utusetu4545
DONE菜っ葉おにぎり弁当連日、任務ばかりで食事を取れてるか分からないウツシ教官に、お弁当を作ろう、と思い立った。
ハンターの基本は食事と睡眠だ、と常に言い聞かせられているが、言っている本人は忙しすぎて出来ているのか怪しい。周りからもいつ食っているんだ、いつ寝ているんだ、と常々心配されていた。
任務は肩代わりできないけれど、せめて食事でも用意できたら。
愛弟子愛弟子と支えてくれている教官に恩返しをしようと、セツは台所に立った。
仕事に追われて、あまり落ち着いて食べられないだろうから、おにぎりにした方がいいかな。荷物にならないように出来るだけ簡素な包みにして。
作って持っていくと、集会所で里の女性や見慣れぬ女性ハンターに囲まれている教官を見つけた。
3120ハンターの基本は食事と睡眠だ、と常に言い聞かせられているが、言っている本人は忙しすぎて出来ているのか怪しい。周りからもいつ食っているんだ、いつ寝ているんだ、と常々心配されていた。
任務は肩代わりできないけれど、せめて食事でも用意できたら。
愛弟子愛弟子と支えてくれている教官に恩返しをしようと、セツは台所に立った。
仕事に追われて、あまり落ち着いて食べられないだろうから、おにぎりにした方がいいかな。荷物にならないように出来るだけ簡素な包みにして。
作って持っていくと、集会所で里の女性や見慣れぬ女性ハンターに囲まれている教官を見つけた。
rm14629263
DONE久々のウツハン♀小説となります。㌥が頑張ったからご褒美欲しい!と言ったら本当に貰えてしまったお話。
大変お待たせしてしまいましたが、九家さんへの感謝を込めて書かせていただいております。 3199
planet_0022
MOURNING9/24 GOOD COMIC CITY29で配布※BSS未満、バームクーヘン
※恋にも愛にも変化できない自分のものという思いだけを拗らせた教官の末路
PASS:おいしい 3741
このか
DOODLE #このかモンハン日記今日はハートの日らしいので、弊ウツハンにハートしてもらいました。
こういうの全然息が合わないシチュが好きです(笑)
「あれ?愛弟子?そのポーズ何?合わせないの?愛弟子?おーい、愛弟子ー?」
このか
DOODLE『男女カプにラッキースケベが起こるボタン』を押した結果『転びそうになった受けを支えようとしておっぱいを掴んだ攻め』(お題はくるっぷで投稿)をウツハン♀で描きました。
自ハン注意。
背景は素材です。
このか
DOODLEトレス素材を用いて指で描いたウツハン♀。自ハン注意。
1枚目を描いたら逆も勉強になって良いよって言われたから描いた2枚目逆バージョン。
最後のは教官の胸の曲線が綺麗に描けたのに愛弟子の脚で全部消すことになったから線画見て欲しいやつ…。 3
このか
DONEフレンドさんにスイカを頂いたので、二人に食べてもらいました。あと、他のフレンドさんが浴衣を買ったのが羨ましかったので、浴衣を着せました。
付き合ってないウツハン。
浴衣とスイカ夏の日の夜。
狩猟は昼夜関係なくあるものだが、愛弟子は久しぶりに狩猟をお休みし、自宅で涼んで過ごしていた。
寝転がり、うちわでゆっくりと自身を扇げば、ぬるい風が頬を撫でる。
狩猟の時は気にならない程気を張っていたが、ひとたびこうして気を抜いてしまえば、夏の暑さを嫌でも感じてしまう。
このまま寝てしまおうかと布団替わりの薄布をかけ、まどろむ意識に身を任せようとした時。
「その恰好で寝るのは感心しないな。」
耳元で聞こえた声に、一気に覚醒する。
見上げるとそこには教官の顔があった。
「戸が開けっ放しになってたよ。平和な里だし、暑いのはわかるけど、寝る時は戸締りしようね。」
にっこりと、やんわりと、注意される。
「どうしたんですか、教官?こんな時間に…」
2281狩猟は昼夜関係なくあるものだが、愛弟子は久しぶりに狩猟をお休みし、自宅で涼んで過ごしていた。
寝転がり、うちわでゆっくりと自身を扇げば、ぬるい風が頬を撫でる。
狩猟の時は気にならない程気を張っていたが、ひとたびこうして気を抜いてしまえば、夏の暑さを嫌でも感じてしまう。
このまま寝てしまおうかと布団替わりの薄布をかけ、まどろむ意識に身を任せようとした時。
「その恰好で寝るのは感心しないな。」
耳元で聞こえた声に、一気に覚醒する。
見上げるとそこには教官の顔があった。
「戸が開けっ放しになってたよ。平和な里だし、暑いのはわかるけど、寝る時は戸締りしようね。」
にっこりと、やんわりと、注意される。
「どうしたんですか、教官?こんな時間に…」
このか
DOODLE #このかモンハン日記絵日記停滞中なので、弊愛弟子落書き投下しておきます。
エルガド茶屋前で、教官が愛弟子と狩猟に行きたいのにお預けをくらう台詞があるのですが、それを聞いた時の愛弟子です。 2
planet_0022
MOURNINGミスキーに投げてた怪文書「王都で普段と装いの異なる㌥ちゃんが路地裏に引き込まれて大変な目にあう」そんな話。勿論、驚いたと思う。色んな意味で。
何でも許せる人向け。 9099
planet_0022
MOURNINGウツハン♀どちらかというとウツ←←←←ハン♀
「これで完成」
※ウの女関係がガバガバ
※全方位に地雷が埋もれてそうなので、何でも許せる人向け
ガバガバな女関係にどうして自分が含まれないのか考えた愛弟子が容易に道を踏み外す話。
ウ視点の話まで書けば超ハッピーエンドで落ち着く気配がありそうなんですけど、時間と体力がない。 10371
planet_0022
DONE現パロ旅館経営者御曹司ウツシと住み込みで旅館で働く苦労人元JK愛弟子ちゃんのド健全ラブストーリー
ろまこさん(@romako_ex)が書いていらっしゃった元ネタ(https://poipiku.com/6214969/8696907.html)を許可頂き小説化したものです。
めーっちゃくちゃ楽しかった!書かせて下さってありがとうございました!
