exc_1219(えー)
MOURNING吸死と七五のクロスオーバー。頭の中に話はあるが書き上がる気がしない。格好良く銃を撃つロナルドは書きたいが最強が居るので仕事できない気がする。ナニコレ。供養。94+75でクロスオーバー「遅っそいなぁ、いつ来るんだよ」
すでに時計の針は夜の八時を回っている。
横浜の雑踏が騒がしい。
JR新横浜駅近く、セブンイレブンの近くの歩道に突っ立って行き交う人々を眺めながら、特級呪術師の五条悟は口の中で文句を漏らし、ポケットから引っ張り出したスマートフォンの画面を叩いた。
慌てて返信してきたのだろう、「あとごふでとうちゃしま」と奇妙な日本語の送り主は東京都立呪術高等専門学校の補助監督だった。年若いことは知っていたが顔をうっすらとしか思い出せないところから考えるに、補助監督になって日が浅いのだろう。
今日の昼間は一際日差しが強かった。
仕事はあと一つだし早く帰ってシャワー浴びたいなぁ、と口中でぼやいた五条は騒がしい雑踏に混じって聞き知った声が流れてきた気がして顔をあげ、いやいや違うだろと視線を落として、また顔をあげる。
3963すでに時計の針は夜の八時を回っている。
横浜の雑踏が騒がしい。
JR新横浜駅近く、セブンイレブンの近くの歩道に突っ立って行き交う人々を眺めながら、特級呪術師の五条悟は口の中で文句を漏らし、ポケットから引っ張り出したスマートフォンの画面を叩いた。
慌てて返信してきたのだろう、「あとごふでとうちゃしま」と奇妙な日本語の送り主は東京都立呪術高等専門学校の補助監督だった。年若いことは知っていたが顔をうっすらとしか思い出せないところから考えるに、補助監督になって日が浅いのだろう。
今日の昼間は一際日差しが強かった。
仕事はあと一つだし早く帰ってシャワー浴びたいなぁ、と口中でぼやいた五条は騒がしい雑踏に混じって聞き知った声が流れてきた気がして顔をあげ、いやいや違うだろと視線を落として、また顔をあげる。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ8うーん。
C-4 C-4
ケンを起点に、『親』の居ない新米吸血鬼の話は街の吸血鬼たちの知るところとなった。吸血鬼は目新しいものが大好きだ。年末年始の休業期間中、ロナルドの事務所は夜ごと吸血鬼たちの訪問を受けた。
クラージィは吸血鬼たちに取り囲まれ、質問攻めにあった。
「誰に噛まれたかわかんないの? まじで?」
「いつシンヨコに? 街には慣れた?」
「身体細いなー、血ちゃんと飲んでる?」
「能力とかは?」
「バイト探してるんだったらウチに来いよ!」
日本語勉強中のクラージィにとってはかなりハードな時間だ。
「シンヨコに来たの、一ヶ月? くらい? 能力はワカラナイ……無い、たぶん」
新顔の同胞と思う存分雑談に興じた吸血鬼たちは、帰り際
2089ケンを起点に、『親』の居ない新米吸血鬼の話は街の吸血鬼たちの知るところとなった。吸血鬼は目新しいものが大好きだ。年末年始の休業期間中、ロナルドの事務所は夜ごと吸血鬼たちの訪問を受けた。
クラージィは吸血鬼たちに取り囲まれ、質問攻めにあった。
「誰に噛まれたかわかんないの? まじで?」
「いつシンヨコに? 街には慣れた?」
「身体細いなー、血ちゃんと飲んでる?」
「能力とかは?」
「バイト探してるんだったらウチに来いよ!」
日本語勉強中のクラージィにとってはかなりハードな時間だ。
「シンヨコに来たの、一ヶ月? くらい? 能力はワカラナイ……無い、たぶん」
新顔の同胞と思う存分雑談に興じた吸血鬼たちは、帰り際
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ7ここだけ読むとノスウスともウスノスともつかないやつ
N-4N-4
ドラウスは大きめのマグカップを持ってキッチンから戻ってきた。ノースディンは無言でそれを受け取る。中身は熱いミルクティーだった。
「電話しても出ないから来てみたんだ」
ドラウスは手近な椅子を引いて来て、ノースディンの隣に来た。椅子を横向きに置いて、ノースディンに顔を向けて座る。
「で? 何があった?」
