フスキ
DONE水麿家族パロ、ギャグ回を目指しました。幼児向け歌と体操の番組を見ている家族のお話です。すいくんが天然です。まろくんがツッコミしてる…珍しい…(水麿家族パロ)よその男「ただいまー」
「おかえり」
帰り着いたドアを開ければ、当たり前に妻が出迎えてくれる。当たり前、になったんだなあ、といつだって面映ゆく思ってしまうのだ。
しかしいつもなら彼より早く駆け寄ってきてくれる娘が、今日は奥から出てこない。
「……まひろは?」
コートを受け取ってくれる清麿に、物足りなさを隠しきれもせず問いかけると、彼は苦笑いをして『テレビを見ているよ』と教えてくれた。
「テレビ?」
それでもいつもこちらに来てくれるのに。そう思っているのが分かったのだろう、一緒にリビングへ歩みながら清麿が口にする。
「水心子、今日はいつもより帰りが早かっただろう。いつもは終わっている番組が、今日はまだ真っ最中なんだよ」
2387「おかえり」
帰り着いたドアを開ければ、当たり前に妻が出迎えてくれる。当たり前、になったんだなあ、といつだって面映ゆく思ってしまうのだ。
しかしいつもなら彼より早く駆け寄ってきてくれる娘が、今日は奥から出てこない。
「……まひろは?」
コートを受け取ってくれる清麿に、物足りなさを隠しきれもせず問いかけると、彼は苦笑いをして『テレビを見ているよ』と教えてくれた。
「テレビ?」
それでもいつもこちらに来てくれるのに。そう思っているのが分かったのだろう、一緒にリビングへ歩みながら清麿が口にする。
「水心子、今日はいつもより帰りが早かっただろう。いつもは終わっている番組が、今日はまだ真っ最中なんだよ」
フスキ
DONE水麿家族パロ、胎動とコミュニケーションのおはなしです。息抜きに書いたらこっちが先にできてしまった…。あとひとつふたつ書いたらぴっしぶさんにまとめると思います!(水麿家族パロ)三人のコミュニケーション「ふふ」
唐突に清麿が笑い始め、水心子は首を傾げた。夕食後、二人でホットミルクを飲んでいた時。
「どうしたの、急に」
「ふふ……あのね、胎動が激しくて」
「えっ」
「すごいポコポコ蹴っている。ふふふ……どれだけ元気な子なんだろう……」
そのときソファに座った清麿の腹が、ぽん、と小さく突き上げられたのが見えた。
「……えっ!?」
思わず水心子は飛びつき、その腹部に触れる。
「えっ、え、今、いまちょっとお腹! きよまろ大丈夫!?」
慌てて撫でて、たった今突き出た箇所を凝視する。しかしその瞬間から胎児の動きは静まってしまったのか、まったく感じられなくなった。
「あ、あれ……」
「ああ、大丈夫だよ。ママではない誰かがいる、と思ってびっくりしているんだよ、今」
2468唐突に清麿が笑い始め、水心子は首を傾げた。夕食後、二人でホットミルクを飲んでいた時。
「どうしたの、急に」
「ふふ……あのね、胎動が激しくて」
「えっ」
「すごいポコポコ蹴っている。ふふふ……どれだけ元気な子なんだろう……」
そのときソファに座った清麿の腹が、ぽん、と小さく突き上げられたのが見えた。
「……えっ!?」
思わず水心子は飛びつき、その腹部に触れる。
「えっ、え、今、いまちょっとお腹! きよまろ大丈夫!?」
慌てて撫でて、たった今突き出た箇所を凝視する。しかしその瞬間から胎児の動きは静まってしまったのか、まったく感じられなくなった。
「あ、あれ……」
「ああ、大丈夫だよ。ママではない誰かがいる、と思ってびっくりしているんだよ、今」
フスキ
DONE水麿家族パロ、ついに出産編です。大フィクションなのでよろしくお願いします…。(水麿家族パロ)すてきなおうち 腹が痛いのだか腰が痛いのだか、いやもう全身が痛いのだ。
息が苦しいまま分娩台に乗って、清麿は必死に喘いでいた。その手が握られる。霞む目を向けた先に、涙目の水心子がいた。
「きよまろ、がんばれ」
「いきんで!」
医師の、助産師たちの声に必死に応じる。息を吐きながら力を込めた。
『妊娠……僕が』
新たな命を告げられたあの日、心を覆ったのは絶望に似た思いだった。
相手なんて一人しかいないのに、そのたった一人にどうしても伝えたくなかった。伝えればきっと大喜びして、抱き上げてくれようとして身重なことに気づき慌てて手を放して、『ごめん、嬉しすぎて』なんて言って泣いてくれる。……そんな明確なビジョンすら浮かぶのに、それは絶対に起きてはいけない未来だと唇を噛んだ。