夜明けのワルツ ピピ、というアラーム音が鳴るのとほぼ同時にぱちりと瞼が開いて覚醒する。時刻は朝の四時。日の出まであと三十分といったところだろう。窓の外はまだ薄暗い。けれどやるべき仕事は山ほどある。掃除、朝食準備、来訪予定のお客様の人数把握……数えればキリがないほどに目まぐるしい。この生活にもずいぶんと慣れてきたけれど、それでも朝方の布団の中ほど離れがたい場所はないものだ。
うー、と唸るような声を上げて後ろ髪をひかれる思いであっても、仕事は待ってくれやしない。がばり、と勢いよく起き上がってそのままの流れで布団を畳み、身支度を済ませて……と、一連の動作を流れでやってしまわないことには、いつまでたっても次へ進まないことをヤコは嫌というほど知っていた。ふわぁ、と大きなあくびを一つして、洗面台の鏡に映るまだ寝ぼけた瞳をしている自分へ喝を入れるべく、ぺち、と両手で軽く頬を挟むようにして叩いた。蛇口を捻って出てくる冷たい水でばしゃばしゃと顔を洗って、気合の入れ直し。
36128うー、と唸るような声を上げて後ろ髪をひかれる思いであっても、仕事は待ってくれやしない。がばり、と勢いよく起き上がってそのままの流れで布団を畳み、身支度を済ませて……と、一連の動作を流れでやってしまわないことには、いつまでたっても次へ進まないことをヤコは嫌というほど知っていた。ふわぁ、と大きなあくびを一つして、洗面台の鏡に映るまだ寝ぼけた瞳をしている自分へ喝を入れるべく、ぺち、と両手で軽く頬を挟むようにして叩いた。蛇口を捻って出てくる冷たい水でばしゃばしゃと顔を洗って、気合の入れ直し。
s_tadakane
DONE水森さん(@mizumori22)に頂いたエアスケブに触発されて描き、お誕生日に差し上げた物を元のエアスケブ共々アップする許可を頂きました。
マイデッシはこっそり修練場で歌を歌ってる脳内設定があったので
タイトルのリクエストだけでこのSSを頂けた時は
めっちゃびっくり興奮しましたw
ありがとうございました! 2
planet_0022
MOURNING「おいでませ!カムラの里へ!」の蛇足アフターストーリーウツハン♀要素足りないな……もっと欲しいなとなったので拗れてもらった。
百竜夜行だけに百回言ってくれ。
好きだって百回言って それからしばらくして。
結局狩人の乙女の帰郷中である七日という短い滞在時間の間では、里おこし計画の最後までを見届けることができなかった。一朝一夕でどうにかなる問題でないのは当然なのだが、あの無茶苦茶な概案書を見てしまうと、次に帰郷を果たした際には故郷がいったいどのような惨状になってしまっているか、狩人の乙女は気が気ではない。おかげでエルガドへと戻ってからも、狩人の乙女の頭の隅で里おこしの一件は気がかりとなって居座り続けてしまうはめとなった。
カムラとエルガドを行き来しているヒノエやミノトを見かける度に、里の様子はどうなりましたか、と狩人の乙女は問いかけた。しかし、ミノトは私の口からは……と、非常に言いにくそうな様子であったし、ヒノエからはウツシ教官がすごく頑張っていらっしゃいますよ、という朗らかな返事をもらった。
5786結局狩人の乙女の帰郷中である七日という短い滞在時間の間では、里おこし計画の最後までを見届けることができなかった。一朝一夕でどうにかなる問題でないのは当然なのだが、あの無茶苦茶な概案書を見てしまうと、次に帰郷を果たした際には故郷がいったいどのような惨状になってしまっているか、狩人の乙女は気が気ではない。おかげでエルガドへと戻ってからも、狩人の乙女の頭の隅で里おこしの一件は気がかりとなって居座り続けてしまうはめとなった。
カムラとエルガドを行き来しているヒノエやミノトを見かける度に、里の様子はどうなりましたか、と狩人の乙女は問いかけた。しかし、ミノトは私の口からは……と、非常に言いにくそうな様子であったし、ヒノエからはウツシ教官がすごく頑張っていらっしゃいますよ、という朗らかな返事をもらった。
かおルみずち
TRAININGウツハン♀なんだけどアヤメさんが主人公。里の着せ替え人形にされがちな愛弟子が誰かにやってみたくなったお話。カムラノ装のイメージに近いと思って買ったカラークラブのディープスカイを除光液で落としている最中に思い付きました。
紫紺、あるいはディープスカイ集会所を入って奥、滝と川を望む淺敷にアヤメは今日も佇んでいる。
「おはようございます。アヤメさん」
狩人の乙女は持参してきた小さな道具入れの中身を、アヤメに声をかけながら木目の卓に広げ始める。
「ああ、おはよう。ええと、ウツシ教官は朝から出払ってるみたいよ」
「いえいえ、今日は教官ではなくアヤメさんとお話しに来たんですよ。さぁさぁお掛けになってくださいな」
何か相談事なのかしら、と珍しくはない様子でアヤメは乙女の向かいに座った。
「アヤメさん、この爪を見てください」
乙女は卓の上に手をかざす。光の当てようによっては深い紫が浮かび上がるカムラの里特有の紺色に染まった爪が並んでいる。
「教官が一昨日ここで塗ってくれたんでしょう?欠けちゃったの?塗り足しを手伝えばいいのね」
2205「おはようございます。アヤメさん」
狩人の乙女は持参してきた小さな道具入れの中身を、アヤメに声をかけながら木目の卓に広げ始める。
「ああ、おはよう。ええと、ウツシ教官は朝から出払ってるみたいよ」
「いえいえ、今日は教官ではなくアヤメさんとお話しに来たんですよ。さぁさぁお掛けになってくださいな」
