アメチャヌ
DOODLE現パロ、眼鏡のリチャと騙されるバglasses joke「おい、ヘンリー。ワイン一杯に含まれるポリフェノールは、ワイン一杯分だぞ」
仕事を終え友人の家を訪ねると、眼鏡をかけた彼はテンプルを指でつまんで得意げにそう言った。
そうだろうな、と返すべきか。酔っているのか、と問うべきか。見つめあったまましばし悩み、バッキンガムは彼の見慣れぬ装身具について問うことにした。
「その眼鏡はどうした」
涼やかな顔にかかる黒いオーバルフレームは、バッキンガムが愛用するものとよく似ていた。今も同じようなフレームのものを身につけているし、あと何本か自宅に予備として置いてある。
バッキンガムにとっては眼鏡は必要不可欠なものだが、視力がいいリチャードには不要なはずだ。伊達眼鏡ならば構わないが、合わぬ度数のレンズが入っていては、目を悪くする。
1542仕事を終え友人の家を訪ねると、眼鏡をかけた彼はテンプルを指でつまんで得意げにそう言った。
そうだろうな、と返すべきか。酔っているのか、と問うべきか。見つめあったまましばし悩み、バッキンガムは彼の見慣れぬ装身具について問うことにした。
「その眼鏡はどうした」
涼やかな顔にかかる黒いオーバルフレームは、バッキンガムが愛用するものとよく似ていた。今も同じようなフレームのものを身につけているし、あと何本か自宅に予備として置いてある。
バッキンガムにとっては眼鏡は必要不可欠なものだが、視力がいいリチャードには不要なはずだ。伊達眼鏡ならば構わないが、合わぬ度数のレンズが入っていては、目を悪くする。
Elena
DONE♥️Happy Birthday リチャ様♥️誕生日にまつわるお話創作しました✨
オトナ仕様ですので、pass付けます!
なんでもOKなえちちポリスな方どうぞ!
楽しんでいただけますと幸いです💕 21
Elena
INFO初本頒布記念・お祭りの締めくくりに期間限定UPします!現パロでなんでも許せる方ONLY!
えちちぽりすの貴族の皆さまに捧げます✨
甘々ですが、夏で頭が溶けているためアホなお話ですみません…
本をお手に取ってくださりありがとうございます♥️
明日から真面目になりますので今夜だけお許しください💕
パスワードのヒント:今日は何の日?(アルファベット半角5文字・頭文字はRじゃないよ) 7
アメチャヌ
DOODLEすれ違ったけど反乱しなかった平和ガムリチャ。リチャからの♡が見えるバッキンガム再掲。
I’m so loved 疲れているのだろうか。
バッキンガムは念入りに目頭を揉みほぐしてから、外していた眼鏡をかけなおし、玉座に座るリチャードを見た。
黒い絹糸を黄金の冠が包み、涼やかな顔をいっそう美しく引き立てている。
のはいいのだが。
先ほどから、バッキンガムには、王冠とは別のものが見えていた。
立ち並ぶ臣下の言葉に耳を傾けるリチャードの頭上に、赤いハートがポン、と浮かんでは消える。
消えたかと思えばまたひとつポン、と浮かび、今度は消滅してしまう前に二つ目のハートが浮かびあがる。
かと思えば、ポポポン、と二つ三つ連続であらわれる。
……なんだ、あれは。
どうやら本人は気付いておらず、バッキンガムにしか見えていないようで、他の者に動揺はない。
2055バッキンガムは念入りに目頭を揉みほぐしてから、外していた眼鏡をかけなおし、玉座に座るリチャードを見た。
黒い絹糸を黄金の冠が包み、涼やかな顔をいっそう美しく引き立てている。
のはいいのだが。
先ほどから、バッキンガムには、王冠とは別のものが見えていた。
立ち並ぶ臣下の言葉に耳を傾けるリチャードの頭上に、赤いハートがポン、と浮かんでは消える。