2861息が苦しいまま分娩台に乗って、清麿は必死に喘いでいた。その手が握られる。霞む目を向けた先に、涙目の水心子がいた。
「きよまろ、がんばれ」
「いきんで!」
医師の、助産師たちの声に必死に応じる。息を吐きながら力を込めた。
『妊娠……僕が』
新たな命を告げられたあの日、心を覆ったのは絶望に似た思いだった。
相手なんて一人しかいないのに、そのたった一人にどうしても伝えたくなかった。伝えればきっと大喜びして、抱き上げてくれようとして身重なことに気づき慌てて手を放して、『ごめん、嬉しすぎて』なんて言って泣いてくれる。……そんな明確なビジョンすら浮かぶのに、それは絶対に起きてはいけない未来だと唇を噛んだ。
フスキ
DONE水麿家族パロ小説、妊娠中その2。でも最後のほう娘ちゃん出てきます。今日ずっと考えてた話なのでどうしても書きたかった…(水麿家族パロ)あたりまえになる僥倖「ほんとよかった、つわりが落ち着いて……見てるだけしかできないの、気が気じゃなかったから」
心底ほっとした口調で、ハンドルを握った水心子が零す。車窓を眺めていた顔を彼のほうに向け、清麿もごめんねと笑った。
「でも、見ていただけ、なんてどの口で言うんだい。僕が潰れている時、家事のほとんどをしてくれたくせに」
「そんなの、当然だろ。清麿の苦しいのを見てるだけしかできなかったのはほんとだし、そういう時に代わるのは当たり前だよ」
そもそも家事全部が君の役割だなんてこともないんだから。そう続ける水心子は、本当に当たり前だと思っている顔だ。自分が清麿を助けることを疑っていない。……けれど。
「……当たり前、なのかな」
3904心底ほっとした口調で、ハンドルを握った水心子が零す。車窓を眺めていた顔を彼のほうに向け、清麿もごめんねと笑った。
「でも、見ていただけ、なんてどの口で言うんだい。僕が潰れている時、家事のほとんどをしてくれたくせに」
「そんなの、当然だろ。清麿の苦しいのを見てるだけしかできなかったのはほんとだし、そういう時に代わるのは当たり前だよ」
そもそも家事全部が君の役割だなんてこともないんだから。そう続ける水心子は、本当に当たり前だと思っている顔だ。自分が清麿を助けることを疑っていない。……けれど。
「……当たり前、なのかな」
フスキ
DONE水麿家族パロ、妊娠中のつわりのお話。まだ娘ちゃん産まれてません。すごくフィクションなので怒らないでやってください…(水麿家族パロ)増えていくしあわせ「え、ぅ」
「きよまろ」
袋に向かい嘔吐する清麿の、丸まった背に触れたまま水心子は動けなかった。さすってやりたいけれど、さすったら余計吐いてしまって苦しいだろうかと思ったら何もできなかった。
それでもひとしきり吐くことを続けた彼は、少し落ち着いた様子で水心子にぽすんともたれかかってきた。それを抱き止め、覗き込んだ口元に水の入ったコップを向けてやる。彼が口をゆすいだ。
「ん……ごめん」
「謝らないで……ごめんね、何もできなくて」
青いままの顔を、清麿はううんと左右に振った。嬉しそうに懐いてくれる。
「君がいてくれるから、安心する。……一人だった時は、つわりさえ来なかったんだから」
表情が歪むのを堪えながら、彼をそっと抱きしめた。まだ荒い呼吸が苦しい。
3431「きよまろ」
袋に向かい嘔吐する清麿の、丸まった背に触れたまま水心子は動けなかった。さすってやりたいけれど、さすったら余計吐いてしまって苦しいだろうかと思ったら何もできなかった。
それでもひとしきり吐くことを続けた彼は、少し落ち着いた様子で水心子にぽすんともたれかかってきた。それを抱き止め、覗き込んだ口元に水の入ったコップを向けてやる。彼が口をゆすいだ。
「ん……ごめん」
「謝らないで……ごめんね、何もできなくて」
青いままの顔を、清麿はううんと左右に振った。嬉しそうに懐いてくれる。
「君がいてくれるから、安心する。……一人だった時は、つわりさえ来なかったんだから」
表情が歪むのを堪えながら、彼をそっと抱きしめた。まだ荒い呼吸が苦しい。
フスキ
DONE28歳×20歳水麿現パロ小説です!とりあえずまとめた…!この続きはたぶん鍵垢で書きます…全年齢部分だけひとまず。めちゃくちゃ楽しかったです…28×20水麿 そのいち その日は日差しがきらきらとしている日だった。日曜日に朝早くから起き出さなければならなかったのは低血圧な清麿からすれば気が重かったけれど、公園に着いてみれば木漏れ日がきれいで気持ちも浮上した。
「源、ほんとごめんな」
