見つめている。僕はどこか見たことあるその少年の傍に、目線を揃えんとかがんだ。
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TRAINING目は口ほどに なマレロロ※ロロがほぼ喋りません
※事後表現あり
甘え上手 ぎぃ、とベッドの軋む音が荒い呼吸を一瞬だけ掻き消す。
「はぁっ……」
それは僕が身体を起こした時になった音で、月明かりの中、僕の下でうつ伏せになり同じく息を切らせている彼を見つめた。
白い肌は既に蒸気し、しっとり濡れている。襟足から首の麓には花弁が散って色鮮やかに染まっていた。彼を形取る線はしなやかな弧を描き、それを目で追えば先程までシーツを強く握りしめていた手が力無く横たわっている。少し覗く横顔も、やはり虚な表情で息を繰り返していた。
「フランム、大丈夫か」
柔らかく頭を撫でても、消えそうな吐息がかろうじて聞こえる程度だった。いつもなら、途切れる事なく文句を言いながら手を叩かれるというのに。
今宵は仕舞いにしよう、と改めて心うちで頷く。思えば部屋を訪れた時から、明らかに彼は疲弊していた。目の隈は一層濃く、初めに映し出された肌は青白さが勝っていた。想像より鍛えられた身体も、今日は覇気を感じられない。
1528「はぁっ……」
それは僕が身体を起こした時になった音で、月明かりの中、僕の下でうつ伏せになり同じく息を切らせている彼を見つめた。
白い肌は既に蒸気し、しっとり濡れている。襟足から首の麓には花弁が散って色鮮やかに染まっていた。彼を形取る線はしなやかな弧を描き、それを目で追えば先程までシーツを強く握りしめていた手が力無く横たわっている。少し覗く横顔も、やはり虚な表情で息を繰り返していた。
「フランム、大丈夫か」
柔らかく頭を撫でても、消えそうな吐息がかろうじて聞こえる程度だった。いつもなら、途切れる事なく文句を言いながら手を叩かれるというのに。
今宵は仕舞いにしよう、と改めて心うちで頷く。思えば部屋を訪れた時から、明らかに彼は疲弊していた。目の隈は一層濃く、初めに映し出された肌は青白さが勝っていた。想像より鍛えられた身体も、今日は覇気を感じられない。
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TRAININGあったかマレロロ眠れぬ君へ花の香りを「フランム」
微かな物音に混じり、自分を呼ぶ声がした。私は手にしていた本から顔を上げ、声の方へ振り向く。
「起こしたかね」
少し眠そうな目を瞬きさせ、その男はツノをゆっくり前へ傾けた。起きたのならそのまま自分の学園へ帰れと言いたいところなのだが、夜もだいぶ更けた。どんなに小さな物音も、誰かの眠りを妨げてしまいそうでどうにもはばかれる。
「眠れないのか」
「明日までに目を通しておきたい資料があってね」
「ほう、その手に持つ本を?見たところ、古い小説のようだが」
ベッドから抜け出した彼は、私の後ろに立って手元を覗き込んだ。私はため息をつきながら、隠すように本を一度閉じる。
「今に始まったことじゃない。字を見ていれば、そのうち嫌でも眠くなるのだ。卿は先に休んでいたまえ」
1796微かな物音に混じり、自分を呼ぶ声がした。私は手にしていた本から顔を上げ、声の方へ振り向く。
「起こしたかね」
少し眠そうな目を瞬きさせ、その男はツノをゆっくり前へ傾けた。起きたのならそのまま自分の学園へ帰れと言いたいところなのだが、夜もだいぶ更けた。どんなに小さな物音も、誰かの眠りを妨げてしまいそうでどうにもはばかれる。
「眠れないのか」
「明日までに目を通しておきたい資料があってね」
「ほう、その手に持つ本を?見たところ、古い小説のようだが」
ベッドから抜け出した彼は、私の後ろに立って手元を覗き込んだ。私はため息をつきながら、隠すように本を一度閉じる。
「今に始まったことじゃない。字を見ていれば、そのうち嫌でも眠くなるのだ。卿は先に休んでいたまえ」
popopipvk
DONE結婚式前夜〜当日のマレレオ雰囲気漫画です。マレウスの子守歌でいつかのあたたかい記憶を思い出し、これから茨の谷でマレウスと共に生きていこうと改めて感じるレオナをテーマに描きました。マレレオに幸あれ…! 4
黒凪 傀
DOODLE俳優パロその3。今回はレオシル♀。ゲストはジャミルくん。女としては一切見てないけどもおもしれー女(そのままの意味)とは思っている。あとマレウス様が面白いことになるのでちょっかい出してる。
このまま周囲の胃袋を掴んでイデア(研究者兼小説家)に「リアルラノベかな…?」っていつか言って欲しい。
俳優パロシル♀愛され3運命などままならない。
そんなこと、良く知っている。
セクシーな俳優、などというランキングに興味はないのに、何故か今年もまた上位を突っ走っている。
ここ数年、トップはマレウス・ドラコニアかレオナ・キングスカラー以外の名前が刻まれたことはなかった。
幼いころは、子役として頑張っていた。売れなかったが。
可愛いだけの子供など掃いて捨てるほどいる世界だ。余程の個性でもない限り、ちょっとした才能は埋もれていく。
兄はその点人を惹き付ける不思議な魅力があった。
清廉な主人公。勇気のある子供。そんな役が良く似合った。
同じ役を求めても、自分には、そんなもの回ってこなかった。
転機は七歳の時。舞台で、怪我をした。今でも片目を断ち切るように残る傷。
8474そんなこと、良く知っている。
セクシーな俳優、などというランキングに興味はないのに、何故か今年もまた上位を突っ走っている。
ここ数年、トップはマレウス・ドラコニアかレオナ・キングスカラー以外の名前が刻まれたことはなかった。
幼いころは、子役として頑張っていた。売れなかったが。
可愛いだけの子供など掃いて捨てるほどいる世界だ。余程の個性でもない限り、ちょっとした才能は埋もれていく。
兄はその点人を惹き付ける不思議な魅力があった。
清廉な主人公。勇気のある子供。そんな役が良く似合った。
同じ役を求めても、自分には、そんなもの回ってこなかった。
転機は七歳の時。舞台で、怪我をした。今でも片目を断ち切るように残る傷。