ノースディンはマグカップを両手で包むように持って、カップの中で揺れるミルクティーを見つめていた。何をどこからどう話せばいいのか、ノースディンにはわからなかった。それ以上に、古い教会と棺のことをドラウスに知られたくないと思った。
「ノース?」
言葉が出ない。
ドラウスは座ったまま身を乗り出す。
「ん?」
2243ドラウスは大きめのマグカップを持ってキッチンから戻ってきた。ノースディンは無言でそれを受け取る。中身は熱いミルクティーだった。
「電話しても出ないから来てみたんだ」
ドラウスは手近な椅子を引いて来て、ノースディンの隣に来た。椅子を横向きに置いて、ノースディンに顔を向けて座る。
「で? 何があった?」
ノースディンはマグカップを両手で包むように持って、カップの中で揺れるミルクティーを見つめていた。何をどこからどう話せばいいのか、ノースディンにはわからなかった。それ以上に、古い教会と棺のことをドラウスに知られたくないと思った。
「ノース?」
言葉が出ない。
ドラウスは座ったまま身を乗り出す。
「ん?」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ6第一村人。
C-3 C-3
「おーい、そこのあんた! ヘイ、ユー!」
通りの向こうからクラージィを呼び止める者がある。見覚えのある姿だ。頭と口を布で覆い、奇抜な模様の服を着た吸血鬼。シンヨコに来て最初に言葉を交わした相手だ。
「やっぱりそうだ、この間の! あれからどう……良いようになったみてえだな」
困っているならあの建物に向かえ。そう言ってドラルクキャッスルマークⅡを示してくれたのはこの男である。クラージィは男に心から礼を述べた。
「ありがとう、とても」
「お、日本語!」
並んで歩きながら互いに名を名乗る。男の名前は長く、クラージィには何度繰り返しても上手く言うことが出来なかった。
「仕方ねえ、ケンでいいよ。ケン」
「ケン、さん」
2402「おーい、そこのあんた! ヘイ、ユー!」
通りの向こうからクラージィを呼び止める者がある。見覚えのある姿だ。頭と口を布で覆い、奇抜な模様の服を着た吸血鬼。シンヨコに来て最初に言葉を交わした相手だ。
「やっぱりそうだ、この間の! あれからどう……良いようになったみてえだな」
困っているならあの建物に向かえ。そう言ってドラルクキャッスルマークⅡを示してくれたのはこの男である。クラージィは男に心から礼を述べた。
「ありがとう、とても」
「お、日本語!」
並んで歩きながら互いに名を名乗る。男の名前は長く、クラージィには何度繰り返しても上手く言うことが出来なかった。
「仕方ねえ、ケンでいいよ。ケン」
「ケン、さん」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ5分霊体を紛失した辻斬りと同じ位には焦って欲しい
N-3 N-3
人間の街に行ったせいか、真祖があんなことを言ったせいか。あるいはドラウスとあの子の話をしたせいか。近頃のノースディンは昔のことを思い出すことが多かった。
忘れていたわけではない。心の奥に封じ込めて、触らないようにしていただけのこと。そう、ただそれだけ。
落ち着かない気分だった。
ノースディンは気分に任せてあてもなく夜空をふらつき、はるか足下に覚えのある地形を見た。やれやれ。こんなところまで来るとは。
人里はずいぶん様変わりしている。かつてと比べると森が減り、現代的な建築物や舗装された道路が増えた。けれど丘のかたちや川の流れは昔から変わらなかった。
町外れの、ひときわ暗い道路を目指して高度を下げる。一台の自動車が道路をハイビームで照らしながら走って行く。ノースディンは上空でそれを見送った。視線は自動車の去った方向を――そこにわずかに残った森と、古い教会を見るはずだった。
1476人間の街に行ったせいか、真祖があんなことを言ったせいか。あるいはドラウスとあの子の話をしたせいか。近頃のノースディンは昔のことを思い出すことが多かった。
忘れていたわけではない。心の奥に封じ込めて、触らないようにしていただけのこと。そう、ただそれだけ。
落ち着かない気分だった。