自分と同じく高校のジャージ姿の同級生が、申し訳なさそうに手を合わせてくる。それはもう今日数回目で、清麿は苦笑しながら『いいってば』と返した。
「〇〇が体調が悪くなってしまったんだもの。ボランティアのお仕事だからね、事前に出した参加人数を変えるわけにいかないっていうのはよく分かるし……やってみると意外に楽しいから、そんなに何度も謝らなくていいんだよ」
「ありがとう……源は天使だー」
大袈裟に泣き真似をする同級生を笑い飛ばして、清麿はまたごみ拾いに戻る。
7183「源、ほんとごめんな」
自分と同じく高校のジャージ姿の同級生が、申し訳なさそうに手を合わせてくる。それはもう今日数回目で、清麿は苦笑しながら『いいってば』と返した。
「〇〇が体調が悪くなってしまったんだもの。ボランティアのお仕事だからね、事前に出した参加人数を変えるわけにいかないっていうのはよく分かるし……やってみると意外に楽しいから、そんなに何度も謝らなくていいんだよ」
「ありがとう……源は天使だー」
大袈裟に泣き真似をする同級生を笑い飛ばして、清麿はまたごみ拾いに戻る。
フスキ
DONEてんえどwebオンリー開催おめでとうございます、ありがとうございます!!すけべがしたい全年齢の水麿です。(水麿)立つ場所を並べて 清麿が、もたれかかるように身を寄せてくる。横から肩口に頭が載せられて、その髪の甘い香りに胸の内が燃えた。
「……すいしんし」
すこし甘えた声に拗ねが滲んで、そこに戸惑いもかすかに揺れる。見えないけれど、視線もきっと揺れているのだろう。その手が水心子の手の指に触れそうで触れない位置に所在なさげにあって、こちらももどかしさを握った。
「……どうして……抱いてくれないの?」
不安が、水を張ったキャンバスに絵の具を垂らしたように広がった声音。それでも肩への甘えは確かなのだった。擦り寄りながらこんなふうに窺う様子はまるで猫のようで。
水心子の恋人の清麿は、今まで何度も夜のお誘いをくれた。
けれど水心子はそのたび断り続けてきた。
2165「……すいしんし」
すこし甘えた声に拗ねが滲んで、そこに戸惑いもかすかに揺れる。見えないけれど、視線もきっと揺れているのだろう。その手が水心子の手の指に触れそうで触れない位置に所在なさげにあって、こちらももどかしさを握った。
「……どうして……抱いてくれないの?」
不安が、水を張ったキャンバスに絵の具を垂らしたように広がった声音。それでも肩への甘えは確かなのだった。擦り寄りながらこんなふうに窺う様子はまるで猫のようで。
水心子の恋人の清麿は、今まで何度も夜のお誘いをくれた。
けれど水心子はそのたび断り続けてきた。
f8i8oh
MOURNINGワンドロの残骸。豪勢な白くまを食べさせたかった
夜更かしの日のかき氷 今は子の刻、真夜中。熱帯夜で眠れない夜にいっその事、寝ないで宴会をしてしまえと真夏の夜に定期開催される『夜更かしの日』その夜は夜中に食べるには背徳感しかない食べ物を食べたて夏の夜らしく花火や怪談話を楽しんだり、映画鑑賞をしたりと思い思いに過ごしている。
大きな硝子の器にこんもりと盛られたかき氷にはミルクシロップがたっぷりと掛かっていて干しぶどうと最中の皮で白熊の顔と耳を模している。かき氷の周りには桃、パイナップル、バナナ、キウイ、瓜、西瓜に干し杏の蜜煮、色とりどりの寒天が器から溢れんばかりに盛られている。それだけでは飽き足らず、円錐形のコーンを添えたアイスクリンと白熊の頭上には蜜漬けの真っ赤なさくらんぼまで乗っている、やりすぎな位に豪勢なかき氷が水心子と清麿の目の前に鎮座していた。
865大きな硝子の器にこんもりと盛られたかき氷にはミルクシロップがたっぷりと掛かっていて干しぶどうと最中の皮で白熊の顔と耳を模している。かき氷の周りには桃、パイナップル、バナナ、キウイ、瓜、西瓜に干し杏の蜜煮、色とりどりの寒天が器から溢れんばかりに盛られている。それだけでは飽き足らず、円錐形のコーンを添えたアイスクリンと白熊の頭上には蜜漬けの真っ赤なさくらんぼまで乗っている、やりすぎな位に豪勢なかき氷が水心子と清麿の目の前に鎮座していた。
f8i8oh
MOURNINGワンドロの残骸、独自設定もりもり珈琲とフルーツ牛乳万屋で買い物をした日、休憩の為に併設されている喫茶店に立ち寄る事にした。
それぞれ飲み物と軽食を注文をして向かい合わせに座る。
「空いていて良かったね」
「お店の方は相変わらずのヒト混みだから酔っちゃいそうだったよ」
温かい珈琲を一口飲むと肩の力を抜いて、一息つく。
