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    バレンタイン

    せり@グノ専

    DONE⚠️オリ主 レム主♀です。

    ノマエン後のグリーゼ前提、付き合ってる時空
    祝ホワイトデー

    ↓こちらはバレンタインデー
    https://poipiku.com/8785235/9892665.html
    一輪のデルフィニウム「ホワイトデーはどうだった? 二人でホテル最上階の展望ラウンジでご飯? それとも自家用ジェットクルーズ?」
    「…………一応、聞くけど。それってレムナンの話?」

     ――もちろん。当たり前でしょ。リーダーはスズ君のためならなんでもするから。
     彼女達が口々に肯定の意を示す。ため息のひとつもつきたくなる。
     元革命軍の人達から見た私達は……時々、映像作品の主人公達か何かと勘違いされているんじゃないか、そう思うことがある。レムナンは一体この数年のグリーゼ生活でカリスマ性をどれだけ培ったのか、ホワイトデーのお返しにしては過剰なほどの期待されぶりだ。

     バレンタインデーから一ヶ月。
     先月は「食べたら……なくなる、ので……」と渋るレムナンに日持ちしない箱の中身をどうにか消費させるのに忙しかった。いつまでも冷蔵庫に保管しようとするから、日が経つと味が落ちるとか、食べるためにあるんだからとか、何ならこれが最後じゃあるまいしまた作れるからとか、説得するのが大変だった。
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    mizutarou22

    DONEテラディオで早いですがホワイトデーのお話です。前回書いたバレンタインデー 
    https://poipiku.com/275712/9891732.htmlの続きですが読まなくても大丈夫です。現パロで転生パロです。
    君と過ごすホワイトデー「どうしようかな……」

     時刻は休日の昼。僕は街を歩きながら、ホワイトデーにディオンに贈るものについて悩んでいるところだった。ディオンも僕についていきたいと言っていたが、これではサプライズにならないと思い、「ちょっと仕事の用事で出かけなきゃいけないところがあるから」と嘘をついてしまった。ディオンは「そうか」と眉尻を下げて残念そうに俯く。僕はその様子に胸が痛んだが、心を鬼にしてそこから逃げるかのように外出をした。ディオン……ごめんね。そのかわり、絶対に素敵なホワイトデーにしてみせるから。僕は掌を握りしめ、街に並ぶお店を順番に見ていくことにした。

     先月、バレンタインの日はディオンにチョコレートを作ろうとしたが、ボウルの中に入っていた溶かしたチョコレートをディオンに奪われてしまい、ディオンがそのチョコレートを自分の身体に塗りつけてしまった。裸のディオン、甘い香りが漂うチョコレート……その艶やかなディオンの魅力に完敗してしまい、僕たちは朝まで愛し合ってしまった。翌朝僕はバレンタインを過ぎてしまったことに文字通り頭を抱えてしまったが、ディオンは「なに。今日私と一緒に作ればよいではないか」と言って僕と一緒にキッチンに立って共にチョコレートのカップケーキを作った。僕はディオンに、ディオンは僕に作り、お互いにカップケーキを贈りあった。ディオンの作ったカップケーキは甘く、まるで昨日のディオンのようだ……と、つい食べながら思い出してしまった。思わず僕はディオンを見る。幸せそうにカップケーキを食べるディオンと目が合った。ディオンは微笑み、僕もまた目を細めた。好きな人と一緒に食べるチョコレートは格別に美味しかった。
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