消えたかと思えばまたひとつポン、と浮かび、今度は消滅してしまう前に二つ目のハートが浮かびあがる。
かと思えば、ポポポン、と二つ三つ連続であらわれる。
……なんだ、あれは。
どうやら本人は気付いておらず、バッキンガムにしか見えていないようで、他の者に動揺はない。
Hitomi_liru
PROGRESSずっとこねくり回してる(線画は描けてる)やつのレイヤー分け下塗り(なんかめんどくさいことしてる)の途中をもうヤケクソでこっちにちょい載せさせてください。サボりまくって終わりません!!アメチャヌ
DOODLE現パロ、ガムリチャテディベアの日
🧸vsリチャード この国では、子供だけでなく、大人がテディベアと寝ていることも珍しくはない。生まれて初めてのプレゼントであり、生まれて初めての友だちだからだ。ずっと共に過ごしてきた彼、彼女たちをないがしろにする国民は少ない。
と言うと大袈裟かもしれないが、リチャードの二人の兄も自室にそれぞれのテディベアがいたし、リチャードにも白薔薇の花弁のような白いテディベアがいた。
だから、古くからの知人であり、つい最近少しばかり親しい関係へと発展した男にぬいぐるみの友人がいても、何ら不思議ではない。
ではないのだが、まさか、こんな形で対面するとは思ってもいなかった。
初めて招かれた寝室の枕元。ベッドの主であるかのようにたたずむテディベアは、リチャードの彼(彼女)とは真逆くの黒い毛色だった。つぶらな瞳が、部屋の明かりを集めてきらりと光る。
596と言うと大袈裟かもしれないが、リチャードの二人の兄も自室にそれぞれのテディベアがいたし、リチャードにも白薔薇の花弁のような白いテディベアがいた。
だから、古くからの知人であり、つい最近少しばかり親しい関係へと発展した男にぬいぐるみの友人がいても、何ら不思議ではない。
ではないのだが、まさか、こんな形で対面するとは思ってもいなかった。
初めて招かれた寝室の枕元。ベッドの主であるかのようにたたずむテディベアは、リチャードの彼(彼女)とは真逆くの黒い毛色だった。つぶらな瞳が、部屋の明かりを集めてきらりと光る。
アメチャヌ
DONEリチャの太ももに挟まれるバ。13巻、湖から屋敷に行くまでの間にこんなことあったらいいなのIQ3妄想。
それは一瞬の出来事だった。
バッキンガムの手を引いて半歩先を歩くリチャードが、振り返って微笑んだ。かと思うと、あっと表情を一転させ、体勢を崩した。
つられて前のめりになりながらも身を呈して庇い、バッキンガムは剥き出しの硬い木の根に背中を激しく打ち付けた。
「すまない、大丈夫か?」
大丈夫だ、問題ない。それより、あんたに怪我はないか?
慌てたリチャードの声に返事を返そうとするが、言葉が出ない。口が何かに塞がれていて、うまく動かせなかった。
不注意から眼鏡を失い、ただでさえ物が見えにくいというのに、バッキンガムの目の前は微かな月明かりも届かないほど閉ざされている。
これは一体なんだ……?
ほのかにあたたかく、布のようなものが顔を覆っている。重さも感じるが、圧迫されて苦しいというほどではない。
1487バッキンガムの手を引いて半歩先を歩くリチャードが、振り返って微笑んだ。かと思うと、あっと表情を一転させ、体勢を崩した。
つられて前のめりになりながらも身を呈して庇い、バッキンガムは剥き出しの硬い木の根に背中を激しく打ち付けた。
「すまない、大丈夫か?」
大丈夫だ、問題ない。それより、あんたに怪我はないか?
慌てたリチャードの声に返事を返そうとするが、言葉が出ない。口が何かに塞がれていて、うまく動かせなかった。
不注意から眼鏡を失い、ただでさえ物が見えにくいというのに、バッキンガムの目の前は微かな月明かりも届かないほど閉ざされている。
これは一体なんだ……?