手を暖める様にカップを両手で持ち直す
水心子は顔立ちも相まって可愛らしくさえ見える。
本丸が利用する政府直営店の他に様々な店が建ち並び
あやかし、妖怪、付喪神や魑魅魍魎に名のある神々の眷属が経営する店とそれと同じくらい多種多様な客。
刀剣男士も含めて常に百鬼夜行状態で半日歩き回っただけでも疲れてしまう。
特に水心子は慣れない状況や突発的な事が苦手なうえに新々刀の祖として刀剣男士として威厳を保とうと気を張っている為、神経を使ってしまうのだろう。
427それぞれ飲み物と軽食を注文をして向かい合わせに座る。
「空いていて良かったね」
「お店の方は相変わらずのヒト混みだから酔っちゃいそうだったよ」
温かい珈琲を一口飲むと肩の力を抜いて、一息つく。
手を暖める様にカップを両手で持ち直す
水心子は顔立ちも相まって可愛らしくさえ見える。
本丸が利用する政府直営店の他に様々な店が建ち並び
あやかし、妖怪、付喪神や魑魅魍魎に名のある神々の眷属が経営する店とそれと同じくらい多種多様な客。
刀剣男士も含めて常に百鬼夜行状態で半日歩き回っただけでも疲れてしまう。
特に水心子は慣れない状況や突発的な事が苦手なうえに新々刀の祖として刀剣男士として威厳を保とうと気を張っている為、神経を使ってしまうのだろう。
フスキ
DONE春鍋さんお誕生日おめでとうございます!!をフライングしました…夏色的な水麿。学パロでちょっとそねさんいます。(水麿)二人の夏(春鍋さんへ!)「では明日から夏休みな訳だが、危険な場所には近づかず気を引き締めて──」
担任教師たる長曽祢のまじめな声を聞きながら、暑さにぼうっとした頭で水心子は前の席の親友のうなじに浮かんだ汗を見ていた。
エアコンは一応ついているものの、なぜか快適なくらいには効かせてくれないのがこの学校だ。親友、清麿は暑さにも寒さにも弱い体質なので、今だって相当つらいだろう。──そう考える水心子自身だって、暑い夏はそれほど好きではなかった。
清麿に出会うまでは。
「……はい、では、これで終わりにする。課題と登校日を忘れずに、夏休み、楽しんでこい」
にっと笑った長曽祢に、元気な返事を合唱して教室は沸き立った。
夏休みが始まる。
3464担任教師たる長曽祢のまじめな声を聞きながら、暑さにぼうっとした頭で水心子は前の席の親友のうなじに浮かんだ汗を見ていた。
エアコンは一応ついているものの、なぜか快適なくらいには効かせてくれないのがこの学校だ。親友、清麿は暑さにも寒さにも弱い体質なので、今だって相当つらいだろう。──そう考える水心子自身だって、暑い夏はそれほど好きではなかった。
清麿に出会うまでは。
「……はい、では、これで終わりにする。課題と登校日を忘れずに、夏休み、楽しんでこい」
にっと笑った長曽祢に、元気な返事を合唱して教室は沸き立った。
夏休みが始まる。
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DONE水麿小説、官能小説家×ヌードモデルシリーズです!今回はすいくんの女性恐怖症について。過去も交えてます。この設定久々に書けてたのしかったー!!(水麿)官能小説家×ヌードモデル 4「この人、痴漢です!」
手を取られた時、状況が理解できなかったのを憶えている。
水心子の過去だ。高校生の頃、満員電車の中でそう女性に手を掴まれ掲げられた。驚いたなんてものではない。取られたその手はずっとショルダーバッグのベルトを握っていたのに、どうしてそんなことになるのか意味が分からなくて。
「僕は、なにも」
しかし周囲の目が視界に入った時、なにも言えなくなった。蔑むような、白々しいものを見る目。言葉を飲み、背筋には汗が噴き出した。
次の駅で女性と数人の男性客に引きずり降ろされても、どう無実を証明していいのか水心子には分からなかった。絶望した、このまま、自分はどうされるのだろうと。
しかしそれはすんでのところで追いかけてきた男性客に救われた。
3220手を取られた時、状況が理解できなかったのを憶えている。
水心子の過去だ。高校生の頃、満員電車の中でそう女性に手を掴まれ掲げられた。驚いたなんてものではない。取られたその手はずっとショルダーバッグのベルトを握っていたのに、どうしてそんなことになるのか意味が分からなくて。
「僕は、なにも」
しかし周囲の目が視界に入った時、なにも言えなくなった。蔑むような、白々しいものを見る目。言葉を飲み、背筋には汗が噴き出した。