何か相談事なのかしら、と珍しくはない様子でアヤメは乙女の向かいに座った。
「アヤメさん、この爪を見てください」
乙女は卓の上に手をかざす。光の当てようによっては深い紫が浮かび上がるカムラの里特有の紺色に染まった爪が並んでいる。
「教官が一昨日ここで塗ってくれたんでしょう?欠けちゃったの?塗り足しを手伝えばいいのね」
planet_0022
DONEウツハン♀人外ウ×ハンターになる前のデシ
ハンターのあまりに屈強な体の理由は神からの恩寵なんじゃないの、っていうそういう奴。
いずれ混ざり合って同じ存在になろうね、という話
透明の甘味 今日はスタミナ訓練だ、と告げられた時点から嫌な予感がしていた。山を三つ越え、そのまま雲を突く勢いで高くそびえる崖を登り、あげくの果てには山の麓から川を泳いでカムラまで帰れと言われたのだ。
流石に冗談だろう、と恨みがましく男を見つめれば微笑みを返された。さぁ、早くやりなよと言わんばかりのそれに少女が抗えるはずもない。言い出したら聞かない男なのだ。諦めと自棄をぐちゃぐちゃにかき混ぜながら、心の中で男に対して罵声を発しつつ山登りを始めると、そういうのは傷つくからやめて、と口を尖らせて男に抗議された。
山を三つ越えるまでは問題なかった。だが、崖登りが崖の中腹に差し掛かった辺りから怪しかった。岩を掴む手に力が入らない。気力を振り絞って手を伸ばし、岩のくぼみに手を掛ける。けれど、指先の感覚がもうすでにわからなくなっていた。掴力が弱っているせいで岩場に捕まり切れず、上を目指して腕を伸ばしても何度も何度もだらりと下がってしまう。その度にかろうじて岩場に縋りついている利き腕とは逆の腕と、ほとんど足場もない状態で踏ん張っている足に負担が重くのしかかる。ぱらり、ぱらり、と足を掛けている脆い足場から小石の転がる音がする。疲労が蓄積された体は常よりもずっとずっと重たく感じられた。
15639流石に冗談だろう、と恨みがましく男を見つめれば微笑みを返された。さぁ、早くやりなよと言わんばかりのそれに少女が抗えるはずもない。言い出したら聞かない男なのだ。諦めと自棄をぐちゃぐちゃにかき混ぜながら、心の中で男に対して罵声を発しつつ山登りを始めると、そういうのは傷つくからやめて、と口を尖らせて男に抗議された。
山を三つ越えるまでは問題なかった。だが、崖登りが崖の中腹に差し掛かった辺りから怪しかった。岩を掴む手に力が入らない。気力を振り絞って手を伸ばし、岩のくぼみに手を掛ける。けれど、指先の感覚がもうすでにわからなくなっていた。掴力が弱っているせいで岩場に捕まり切れず、上を目指して腕を伸ばしても何度も何度もだらりと下がってしまう。その度にかろうじて岩場に縋りついている利き腕とは逆の腕と、ほとんど足場もない状態で踏ん張っている足に負担が重くのしかかる。ぱらり、ぱらり、と足を掛けている脆い足場から小石の転がる音がする。疲労が蓄積された体は常よりもずっとずっと重たく感じられた。
🌸Sakura
DONEウツハン♀バレンタインネタです。
まずは角を狙おうか音もなく、欠片がするすると落ちていく。
茶色い草むらのような堆積にひとつ、またひとつが重なる。
そのひと欠片を摘まみ、口に運ぶ。甘い。
「そっちでお腹いっぱいにならないでよ?愛弟子。」
先程から欠片を次々口に入れている私に、苦笑とともに言葉が投げて寄越される。
答える前に私は今一度、味覚に意識を向けて堪能する。ごく薄く削られた欠片から殊更に甘さが広がってくる。うさ団子の優しい甘さとまた違う、異国の植物の実から作られたという不思議に惹きつけられる甘さだ。
「大丈夫です。この“ちょこれーと”なら、私いくらでも食べられます!」
「そんなに気に入ったの?」
話しながらも、教官の手の中では茶色の塊がだんだんと息づくように形作られていく。
1770茶色い草むらのような堆積にひとつ、またひとつが重なる。
そのひと欠片を摘まみ、口に運ぶ。甘い。
「そっちでお腹いっぱいにならないでよ?愛弟子。」
先程から欠片を次々口に入れている私に、苦笑とともに言葉が投げて寄越される。
答える前に私は今一度、味覚に意識を向けて堪能する。ごく薄く削られた欠片から殊更に甘さが広がってくる。うさ団子の優しい甘さとまた違う、異国の植物の実から作られたという不思議に惹きつけられる甘さだ。
「大丈夫です。この“ちょこれーと”なら、私いくらでも食べられます!」
「そんなに気に入ったの?」
話しながらも、教官の手の中では茶色の塊がだんだんと息づくように形作られていく。
🌸Sakura
DONEウツハン♀※『想いは夢現に揺られて』、選択肢1つ目の続き。
想いは夢現に揺られて<若葉色の栞>「教官がうさ団子を全部食べちゃったから…私は団子を食べられないまま狩りに出て、なんもかんも上手くいかなくてクエスト失敗する夢です。」
本当はもっと続きがあるが、なんとなくその先は伏せておいた。言葉にするのも、少し苦しい。
「えぇと…夢の中の俺がごめんね…?」
全く悪くないはずの教官が困惑した様子で謝る。そんな教官の声を聞いていたら少し調子が出てきた。
「嫌です、今度教官が作ったご飯食べさせてくれないと許さないです。」
「それは全然構わないけど…。それであんなに震えていたの?」
「狩りに行ったのが寒冷群島で、寒くて寒くて死ぬかと思いました。」
現実さながらの身を切るような寒さと、悲しさと、全て覆い隠してしまう白い白い景色を思い出す。体の芯まで凍てつくような錯覚に囚われ、ぶるりと身震いする。教官が背を撫でていた腕を回し、抱き締めてくれる。