ほのかにあたたかく、布のようなものが顔を覆っている。重さも感じるが、圧迫されて苦しいというほどではない。
アメチャヌ
DONE役者パロ、演劇学校時代のガムリチャ未満。お互いに意識し始めたきっかけが知りたーい!の気持ち。
バとリチャは同じ演劇学校だった、本編よりもみんな穏やか、と言ってたので。役者パロならバも落ち込んだりするはず。たぶん。
「その口説き文句じゃ陳腐すぎるなぁ。もっと、心から愛するように言わなけりゃ」
そばかすが特徴の講師から三度目の追試を告げられ、ヘンリーは柄にもなく深く落ち込んだ。
試験の直前、口角を上げたおどけた猫のような講師は、生徒それぞれに試験で演じるテーマを言い渡した。ヘンリーに振り分けられたテーマは『愛』だ。
愛。
真に理解しているかと問われると言葉に詰まるが、知らない感情ではない。どうとでも演じられると思っていた。だが、結果は不合格。追試を告げられた。
一週間後、声の抑揚と間を変えて望んだ追試は、またも不合格。
何が足りないのか分からなくて、ロマンス小説を読み、恋愛映画を何本か観た。胸焼け気味になりながら挑んだ二度目の追試は、今さっき、なんの成果も上げられず終わったばかりだ。
2362そばかすが特徴の講師から三度目の追試を告げられ、ヘンリーは柄にもなく深く落ち込んだ。
試験の直前、口角を上げたおどけた猫のような講師は、生徒それぞれに試験で演じるテーマを言い渡した。ヘンリーに振り分けられたテーマは『愛』だ。
愛。
真に理解しているかと問われると言葉に詰まるが、知らない感情ではない。どうとでも演じられると思っていた。だが、結果は不合格。追試を告げられた。
一週間後、声の抑揚と間を変えて望んだ追試は、またも不合格。
何が足りないのか分からなくて、ロマンス小説を読み、恋愛映画を何本か観た。胸焼け気味になりながら挑んだ二度目の追試は、今さっき、なんの成果も上げられず終わったばかりだ。
アメチャヌ
DONE8月2日バニーの日で上げていたショタバとリチャ。本編軸
8.2 宴は好きじゃない。
酒も好きじゃないし、踊り子にも興味はない。忠義を示す手段として参加しているだけで、国王の『楽しみ』をバッキンガムは理解できなかった。
王弟である彼もそうだろう。ダンスの輪に加わるわけでもなければ、酒樽を空にするわけでもない。兄にならって女をそばに置くこともなく、いつも壁の隅でつまらなそうな顔をしている。
彼はバッキンガムと同じだった。
だから、きっと、今日も、夜の帳よりも暗い色の服をまとい、人目につかぬ物陰で、ただ静かに時が過ぎるのを待つのだろう。
そう思っていた。
思っていたのに、領地から王宮へと赴いたバッキンガムが目にしたのは、長い獣の耳の飾りを頭に付けた彼の人の姿だった。
1904酒も好きじゃないし、踊り子にも興味はない。忠義を示す手段として参加しているだけで、国王の『楽しみ』をバッキンガムは理解できなかった。
王弟である彼もそうだろう。ダンスの輪に加わるわけでもなければ、酒樽を空にするわけでもない。兄にならって女をそばに置くこともなく、いつも壁の隅でつまらなそうな顔をしている。
彼はバッキンガムと同じだった。
だから、きっと、今日も、夜の帳よりも暗い色の服をまとい、人目につかぬ物陰で、ただ静かに時が過ぎるのを待つのだろう。
そう思っていた。
思っていたのに、領地から王宮へと赴いたバッキンガムが目にしたのは、長い獣の耳の飾りを頭に付けた彼の人の姿だった。
アメチャヌ
DONE*最終巻特典の詳細が出る前に書いたものです、ご承知おきください。69話の扉絵がバッキンガムが65話で言ってた「美しい場所」だったらいいな〜、地獄へ落ちたバッキンガムがリチャードのお腹にいた(かもしれない)子とリチャードを待ってたらいいなぁ〜……という妄想。
最終話までのアレコレ含みます。
逍遥地獄でそぞろ待ち、 この場所に辿り着いてから、ずっと夢を見ているような心地だった。