次の駅で女性と数人の男性客に引きずり降ろされても、どう無実を証明していいのか水心子には分からなかった。絶望した、このまま、自分はどうされるのだろうと。
しかしそれはすんでのところで追いかけてきた男性客に救われた。
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DONE水麿小説です。テレビに熱中するまろくんに妬くすいくん。えちちの前後の話なので匂わせも無理な方はご注意ください!(水麿)耳も心も奪ってしまって 清麿には最近お気に入りのテレビ番組がある。今夜はその放送日だ。
ドラマではないのだが、途中にそのような描写も挟みつつ歴史を解読していく趣旨の番組で、ナレーターの声が低く響くのが心地よく気に入っている。内容も日本史を主に扱うので本丸の仲間たちの顔がよぎることも多く、それもあり毎回楽しみに見ていた。
始まる時間の五分前にテレビをつけると、日誌を書いていた同室の水心子がわずかに肩を跳ねさせた。
「……清麿、今日もあの番組?」
「うん。ああごめん、うるさかったかな」
日誌に向き合っているのにテレビの音なんて毒だろう。そう慌てて清麿はヘッドホンに手を伸ばした。しかし水心子は焦ったように声を上げて、そういうわけじゃないんだと口にしてまた黙ってしまう。
3278ドラマではないのだが、途中にそのような描写も挟みつつ歴史を解読していく趣旨の番組で、ナレーターの声が低く響くのが心地よく気に入っている。内容も日本史を主に扱うので本丸の仲間たちの顔がよぎることも多く、それもあり毎回楽しみに見ていた。
始まる時間の五分前にテレビをつけると、日誌を書いていた同室の水心子がわずかに肩を跳ねさせた。
「……清麿、今日もあの番組?」
「うん。ああごめん、うるさかったかな」
日誌に向き合っているのにテレビの音なんて毒だろう。そう慌てて清麿はヘッドホンに手を伸ばした。しかし水心子は焦ったように声を上げて、そういうわけじゃないんだと口にしてまた黙ってしまう。
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DONE水麿、薬研くんとまろくんの小説です。とあるきっかけから手入れ部屋のお手伝いをするようになったまろくんと見守るすいくんのお話。※重傷描写あります(水麿と薬研)白衣の天使 己の親友は優しい。審神者の命により手入れ部屋で手伝いをするようになってから、彼は本丸内で白衣の天使なんて呼ばれるようになった。
その呼称を親友、清麿はただの大袈裟なからかいだと一笑するけれど、なにも大袈裟なこともからかいもないと水心子は思う。清潔で慈愛に満ちた存在だ。
「へえ、薬研殿が出陣」
座卓の斜め横に座った清麿が、うん、と微笑んだ。
「最近ずっと手入れ部屋にこもりきりだったけれど、戦育ちの刀だからね。やっと戦場に出られるって、それはもう喜んでいて」
「それじゃ明日、手入れ部屋はどうするんだ?」
「うん……それなんだけれど」
どこか面映ゆそうに、彼が頬を掻く。
「明日は、僕が管理者代理をするんだ」
水心子は目を見開いた。手入れ部屋の管理者といえば、この本丸では薬研がずっと一人で勤め続けてきた重要な役職だ。そこに清麿が、代理とはいえ立つことになるなんて。
5656その呼称を親友、清麿はただの大袈裟なからかいだと一笑するけれど、なにも大袈裟なこともからかいもないと水心子は思う。清潔で慈愛に満ちた存在だ。
「へえ、薬研殿が出陣」
座卓の斜め横に座った清麿が、うん、と微笑んだ。
「最近ずっと手入れ部屋にこもりきりだったけれど、戦育ちの刀だからね。やっと戦場に出られるって、それはもう喜んでいて」
「それじゃ明日、手入れ部屋はどうするんだ?」
「うん……それなんだけれど」
どこか面映ゆそうに、彼が頬を掻く。
「明日は、僕が管理者代理をするんだ」
水心子は目を見開いた。手入れ部屋の管理者といえば、この本丸では薬研がずっと一人で勤め続けてきた重要な役職だ。そこに清麿が、代理とはいえ立つことになるなんて。
フスキ
DONEワードパレット、7番「払暁に擁す」たまらない・腕にかかる寝息・触れるだけ、で水麿小説です。明け方に目覚めていちゃこらする話。(ワードパレット・水麿)払暁に擁す(たまらない・腕にかかる寝息・触れるだけ) とても穏やかな夢を見ていた。水心子が笑っていて、何よりそれがうれしくて清麿まで笑ってしまうような、そんな柔らかな世界だった。