1758本当はもっと続きがあるが、なんとなくその先は伏せておいた。言葉にするのも、少し苦しい。
「えぇと…夢の中の俺がごめんね…?」
全く悪くないはずの教官が困惑した様子で謝る。そんな教官の声を聞いていたら少し調子が出てきた。
「嫌です、今度教官が作ったご飯食べさせてくれないと許さないです。」
「それは全然構わないけど…。それであんなに震えていたの?」
「狩りに行ったのが寒冷群島で、寒くて寒くて死ぬかと思いました。」
現実さながらの身を切るような寒さと、悲しさと、全て覆い隠してしまう白い白い景色を思い出す。体の芯まで凍てつくような錯覚に囚われ、ぶるりと身震いする。教官が背を撫でていた腕を回し、抱き締めてくれる。
🌸Sakura
DONEウツハン♀まないつ2新作。途中で分岐します。
想いは夢現に揺られて軽く微睡んでいた時だった。気配を感じ、目を覚ました。もう夜半を過ぎた頃だろうか。
家に近付く来訪者は、その控えめな足音を隠そうとしていない。害意は無いだろう。いや、この足音は…。なんだか弱々しく、彼女ではないと一度考えを打ち消したが、やはり。
かたり、と戸が音を立てる。閂はかけていない。
かた、かたという音とともに、土間に差し込む月光の帯が広がっていく。薄青い、静かな静かな光だ。彼女も戸の微かな軋みすら慎むように、少しずつ少しずつ静かに戸口を広げる。俺は姿勢を変えず、横になったままでその様を眺めている。
半分ほど戸が開いたところで、彼女は半身を滑り込ませた。果たして、月の光に浮かび上がった立ち姿は、想像の通りだった。
1515家に近付く来訪者は、その控えめな足音を隠そうとしていない。害意は無いだろう。いや、この足音は…。なんだか弱々しく、彼女ではないと一度考えを打ち消したが、やはり。
かたり、と戸が音を立てる。閂はかけていない。
かた、かたという音とともに、土間に差し込む月光の帯が広がっていく。薄青い、静かな静かな光だ。彼女も戸の微かな軋みすら慎むように、少しずつ少しずつ静かに戸口を広げる。俺は姿勢を変えず、横になったままでその様を眺めている。
半分ほど戸が開いたところで、彼女は半身を滑り込ませた。果たして、月の光に浮かび上がった立ち姿は、想像の通りだった。
🌸Sakura
DONEウツハン♀とある大晦日の師弟の話。
大晦日の酔っ払いぱちぱちと囲炉裏の炎が音を立てる。
炎が爆ぜて明るくなるたび、教官のほんのり赤くなった顔も照らされる。
「教官、お酒はもうやめておきますか?」
「うん…。今、とても良い気持ち。」
目を細め、ふにゃりと顔が蕩けている。酔っ払いらしいと言えばらしいが、年上の男性と思えないこの可愛らしさは何なんだろう。
しばし、その蕩けた満足顔を眺めてこちらも満足し、周りを見渡す。
お正月料理の試食会でもあった今晩の食卓は、少量ずつ品数を作ったため、皿の数がやたらと多くなってしまった。でもどの皿もきれいに空になっている。
不満と言えば、教官はどれも「美味しい、美味しい」と食べてくれるから、試食としてはあまり参考にならなかったことぐらい。
1611炎が爆ぜて明るくなるたび、教官のほんのり赤くなった顔も照らされる。
「教官、お酒はもうやめておきますか?」
「うん…。今、とても良い気持ち。」
目を細め、ふにゃりと顔が蕩けている。酔っ払いらしいと言えばらしいが、年上の男性と思えないこの可愛らしさは何なんだろう。
しばし、その蕩けた満足顔を眺めてこちらも満足し、周りを見渡す。
お正月料理の試食会でもあった今晩の食卓は、少量ずつ品数を作ったため、皿の数がやたらと多くなってしまった。でもどの皿もきれいに空になっている。
不満と言えば、教官はどれも「美味しい、美味しい」と食べてくれるから、試食としてはあまり参考にならなかったことぐらい。
🌸Sakura
DONEウツハン♀ワンライ小説『イタズラは、もうしない?』の続きと言うかB面と言うか。
※愛弟子宅の作りを捏造気味。カジカさんが使っている正面のお風呂と別に、家の奥か裏手あたりに人間用の風呂場がある体で読んで下さい。
夜更けの反省会、それから仕返し虫の音だけが、小さな鈴を鳴らすように響いている。
夜まではしゃいでいた里の子達の声もだんだんと減り、もう聞こえなくなった。今頃はそれぞれの家で寝息をたてている頃だろう。オトモ達やルームサービスも、オトモ広場で眠りについているかもしれない。
冊子の頁をめくる。
静かな家で、紙の音が大きく響く。
紙面を眺めるが、あまり頭に入ってこない。目で追う端から言葉がどこかに消えていくよう。冊子を広げたまま膝に置き、宙を仰ぐ。
『また後で話しに来る』と言っていた。あの人のことだから、夜遅くなってもきっと来るはず。
招き入れる準備は整っていただろうかと、家の中を見渡す。この確認ももう何度目だろう。そう言えば、自分の髪や服におかしなところはないか、ふと気になって手鏡を取りに立ち上がる。
5043夜まではしゃいでいた里の子達の声もだんだんと減り、もう聞こえなくなった。今頃はそれぞれの家で寝息をたてている頃だろう。オトモ達やルームサービスも、オトモ広場で眠りについているかもしれない。
冊子の頁をめくる。
静かな家で、紙の音が大きく響く。
紙面を眺めるが、あまり頭に入ってこない。目で追う端から言葉がどこかに消えていくよう。冊子を広げたまま膝に置き、宙を仰ぐ。
『また後で話しに来る』と言っていた。あの人のことだから、夜遅くなってもきっと来るはず。