ノースディンは気分に任せてあてもなく夜空をふらつき、はるか足下に覚えのある地形を見た。やれやれ。こんなところまで来るとは。
人里はずいぶん様変わりしている。かつてと比べると森が減り、現代的な建築物や舗装された道路が増えた。けれど丘のかたちや川の流れは昔から変わらなかった。
町外れの、ひときわ暗い道路を目指して高度を下げる。一台の自動車が道路をハイビームで照らしながら走って行く。ノースディンは上空でそれを見送った。視線は自動車の去った方向を――そこにわずかに残った森と、古い教会を見るはずだった。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ4左右とか決めていない
ヒゲ出てこない
C-2 C-2
「ロナルドさん、こんばんわ。きょうはさむいですね?」
「クラージィさん! 覚えるの早いですね、日本語!」
ロナルドの驚いた顔を見て、クラージィは静かに笑う。ドラルクは楽しげにロナルドへ話して聞かせた。
「モジャモジャさん、前職は悪魔祓いなんだって。上達が早い訳だよ」
「悪魔祓い? 退治人の始まりみたいな、あれ?」
ロナルドは興味深げにクラージィを見た。
「悪魔祓い、いろんな国行く……行きます。相手、ヴァンパイアだけじゃない。アー、ポゼシェ・デモニカ……日本語で……?」
クラージィは複数の言語を混ぜながらどうにか会話をつないでいく。
「悪魔憑き」
ドラルクが助け船を出した。
「悪魔憑きとは、話をします。コトバだいじ」
1612「ロナルドさん、こんばんわ。きょうはさむいですね?」
「クラージィさん! 覚えるの早いですね、日本語!」
ロナルドの驚いた顔を見て、クラージィは静かに笑う。ドラルクは楽しげにロナルドへ話して聞かせた。
「モジャモジャさん、前職は悪魔祓いなんだって。上達が早い訳だよ」
「悪魔祓い? 退治人の始まりみたいな、あれ?」
ロナルドは興味深げにクラージィを見た。
「悪魔祓い、いろんな国行く……行きます。相手、ヴァンパイアだけじゃない。アー、ポゼシェ・デモニカ……日本語で……?」
クラージィは複数の言語を混ぜながらどうにか会話をつないでいく。
「悪魔憑き」
ドラルクが助け船を出した。
「悪魔憑きとは、話をします。コトバだいじ」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ3左右とか決めていない
ヘイ親友!親友!
N-2 N-2
とある城の一室。げっそりと疲れ切った二人の吸血鬼がテーブルを挟んで座っている。一人はテーブルに突っ伏し、もう一人は椅子の背に身体を預けてなんとか姿勢を維持していた。
「ドラウスは良くやってる……いつもあの御方の遊びに付き合ってるんだから」
ノースディンは椅子の背にもたれて天井を見たまま言う。
「うう……ありがとう、ノース」
ドラウスはテーブルから顔を起こしてノースディンを見た。
「今回はどうなることかと思ったよ……ドラルクが采配を振るってくれて、助かった」
「あの子も頑張ったな」
弟子の前では絶対に言わない素直な感想。親友にして弟子の父親であるドラウスにだけは言ってもよかろう。もちろん、口止めはするのだが。
1482とある城の一室。げっそりと疲れ切った二人の吸血鬼がテーブルを挟んで座っている。一人はテーブルに突っ伏し、もう一人は椅子の背に身体を預けてなんとか姿勢を維持していた。
「ドラウスは良くやってる……いつもあの御方の遊びに付き合ってるんだから」
ノースディンは椅子の背にもたれて天井を見たまま言う。
「うう……ありがとう、ノース」
ドラウスはテーブルから顔を起こしてノースディンを見た。
「今回はどうなることかと思ったよ……ドラルクが采配を振るってくれて、助かった」
「あの子も頑張ったな」
弟子の前では絶対に言わない素直な感想。親友にして弟子の父親であるドラウスにだけは言ってもよかろう。もちろん、口止めはするのだが。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ2左右とか決めていない
ヒゲ出ていない
C-1 C-1
ここは世界の東の果て。正確には日本という国のシンヨコハマという街で、今は新暦二〇二二年のクリスマス前。野犬に喰い破られたはずの腹は塞がっていて、クラージィ自身は吸血鬼となっていた。いったい何が起きたらそうなるのか。