けれどそれは線香花火の玉のようにふつりと落ちて、覚醒していく自分を悟った時にもったいなさで苦しくなった。もっとここにいたいな。水心子が笑っていてくれる世界なんて最高じゃないか。また意識が眠りに沈みかけ、彼の笑顔が見える。そうだこれでいい。ずっと寝ていたいよ……。
『起きたら、もっといい世界があるぞ』
耳元で、囁かれたような気がした。
目を開いた。部屋にはうっすら明け方の気配が差し込んでいるけれどまだ暗い。早く起きすぎてしまったのだ。残念に思う。あんな優しい夢はそうないのに。もっとあそこにいたかったのに、こんな時間に起きてしまうなんて。
1685けれどそれは線香花火の玉のようにふつりと落ちて、覚醒していく自分を悟った時にもったいなさで苦しくなった。もっとここにいたいな。水心子が笑っていてくれる世界なんて最高じゃないか。また意識が眠りに沈みかけ、彼の笑顔が見える。そうだこれでいい。ずっと寝ていたいよ……。
『起きたら、もっといい世界があるぞ』
耳元で、囁かれたような気がした。
目を開いた。部屋にはうっすら明け方の気配が差し込んでいるけれどまだ暗い。早く起きすぎてしまったのだ。残念に思う。あんな優しい夢はそうないのに。もっとあそこにいたかったのに、こんな時間に起きてしまうなんて。
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DONEワードパレット、19番「抱擁の処方箋」(一番効く・がまん・ぬくもり)で水麿です。触りすぎて離れてって怒られて落ち込むすいくんのお話。
(ワードパレット・水麿)抱擁の処方箋(一番効く・がまん・ぬくもり) お預けをくらった。
昨日は久々の非番が重なったことが嬉しくて、部屋に二人だけなのをいいことにずっと清麿にくっついていた。肩を寄せるだけでは足りなくて、抱き寄せるようにして肩や背中や腹やら脚に触れ続けた。充電させてもらいたくて。
けれど清麿はそれが耐えかねたらしい。夕方になったころ、爆発するように怒ってしまった。
『もう触らないで、離れて!』
身をよじって逃げるようにしてそう放たれて、大好きな綺麗な瞳に睨み上げられた時、あっ折れてしまいたいと本気で思った。
そのまま夕食を終えても湯浴みを終えても彼の機嫌は戻らず、しまいには布団を部屋の端まで離して就寝されてしまった。
そんななので、起きたところで彼が横にいるわけはないのである。
2022昨日は久々の非番が重なったことが嬉しくて、部屋に二人だけなのをいいことにずっと清麿にくっついていた。肩を寄せるだけでは足りなくて、抱き寄せるようにして肩や背中や腹やら脚に触れ続けた。充電させてもらいたくて。
けれど清麿はそれが耐えかねたらしい。夕方になったころ、爆発するように怒ってしまった。
『もう触らないで、離れて!』
身をよじって逃げるようにしてそう放たれて、大好きな綺麗な瞳に睨み上げられた時、あっ折れてしまいたいと本気で思った。
そのまま夕食を終えても湯浴みを終えても彼の機嫌は戻らず、しまいには布団を部屋の端まで離して就寝されてしまった。
そんななので、起きたところで彼が横にいるわけはないのである。
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DONEお題箱にいただいてました「風邪ひきを甘やかす(無自覚)すいくんと熱が下がっても甘やかされたいまろくん」の水麿小説です!微妙に本線が外れてる気がしてすみません…べた甘。(腐)風邪っぴきハニー(水麿)「おはよう、水心子」
笑う君が朝だというのに頬を真っ赤にしていたから。
「やっぱり風邪か」
手を引いて支えてやって戻ってきた二人部屋、布団を敷き直してやるとそこに膝をついた清麿がううと唸った。
「ごめん……なんだかふわふわしているなとは思ったのだけれど……」
「あんな真っ赤な顔してたらそりゃそうだよ……薬研殿が出陣前でいてくれてよかった、診てもらえなかったら清麿だって不安だっただろうし」
手入れ部屋を一人で預かる薬研は今日は出陣の部隊に名を連ねていて、それを知っていたので水心子は清麿を担ぎこんだのだ。きよまろがなにかおかしいんだ診てくれと叫んだ水心子に、彼は驚くでも笑うでもなく真顔で『落ち着け』と諭してくれた。
5703笑う君が朝だというのに頬を真っ赤にしていたから。
「やっぱり風邪か」
手を引いて支えてやって戻ってきた二人部屋、布団を敷き直してやるとそこに膝をついた清麿がううと唸った。