招き入れる準備は整っていただろうかと、家の中を見渡す。この確認ももう何度目だろう。そう言えば、自分の髪や服におかしなところはないか、ふと気になって手鏡を取りに立ち上がる。
🌸Sakura
DONEウツハン♀ワンライ(お題「ハロウィン」)で上げたもの。
イタズラは、もうしない?「とりっくおあとりーと」
里の子ども達も私も、まるでカゲロウさんが時折話す片言のように発音する。
外つ国のお祭りらしい。商魂逞しいロンディーネさんとカゲロウさんが、「真似事だけでもしてみては」と見慣れないお菓子をたくさん仕入れてきて、その風習について教えてくれた。
外つ国のモンスターや蝙蝠など、変わった形に飾りたてられたお菓子も気になるが…、子ども達は大っぴらにイタズラできるこの機会を楽しんでいるようだ。
私も、せっかくだからと団子屋さんで「とりっくおあとりーと」して、ヨモギちゃんに「お団子は商品だからあげられないよ〜」と断られたのを幸いに、ヨモギちゃんの腰のポーチにこっそり蝙蝠の羽の形の飾りをつけてみた。いつ気付くかなぁ。
1355里の子ども達も私も、まるでカゲロウさんが時折話す片言のように発音する。
外つ国のお祭りらしい。商魂逞しいロンディーネさんとカゲロウさんが、「真似事だけでもしてみては」と見慣れないお菓子をたくさん仕入れてきて、その風習について教えてくれた。
外つ国のモンスターや蝙蝠など、変わった形に飾りたてられたお菓子も気になるが…、子ども達は大っぴらにイタズラできるこの機会を楽しんでいるようだ。
私も、せっかくだからと団子屋さんで「とりっくおあとりーと」して、ヨモギちゃんに「お団子は商品だからあげられないよ〜」と断られたのを幸いに、ヨモギちゃんの腰のポーチにこっそり蝙蝠の羽の形の飾りをつけてみた。いつ気付くかなぁ。
🌸Sakura
DONEウツハン♀ハンター上位に上がって少しした頃の愛弟子。
七転び八起きの合間に。「クエストの報告、お願いします…。」
「はい、お疲れさまでした。…あら?ハンターさん?」
ミノトさんの顔が見られない。教官の顔はもっと見られない。クエストの報告を提出するなり、集会所を足早に出た。
どんより、としか言いようのない顔をしていると思う。思い出したくもない今日の失態が次々浮かんでくる。2回も力尽きてキャンプ送りになり、鉄蟲糸技も格好悪く空振って…。
「あああ〜」
声を出して、延々と脳内を行き交う失態の映像集を振り払う。
「最近ちょっとは上手く狩れるようになったと思ってたんだけどなぁ」
今日は要請を受けて狩りに合流したのにこんな有様で、一緒に狩ったハンター達に申し訳無かった。何度も倒したことのあるアンジャナフ相手だったし、良いところ見せよう、ぐらいの気持ちだった。教官にもつい先日、アンジャナフの頭を狙って攻撃を当てられるようになった、炎ブレスや突進も少ない動きで効率的に躱せるようになったと報告して、いつものように大袈裟に誉めてもらって…それなのに…
5657「はい、お疲れさまでした。…あら?ハンターさん?」
ミノトさんの顔が見られない。教官の顔はもっと見られない。クエストの報告を提出するなり、集会所を足早に出た。
どんより、としか言いようのない顔をしていると思う。思い出したくもない今日の失態が次々浮かんでくる。2回も力尽きてキャンプ送りになり、鉄蟲糸技も格好悪く空振って…。
「あああ〜」
声を出して、延々と脳内を行き交う失態の映像集を振り払う。
「最近ちょっとは上手く狩れるようになったと思ってたんだけどなぁ」
今日は要請を受けて狩りに合流したのにこんな有様で、一緒に狩ったハンター達に申し訳無かった。何度も倒したことのあるアンジャナフ相手だったし、良いところ見せよう、ぐらいの気持ちだった。教官にもつい先日、アンジャナフの頭を狙って攻撃を当てられるようになった、炎ブレスや突進も少ない動きで効率的に躱せるようになったと報告して、いつものように大袈裟に誉めてもらって…それなのに…
とおる
DONEさとやぶ2 時間連動ウツハン♂小説
「薄紅色の約束~前編~」
RISEナルハタタヒメ討伐後のお話
自ハンター:八雲
薄紅色の約束拝啓
薄紅色の君へ
突然の手紙に驚いたかもしれない。
それでも、俺のこの思いを綴ることを許してほしい。
貴女が好きです。
いつのまにか、君を目で追うようになっていつのまにか好きになっていました。
この思いは叶わないと分かっています。
それでも君を思う気持ちは止まりませんでした。
貴女が好きです。
この気持ちを貴女には知って欲しかった。
これを読んでくれているということは、貴女がここに来てくれたということですよね。
来てくれてありがとう。
俺の思いを知ってくれてありがとう。
どうか、どうか幸せに。
「これ、恋文だ」
八雲の翼竜、不知火(しらぬい)が桜の木の枝に絡まっていた紙を咥えて持ってきたものはなんと恋文であった。
紙はまだ真新しく最近書かれたものだろうということが分かる。
2816薄紅色の君へ
突然の手紙に驚いたかもしれない。
それでも、俺のこの思いを綴ることを許してほしい。
貴女が好きです。
いつのまにか、君を目で追うようになっていつのまにか好きになっていました。
この思いは叶わないと分かっています。
それでも君を思う気持ちは止まりませんでした。
貴女が好きです。
この気持ちを貴女には知って欲しかった。
これを読んでくれているということは、貴女がここに来てくれたということですよね。
来てくれてありがとう。
俺の思いを知ってくれてありがとう。
どうか、どうか幸せに。
「これ、恋文だ」