わかっているのは『誰かが噛んだ』ということだけ。差し出された鏡の中には背後の壁しか映っていなかった。コツを教わってようやく映ったクラージィの顔は、赤い瞳と鋭い牙を備えていた。
「な、なるほど、それでいまも私は生きている、と……」
「で、『親』……貴方を噛んだ吸血鬼は?」
「わからない」
未明の街をさまよい、薦められるままに訪れた場所でクラージィが出会ったのは、あの日出会った『悪魔の子供』が立派に成長した姿だった。彼はあの日と同じ笑顔とクッキーでクラージィをもてなし、ドラルクと名乗った。あの日と違うのは、ドラルクの隣に丸い奇妙な動物がいることだ。名前はジョン。
2079ここは世界の東の果て。正確には日本という国のシンヨコハマという街で、今は新暦二〇二二年のクリスマス前。野犬に喰い破られたはずの腹は塞がっていて、クラージィ自身は吸血鬼となっていた。いったい何が起きたらそうなるのか。
わかっているのは『誰かが噛んだ』ということだけ。差し出された鏡の中には背後の壁しか映っていなかった。コツを教わってようやく映ったクラージィの顔は、赤い瞳と鋭い牙を備えていた。
「な、なるほど、それでいまも私は生きている、と……」
「で、『親』……貴方を噛んだ吸血鬼は?」
「わからない」
未明の街をさまよい、薦められるままに訪れた場所でクラージィが出会ったのは、あの日出会った『悪魔の子供』が立派に成長した姿だった。彼はあの日と同じ笑顔とクッキーでクラージィをもてなし、ドラルクと名乗った。あの日と違うのは、ドラルクの隣に丸い奇妙な動物がいることだ。名前はジョン。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ1左右とか決めていない
モジャでてこない
N-1 N-1
暖かい春の夜だった。そこだけ白く凍った地面を赤く染めて、抱き起した身体は体温を失っていく。肌に霜が降り始める。思慮深い光をたたえていた瞳が、とうとう黒いままその光を失っていくのを、ノースディンはただ見ているしかなかった。
やがて黄色い男が、霜に覆われてどこを見ることもなくなった目を閉じてやった。ノースディンが黄色い男を見上げると、黄色い男は首を振った。
その人間は数年前に短い言葉を交わしただけの悪魔祓いだった。あの夜、己の心に従ってノースディンたちを見逃した男。いまでは放逐された、神のしもべ。神が要らぬと言うならこの魂、『吹雪の悪魔』が貰い受ける。
あるいは、これが人間たちの言う『試練』であったのか。神がこの男をまだ導いていたというのなら、天上の国へ連れていくなり、奇跡でも起こすなり、やって見せるがよい。ノースディンはそのような気持ちで悪魔祓いの首に牙をたてた。
1670暖かい春の夜だった。そこだけ白く凍った地面を赤く染めて、抱き起した身体は体温を失っていく。肌に霜が降り始める。思慮深い光をたたえていた瞳が、とうとう黒いままその光を失っていくのを、ノースディンはただ見ているしかなかった。
やがて黄色い男が、霜に覆われてどこを見ることもなくなった目を閉じてやった。ノースディンが黄色い男を見上げると、黄色い男は首を振った。
その人間は数年前に短い言葉を交わしただけの悪魔祓いだった。あの夜、己の心に従ってノースディンたちを見逃した男。いまでは放逐された、神のしもべ。神が要らぬと言うならこの魂、『吹雪の悪魔』が貰い受ける。
あるいは、これが人間たちの言う『試練』であったのか。神がこの男をまだ導いていたというのなら、天上の国へ連れていくなり、奇跡でも起こすなり、やって見せるがよい。ノースディンはそのような気持ちで悪魔祓いの首に牙をたてた。
秋霖@原稿中
DOODLEゴルゴナおばさまの娘さん妄想動画配信2で『次までには』って言ってたけど、1/3の配信動画3では出てこなかったなぁ、どんなお嬢さんなんだろうなぁと考えてました
『現実主義者のパワーウーマン』(FB1/p.53)とのことなので、ミラさん系のバリキャリデキる女とか?
このらくがきの中で可能性高そうなのは1か2?
お母様大好きっ子だったら私が小躍りして喜びます