「ごめん……なんだかふわふわしているなとは思ったのだけれど……」
「あんな真っ赤な顔してたらそりゃそうだよ……薬研殿が出陣前でいてくれてよかった、診てもらえなかったら清麿だって不安だっただろうし」
手入れ部屋を一人で預かる薬研は今日は出陣の部隊に名を連ねていて、それを知っていたので水心子は清麿を担ぎこんだのだ。きよまろがなにかおかしいんだ診てくれと叫んだ水心子に、彼は驚くでも笑うでもなく真顔で『落ち着け』と諭してくれた。
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DONE水麿、天涯孤独の大学生すいくんの元に祝福の天使まろくんが舞い降りたお話です。一応R指定ではないのですがちょっとそういう描写通ります。約束されたハピエン。(水麿天使パロ)君という奇跡 人を羨むのは好きじゃない。『いいなあ』なんて口が裂けても言いたくない。嫉むなんてもってのほかだ。だってそれは、その言葉を宛てる誰かのそこに至るまでの努力も何もかもを軽視している。人は幸せになるべくして幸せになる。水心子はそう思っている。
――だけれど、その言葉が出かかる瞬間は毎日訪れる。高校生の頃から独りぼっちの家への帰り道を辿りながら、吐き出す息が白いのを見ていた。
幼いころに父が亡くなった。それからは母を守るのだと必死に生きてきたというのに、高校時代にはその母も亡くなった。貯めてくれていた預金と自分のアルバイト代で大学生にまでなれたけれど、先に何が見えているでもない。
帰ったってどうせ独りなのだ。温かいご飯なんてない。一緒に食べてくれる人なんていない。
7345――だけれど、その言葉が出かかる瞬間は毎日訪れる。高校生の頃から独りぼっちの家への帰り道を辿りながら、吐き出す息が白いのを見ていた。
幼いころに父が亡くなった。それからは母を守るのだと必死に生きてきたというのに、高校時代にはその母も亡くなった。貯めてくれていた預金と自分のアルバイト代で大学生にまでなれたけれど、先に何が見えているでもない。
帰ったってどうせ独りなのだ。温かいご飯なんてない。一緒に食べてくれる人なんていない。
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DONEすいくんが幼児から成長していく水麿、すい13歳くらいの頃のはなし。いつメンで飲み会やった夜の雑魚寝です。これだけでも読めますが元ネタの本のほうも通販中です…よろしければ!(幼児水麿)鼓動のわけは 二月の庭に雪は降り積もる。景趣は冬のもののまま、正月の浮かれぶりがやっと薄れ出したこの夜に、仲間内で小さな宴会をしていた。
「ね~、なんであるじは俺だけ残してみんな出陣させるのぉ~……?」
こたつの一辺で加州が管を巻く。この本丸ではありがちなのだが、加州以外の新撰組刀たちは今日も夜間の出陣に出ていた。それがどうにも気に入らないらしい彼に、清麿が苦笑して水のグラスを差し出す。
「加州が一番に練度が上がっていたから、その調整のために他のみんなが出陣しているってことだろう。最初の頃は俺だけ気に入られてるーって喜んでいたじゃないか」
「ううううう、そう、だけどぉ! おれだけぼっちだよ、寂しいじゃん~……安定堀川和泉守長曽祢さんー!」
2301「ね~、なんであるじは俺だけ残してみんな出陣させるのぉ~……?」
こたつの一辺で加州が管を巻く。この本丸ではありがちなのだが、加州以外の新撰組刀たちは今日も夜間の出陣に出ていた。それがどうにも気に入らないらしい彼に、清麿が苦笑して水のグラスを差し出す。
「加州が一番に練度が上がっていたから、その調整のために他のみんなが出陣しているってことだろう。最初の頃は俺だけ気に入られてるーって喜んでいたじゃないか」
「ううううう、そう、だけどぉ! おれだけぼっちだよ、寂しいじゃん~……安定堀川和泉守長曽祢さんー!」
フスキ
DONEタイトルまんまの水麿現パロです。描写ないですけど致してるとこ通るのでご注意。まろくん視点です。(水麿)官能小説家×ヌードモデル3 源清麿の体型は少年体型だ。
大学生の時にそう話題になった。趣味でデッサンをしていた友人の言葉がきっかけで。
『源って中高生みたいなんだよな、体型がさ! 細くて筋肉未発達って感じで……そういうモデルってなかなかいないから、ヌードモデルとかやったら重宝されるかも!』
なるほど、と思ってしまったのだ。隣にいた水心子は嫌な顔をしていたけれど、清麿には元々やりたい仕事もなかった。それだ、と妙に閃いた。