八雲の翼竜、不知火(しらぬい)が桜の木の枝に絡まっていた紙を咥えて持ってきたものはなんと恋文であった。
紙はまだ真新しく最近書かれたものだろうということが分かる。
utusetu4545
DOODLEふわふわ、ゆめごごちああ、やっぱりこの時が一番休まるなあ。
お風呂上がりで髪を乾かした愛弟子の頭に顔を埋めて、すう、と息を吸ってみる。あの子の匂いと石鹸の匂い。それと、ほかほかとした暖気が鼻腔をくすぐった。
愛弟子のすっかり乾かされた髪はふわふわで、綿入れのように柔らかかった。
ふわふわの髪に温かい香り、日に干した布団に顔を埋めたようで、俺はこの瞬間をいたく気に入っていた。
「あの、教官。そろそろ…」
後ろから抱きすくめられ顔を埋められた愛弟子は困惑した声を出した。
「もう少しだけ、だめかな」
きみとこうしてる時が、1番心安らぐんだ。
そう言うと、従順で優しい愛弟子は、黙って身を預けてくれた。
いつかの日に、あの子の優しさに甘えすぎないようにね、とアヤメさんは言った。どうやら俺の愛弟子への愛情表現は、やり過ぎに見えるらしい。
855お風呂上がりで髪を乾かした愛弟子の頭に顔を埋めて、すう、と息を吸ってみる。あの子の匂いと石鹸の匂い。それと、ほかほかとした暖気が鼻腔をくすぐった。
愛弟子のすっかり乾かされた髪はふわふわで、綿入れのように柔らかかった。
ふわふわの髪に温かい香り、日に干した布団に顔を埋めたようで、俺はこの瞬間をいたく気に入っていた。
「あの、教官。そろそろ…」
後ろから抱きすくめられ顔を埋められた愛弟子は困惑した声を出した。
「もう少しだけ、だめかな」
きみとこうしてる時が、1番心安らぐんだ。
そう言うと、従順で優しい愛弟子は、黙って身を預けてくれた。
いつかの日に、あの子の優しさに甘えすぎないようにね、とアヤメさんは言った。どうやら俺の愛弟子への愛情表現は、やり過ぎに見えるらしい。
いろあ🍫
DOODLE2021年9月12日発行のウツハン♂アンソロジー様に参加させて頂いた時の小説再録です。すけべよりまともな話の方が恥ずかしいとか無い???()
休息はきちんと取りましょうカムラの里は現在、百竜夜行によって安寧を脅かされている。
俺の元で修行をしていた愛弟子が、晴れてギルドからハンターとして認められてから早くも半年が経とうとしていた。名をチヅルと言い、漆黒の髪に黒翡翠の瞳、スラリとした体躯にどこか中性的な顔立ちをした子だ。彼の武器は操虫棍で強かさとしなやかさを合わせ持ったこの武器はまさに愛弟子にピッタリの武器だった。
討伐、捕獲クエストを順調にクリアし合間に採取クエストや依頼も熟しながら、武器と防具の生産と
強化を繰り返し自分に合う武器を探していた。
つい先日、迅竜を討伐し新たな武器を誂えたと嬉しそうに話してくれた。今後、それが彼のハンター生活を支える武器になるのだろうと思うと俺まで嬉しくなった。
4376俺の元で修行をしていた愛弟子が、晴れてギルドからハンターとして認められてから早くも半年が経とうとしていた。名をチヅルと言い、漆黒の髪に黒翡翠の瞳、スラリとした体躯にどこか中性的な顔立ちをした子だ。彼の武器は操虫棍で強かさとしなやかさを合わせ持ったこの武器はまさに愛弟子にピッタリの武器だった。
討伐、捕獲クエストを順調にクリアし合間に採取クエストや依頼も熟しながら、武器と防具の生産と
強化を繰り返し自分に合う武器を探していた。
つい先日、迅竜を討伐し新たな武器を誂えたと嬉しそうに話してくれた。今後、それが彼のハンター生活を支える武器になるのだろうと思うと俺まで嬉しくなった。
いろあ🍫
MOURNINGPixivに上げてたウツハン♂です。自機設定はわたしのTwitterの固定ツイートをご確認ください。
ウ教の師匠を勝手に捏造したりやりたい放題。
あの子の作る卵焼き あの子が作る卵焼きは、砂糖の入ったほんのり甘い卵焼きだ。甘党なあの子の好みだと思いきや、この味はいわゆるおふくろの味だった。
チヅルが幼い頃に亡くなってしまった彼の母は俺もよく知っている人で、俺にハンターの全てを教えてくれた師匠でもあった。
あの子がまだ生まれる前から俺は師匠の作る料理をよくご馳走して貰っていた。彼女の作る卵焼きもほんのり甘かったのを覚えている。曰く、旦那が甘い卵焼きが好きなのよ、と惚気られ反応に困ってしまったことがあったが、その顔はとても幸せそうだった。
チヅルがお腹に宿った時から師匠はハンターを休業したが、俺の師匠であることに変わりはない。しかし身重の師匠に指導して貰うわけには行かず、彼女の夫であるチヅルの父君から指導を受けることになった。
4447チヅルが幼い頃に亡くなってしまった彼の母は俺もよく知っている人で、俺にハンターの全てを教えてくれた師匠でもあった。
あの子がまだ生まれる前から俺は師匠の作る料理をよくご馳走して貰っていた。彼女の作る卵焼きもほんのり甘かったのを覚えている。曰く、旦那が甘い卵焼きが好きなのよ、と惚気られ反応に困ってしまったことがあったが、その顔はとても幸せそうだった。
チヅルがお腹に宿った時から師匠はハンターを休業したが、俺の師匠であることに変わりはない。しかし身重の師匠に指導して貰うわけには行かず、彼女の夫であるチヅルの父君から指導を受けることになった。
planet_0022
DONEウツハン♀教官(37)、全く望んでいない見合い話を進められてしまい困り果てて、愛弟子(20)に許嫁のフリをしてくれ!と頼み込みに行って色々ある回。
年甲斐ない初恋大好き。