薄暗い地の底に落ちたはずが、空は明るく、草木は青々と生い茂り、湖は清く澄んでいる。遠くの木陰では鹿のつがいが草を食み、丸々と太った猪が鼻で地面を探っていた。数羽の鳥が天高く舞い、水面を泳ぐ白鳥はくちばしで己の羽根を繕う。
いつか、あの人に見せたいと思っていた景色があった。
まだ乗馬の練習をしていた頃。勝手に走り出した馬が森を駆け、さまよった末に見つけたその場所は、生まれた時から常に血と陰鬱な争いが傍にあったバッキンガムに、初めて安らぎというものを教えた。
静謐な空気に包まれたそこには、あからさまな媚びも、浮かれた顔に隠れた謀略も打算もない。煩わしさからはかけ離れた、ほかの誰も知らない、誰もこない、自分だけの特別な場所だった。
11648薄暗い地の底に落ちたはずが、空は明るく、草木は青々と生い茂り、湖は清く澄んでいる。遠くの木陰では鹿のつがいが草を食み、丸々と太った猪が鼻で地面を探っていた。数羽の鳥が天高く舞い、水面を泳ぐ白鳥はくちばしで己の羽根を繕う。
いつか、あの人に見せたいと思っていた景色があった。
まだ乗馬の練習をしていた頃。勝手に走り出した馬が森を駆け、さまよった末に見つけたその場所は、生まれた時から常に血と陰鬱な争いが傍にあったバッキンガムに、初めて安らぎというものを教えた。
静謐な空気に包まれたそこには、あからさまな媚びも、浮かれた顔に隠れた謀略も打算もない。煩わしさからはかけ離れた、ほかの誰も知らない、誰もこない、自分だけの特別な場所だった。
アメチャヌ
DONE3巻後辺りのショタバとリチャ。診断メお題『喋らないでね』
(2022.1.2)
突然壁に押し付けられ、バッキンガムは息を呑んだ。
柱の影に隠れるように成長途中のふたつの身体が重なる。石壁の向こうから聞こえてくる声は王を侮蔑するものだった。二人か、三人か……恐らく元は赤薔薇派の貴族だろう。王宮内であるにも関わらず、憚る様子はない。
仲良く手を取り合いましょう、なんて茶番だ。それみたことか。
あまりの馬鹿馬鹿しさにふうっと鼻で息を吐くと、バッキンガムを捕らえている身体がぐっと体重をかけてきた。
「喋るな」
吐息が耳に吹きこまれ、きつく眉を寄せる。
冷たい手に口が塞がれているのだ、喋りたくとも喋れるわけが無い。不満を込めて目の前の相手を睨むが、存外に強い力でバッキンガムを拘束するリチャードは声の主を探るように横向いていて視線はかち合わなかった。
1577柱の影に隠れるように成長途中のふたつの身体が重なる。石壁の向こうから聞こえてくる声は王を侮蔑するものだった。二人か、三人か……恐らく元は赤薔薇派の貴族だろう。王宮内であるにも関わらず、憚る様子はない。
仲良く手を取り合いましょう、なんて茶番だ。それみたことか。
あまりの馬鹿馬鹿しさにふうっと鼻で息を吐くと、バッキンガムを捕らえている身体がぐっと体重をかけてきた。
「喋るな」
吐息が耳に吹きこまれ、きつく眉を寄せる。
冷たい手に口が塞がれているのだ、喋りたくとも喋れるわけが無い。不満を込めて目の前の相手を睨むが、存外に強い力でバッキンガムを拘束するリチャードは声の主を探るように横向いていて視線はかち合わなかった。
アメチャヌ
DONEリチャ誕。ガムリチャ現パロ。「誕生日おめでとう。今年もこうしてあんたが生まれた日を祝える幸運に感謝を」
ベッドの中で部屋の明かりが消えるのをうとうととしながら待っていると、ふいに枕に添えた右手を取られ、口付けが落とされた。
眠りに落ちかけていた意識を浮上させたリチャードは、横たわったまま、隣に座るバッキンガムを見上げた。視線が絡むと半身は黙って二度目の口付けを落とす。愛を受けた手はそのまま枕元へ返されたが、熱を持った筋張った手指は離れずにいる。
リチャードは肘をついて上体を起こすと半身の枕側にあるナイトテーブルの時計に目を向けた。二つの針はどちらも真上を差している。眺めているわずかなあいだに、長針がひとつ傾いた。
日付が変わり誕生日を迎えたのだと理解して、浮かせた身体をシーツの上へと戻しながらくすりと小さく笑った。