『僕、ヌードモデルになる』
ぎょっとこちらを向いた水心子の顔を忘れない。もうきっかけを作った友人の顔も憶えてはいないけれど、水心子のことだけは取りこぼさない。何ひとつ。
「源くんの身体は、僕らみたいな連中にはとても魅力的でね」
4221大学生の時にそう話題になった。趣味でデッサンをしていた友人の言葉がきっかけで。
『源って中高生みたいなんだよな、体型がさ! 細くて筋肉未発達って感じで……そういうモデルってなかなかいないから、ヌードモデルとかやったら重宝されるかも!』
なるほど、と思ってしまったのだ。隣にいた水心子は嫌な顔をしていたけれど、清麿には元々やりたい仕事もなかった。それだ、と妙に閃いた。
『僕、ヌードモデルになる』
ぎょっとこちらを向いた水心子の顔を忘れない。もうきっかけを作った友人の顔も憶えてはいないけれど、水心子のことだけは取りこぼさない。何ひとつ。
「源くんの身体は、僕らみたいな連中にはとても魅力的でね」
フスキ
DONE恋人がさんたくろーすな幼児水の水麿小説。鶴丸さんと清光と一緒にクリスマスにお留守番をする幼児水です。メリークリスマス!こいびとが(幼児水×麿)「恋人がサンタクロースなんだよ、水心子ぃ!」
加州が半分閉じかけの目をしてそう喚きグラスをテーブルに置く。その目の前できょとんとする幼児を眺めながら、鶴丸は引きつった笑いを漏らした。
「……また、ずいぶん派手に酔ったなあ、きみは……」
珍しくも泥酔しきった加州清光は、だって、と声を上げたあと唐突に泣き出した。子供のように声を上げてである。本物の幼児の身の水心子はびっくりしたように肩を跳ねさせたので、そっとこちらに引き寄せた。
「だって、だってさあ、せっかくのクリスマスなのに! こんな日に一人にするとか主ばかだよ~! 恋人がいなくたってせめて仲間と祝いたいのに! なんで俺だけ残して出陣なのさ~!」
びえええ、と表記するほかない泣き声に、さすがに同情心は湧いてくる。
3008加州が半分閉じかけの目をしてそう喚きグラスをテーブルに置く。その目の前できょとんとする幼児を眺めながら、鶴丸は引きつった笑いを漏らした。
「……また、ずいぶん派手に酔ったなあ、きみは……」
珍しくも泥酔しきった加州清光は、だって、と声を上げたあと唐突に泣き出した。子供のように声を上げてである。本物の幼児の身の水心子はびっくりしたように肩を跳ねさせたので、そっとこちらに引き寄せた。
「だって、だってさあ、せっかくのクリスマスなのに! こんな日に一人にするとか主ばかだよ~! 恋人がいなくたってせめて仲間と祝いたいのに! なんで俺だけ残して出陣なのさ~!」
びえええ、と表記するほかない泣き声に、さすがに同情心は湧いてくる。
フスキ
DONEすいくんが背が高い身長差水麿、お題箱にいただいていたお題から!本当にありがとうございました!!全年齢、肥前くんと南海先生出てきます。師弟が書けてたのしかったです…!
(身長差水麿)せのたかいぼくはちがうからこそ「僕の水心子も同じくらいの背丈だったら、同じ視界だったのかな」
演練場の柱の影、胸がぎゅうっと締まった。己の番の清麿が、他本丸の源清麿に話す声。
知らない声音だった。どこか遠くを見るような。まるでその声の通りに手の届かないところへ行ってしまいそうで、水心子は胸を押さえた。
もしどこかへ行きたいと言っても、自分には止める権利なんてない。
まるで今初めて見つけたような演技をして、二人の清麿の前に歩み出た。
「清麿、探した」
「ああ、ごめん、水心子」
お手洗いの場所を見失って案内してもらっていて、と駆け寄ってくる清麿は、いつも通りだ。見上げてくる大きな瞳が愛しいのに切なくて、ついその頬に触れてしまう。
「……水心子、なのかい? 彼も」
3739演練場の柱の影、胸がぎゅうっと締まった。己の番の清麿が、他本丸の源清麿に話す声。
知らない声音だった。どこか遠くを見るような。まるでその声の通りに手の届かないところへ行ってしまいそうで、水心子は胸を押さえた。
もしどこかへ行きたいと言っても、自分には止める権利なんてない。
まるで今初めて見つけたような演技をして、二人の清麿の前に歩み出た。
「清麿、探した」
「ああ、ごめん、水心子」
お手洗いの場所を見失って案内してもらっていて、と駆け寄ってくる清麿は、いつも通りだ。見上げてくる大きな瞳が愛しいのに切なくて、ついその頬に触れてしまう。
「……水心子、なのかい? 彼も」