それはまた後日 そっと目の前に差し出された、見覚えのある釣書にウツシはげんなりとした面持ちを全く隠さなかった。フゲンは面白いものを見たと言わんばかりに笑っていたが、ゴコクはもう少し取り繕わんか、とたしなめてくる。それだけ正直な気持ちであると思って欲しいものだ。
「あのですね、何度も言っていると思うのですが、まだそういった事は考えてないんです」
ウツシは釣書を掌で押し返すようにして、フゲンへと突き返したが、フゲンもまた譲る気配はなく、ぐい、ぐい、と行ったり来たりを繰り返す押し付け合いが始まってしまった。受け取る気のないウツシと受け取らせる気しかないフゲンによる不毛な争いである。
「おかしいなぁ。前の方をお断りした時に、ちゃんと今後も一切お断りだと言ったはずなのに……聞こえてましたよね?」
22757「あのですね、何度も言っていると思うのですが、まだそういった事は考えてないんです」
ウツシは釣書を掌で押し返すようにして、フゲンへと突き返したが、フゲンもまた譲る気配はなく、ぐい、ぐい、と行ったり来たりを繰り返す押し付け合いが始まってしまった。受け取る気のないウツシと受け取らせる気しかないフゲンによる不毛な争いである。
「おかしいなぁ。前の方をお断りした時に、ちゃんと今後も一切お断りだと言ったはずなのに……聞こえてましたよね?」
kakeru1206_MH
MOURNING愛弟子のエルガド行きが決まった両片想いの師弟が一泊の旅行に行くお話だったらしいですが、サンブレ出てしまっていろいろと噛み合わねぇなと思ってお蔵入りにしようかと思ったけど勿体なくて書いてたところだけ出したらしいです。遂行してないのでうちっぱなし。
頭もなければお尻もない。真ん中の書きたいとこだけ。 2809
rinne_bl
DONE酔っぱらった愛弟子が子供みたいにずべずべ泣きながら教官に甘える話。教官視点。結局何が書きたいんだかわからなくなってしまった…
ハンター名:アカツキ
!!!注意!!!
名前ありマイハンターがいます。
酔っ払った愛弟子が泣きべそをかいて教官に甘える話アカツキのハンター就任を祝い、宴が開かれた。
元来がお祭り好きで何かに付けては祝って酒を飲むのがカムラの民である。要はきっかけは何でも良くてただ騒ぎたいのだ。百竜夜行の気配が高まる中であったが、景気づけということで催されたのだった。
師であるウツシとしても鼻が高い。成長振りや修行中の面白おかしい話など、彼を一番近くで見てきた者として話題に欠くことはなく、自分の愛弟子について気分良く語っていた。
はて、そういえば当の本人はどうしているのか。
宴の主役の姿が見当たらず視線を巡らせると、飲まされ過ぎたのか座敷の壁際に転がされている。主役のはずが随分な扱いだ。
「大丈夫かい?愛弟子」
「ゔゔぅ…きょうかん…」
「君、まだお酒は慣れてないだろう?無理して飲まなくていいんだよ」
3752元来がお祭り好きで何かに付けては祝って酒を飲むのがカムラの民である。要はきっかけは何でも良くてただ騒ぎたいのだ。百竜夜行の気配が高まる中であったが、景気づけということで催されたのだった。
師であるウツシとしても鼻が高い。成長振りや修行中の面白おかしい話など、彼を一番近くで見てきた者として話題に欠くことはなく、自分の愛弟子について気分良く語っていた。
はて、そういえば当の本人はどうしているのか。
宴の主役の姿が見当たらず視線を巡らせると、飲まされ過ぎたのか座敷の壁際に転がされている。主役のはずが随分な扱いだ。
「大丈夫かい?愛弟子」
「ゔゔぅ…きょうかん…」
「君、まだお酒は慣れてないだろう?無理して飲まなくていいんだよ」
planet_0022
DONEウツハン♀眠りが浅い教官と眠らせてあげたい愛弟子。
そこがいい こんこん、と戸口を叩く音が聞こえた。
時刻は子の刻。すでに就寝用の浴衣に着替え、書物を読んでいたところだったが、行灯の油がそろそろ切れる頃合いであるし、明日に備えてそろそろ寝ようかと思っていた時のことだった。
こんな夜半に自宅を訪れる人間など相場が決まっている。
一瞬、応じるか応じないかを考えたが、応じなかった際の眉を下げてしょぼくれる姿を想像したら、非常に心が痛んだので結局重い腰を上げる事にした。どちらにしても、窓にかかる御簾から明かりは漏れていたであろうから、居留守をするのも決まりが悪い。
「はーい」
と、一応声だけかけて、草履を履いて土間に降りる。
ざり、ざりと土を踏みしめ、ぴた、ぴたと岩床の上を歩き、この後の展開を想像して少しだけげんなりしてから、狩人の乙女は、がらりと引き戸を開けた。
5217時刻は子の刻。すでに就寝用の浴衣に着替え、書物を読んでいたところだったが、行灯の油がそろそろ切れる頃合いであるし、明日に備えてそろそろ寝ようかと思っていた時のことだった。
こんな夜半に自宅を訪れる人間など相場が決まっている。
一瞬、応じるか応じないかを考えたが、応じなかった際の眉を下げてしょぼくれる姿を想像したら、非常に心が痛んだので結局重い腰を上げる事にした。どちらにしても、窓にかかる御簾から明かりは漏れていたであろうから、居留守をするのも決まりが悪い。
「はーい」
と、一応声だけかけて、草履を履いて土間に降りる。
ざり、ざりと土を踏みしめ、ぴた、ぴたと岩床の上を歩き、この後の展開を想像して少しだけげんなりしてから、狩人の乙女は、がらりと引き戸を開けた。
Moco
DONE8月9日、ハグの日。【油断大敵】
ねぇ、抱かれてるからってオレにその顔が見えてないだろうと思ったの?