1233ベッドの中で部屋の明かりが消えるのをうとうととしながら待っていると、ふいに枕に添えた右手を取られ、口付けが落とされた。
眠りに落ちかけていた意識を浮上させたリチャードは、横たわったまま、隣に座るバッキンガムを見上げた。視線が絡むと半身は黙って二度目の口付けを落とす。愛を受けた手はそのまま枕元へ返されたが、熱を持った筋張った手指は離れずにいる。
リチャードは肘をついて上体を起こすと半身の枕側にあるナイトテーブルの時計に目を向けた。二つの針はどちらも真上を差している。眺めているわずかなあいだに、長針がひとつ傾いた。
日付が変わり誕生日を迎えたのだと理解して、浮かせた身体をシーツの上へと戻しながらくすりと小さく笑った。
アメチャヌ
MOURNING14巻、飲み明かすつもりなのか?のお誘いを受けてからのバ耳元で名を囁く声の甘さに、体の奥が熱くなった。
飲み明かすつもりかと問うリチャードに、求めていた言葉だと口づけを捧げれば、ほころんだ顔で手を引かれた。
二階に部屋がある、王宮の寝台より硬いかもしれないが水辺よりは寒くないぞ。と、凍えて死んでもいいと零したことをからかうような口調に、バッキンガムは小さく苦い笑みを落とした。
「静かだ……」
「あぁ」
悪魔の宴で踊り狂う悪魔たちの騒々しさも、森の奥にまでは届かない。
使用人を遠ざけても、夜が更けても、常に他人の気配はあった。
けれど、この屋敷には誰もいない。
王と公爵ではないリチャードとバッキンガムの二人だけだ。
リチャードとバッキンガムが言葉を交わさなければどんなに耳を澄ましても話し声は聞こえてこないし、呼びつけても誰も来はしない。
1612飲み明かすつもりかと問うリチャードに、求めていた言葉だと口づけを捧げれば、ほころんだ顔で手を引かれた。
二階に部屋がある、王宮の寝台より硬いかもしれないが水辺よりは寒くないぞ。と、凍えて死んでもいいと零したことをからかうような口調に、バッキンガムは小さく苦い笑みを落とした。
「静かだ……」
「あぁ」
悪魔の宴で踊り狂う悪魔たちの騒々しさも、森の奥にまでは届かない。
使用人を遠ざけても、夜が更けても、常に他人の気配はあった。
けれど、この屋敷には誰もいない。
王と公爵ではないリチャードとバッキンガムの二人だけだ。
リチャードとバッキンガムが言葉を交わさなければどんなに耳を澄ましても話し声は聞こえてこないし、呼びつけても誰も来はしない。
アメチャヌ
DONEバ誕!リモ飲みネタ。
プレゼントは取り決めたわけではないが、月に二度、歳の近い縁者でビデオチャットが開かれる。
各々アルコールや軽食を準備し、近況報告とも言えぬ雑談を交わすのは、それほど悪いものでもなかった。
参加が義務付けられているものではないので、仕事に追われていれば顔を出さない日もある。
咎められることはない。
不都合があるとすれば、後日、参加したランカスターのエドワードから自慢げにリチャードの様子を語られることくらいだ。
公言していないが、バッキンガムとリチャードが深い関係にあることは縁者ならば大体が察している。
何処そこのワインを飲んでいた、俺の言葉に笑っていた、など、心底どうでもいいこと(ワインメーカーは多少気になる)だが、自分の知らないリチャードを知っている男が存在すると思うだけでどうにかなりそうになる。
2291各々アルコールや軽食を準備し、近況報告とも言えぬ雑談を交わすのは、それほど悪いものでもなかった。
参加が義務付けられているものではないので、仕事に追われていれば顔を出さない日もある。
咎められることはない。
不都合があるとすれば、後日、参加したランカスターのエドワードから自慢げにリチャードの様子を語られることくらいだ。
公言していないが、バッキンガムとリチャードが深い関係にあることは縁者ならば大体が察している。
何処そこのワインを飲んでいた、俺の言葉に笑っていた、など、心底どうでもいいこと(ワインメーカーは多少気になる)だが、自分の知らないリチャードを知っている男が存在すると思うだけでどうにかなりそうになる。