ウツハン♂絵をかいたのですが、フォロワっさんのコメントからどっちからの思考でも違和感ない言葉だ!と目からウロコしまして。
勢いのままSSも書きました。
時系列は別々です。ハグの日、それぞれがこの言葉を思うなら。
緑がウツシ教官ver.
紫がマイハンver.
少しでも楽しんで貰えますように。 4
utusetu4545
DONEウツハン♂(うちのこ)話。この後、お誘いする時は教官が「〇〇は美味しいから愛弟子」って言うようになったそうです。きみは美味しいから、愛弟子「刺身は美味しいから愛弟子」
「里芋の煮物も美味しいから愛弟子」
「あー、またウツシ教官みんな愛弟子って言ってる!」
最近酒場の手伝いも始めたヨモギが声を掛けてきた。教官が酔うとご機嫌になり、好ましいものは全て愛弟子と言い出す。このことは里では周知の事実なのだ。
「そんなことらいよぉ、美味しいものはみーんな愛弟子!」
ご機嫌なウツシ教官が返した。
百竜夜行の終息を祝い、集会所の酒場で教官と愛弟子の2人でささやかな宴を開いていたのだが、教官はいつもより呑んで気分がいいらしい。最初は君は素晴らしい!立派なハンターになったね!だの、あの時の君の鋭い一撃は見事だった!思わず見惚れてしまったよ!云々と愛弟子を褒めちぎっていたのだが、次第に酒が回って呂律が回らなくなり、冒頭の有様となってしまった。
851「里芋の煮物も美味しいから愛弟子」
「あー、またウツシ教官みんな愛弟子って言ってる!」
最近酒場の手伝いも始めたヨモギが声を掛けてきた。教官が酔うとご機嫌になり、好ましいものは全て愛弟子と言い出す。このことは里では周知の事実なのだ。
「そんなことらいよぉ、美味しいものはみーんな愛弟子!」
ご機嫌なウツシ教官が返した。
百竜夜行の終息を祝い、集会所の酒場で教官と愛弟子の2人でささやかな宴を開いていたのだが、教官はいつもより呑んで気分がいいらしい。最初は君は素晴らしい!立派なハンターになったね!だの、あの時の君の鋭い一撃は見事だった!思わず見惚れてしまったよ!云々と愛弟子を褒めちぎっていたのだが、次第に酒が回って呂律が回らなくなり、冒頭の有様となってしまった。
utusetu4545
DONEウツハン♂話。盟勇クエで教官がモンスターいっぱい引き連れてやってきたのでその記念です(?)連れてきちゃった「教官にいい考えがある!」
ちょっと待っててね!愛弟子!と言ってウツシ教官はその場を離れた。
こういう時は大抵操竜したモンスターと共に戻ってくる。フィオレーネさんやジェイさんたちのような盟勇とクエストを行う時はいつもそうだった。狩場にいるモンスターを一体、操竜して帰ってくる。きっと今回もそうなんだろう。まして操竜の達人である教官だから、首尾よく連れてきてくれるに違いない。そう思って、俺はジンオウガの注意を引いていた。すると。
「おまたせ!愛弟子!」
案の定、ナルガクルガを操って教官はすぐ戻ってきた。久々に教官の操竜を見たな、やっぱりかっこいいな、なんて見とれていたら思わぬ一言がふってきた。
「あとおみやげだよ!」
1247ちょっと待っててね!愛弟子!と言ってウツシ教官はその場を離れた。
こういう時は大抵操竜したモンスターと共に戻ってくる。フィオレーネさんやジェイさんたちのような盟勇とクエストを行う時はいつもそうだった。狩場にいるモンスターを一体、操竜して帰ってくる。きっと今回もそうなんだろう。まして操竜の達人である教官だから、首尾よく連れてきてくれるに違いない。そう思って、俺はジンオウガの注意を引いていた。すると。
「おまたせ!愛弟子!」
案の定、ナルガクルガを操って教官はすぐ戻ってきた。久々に教官の操竜を見たな、やっぱりかっこいいな、なんて見とれていたら思わぬ一言がふってきた。
「あとおみやげだよ!」