じゅん
DONE和泉くんが詐欺師を追い返す話です『虚に伏す』の和泉くんが出てきます。モブはいるけどたっちゃんはバイトでいません
悪霊退散(笑) ある夏の暮れ方のことである。山々に囲まれたこの田舎町に一人の訪問者が訪れた。男は自称除霊師である。ぽつぽつと点在する家々を巡っては、やれ悪霊に取り憑かれているだの、悪い気が溜まっているからこの壺を買えなど宣って住人達から多額の金を毟り取らんとしていた、いわゆる詐欺師だ。しかしほとんどの住民は馴染みのない顔の話を易々と信じる訳もなく、売上は芳しくなかった。が、一つ妙な話を聞いた。
──S区の辺りには幽霊が出るらしい。
曰く、この町で最も住民が少ない静かな土地で、かつて凄惨な事故があったという。除霊師なら祓ってみせろ、そうしたら貴方の話を信じると突き放されてしまった。何の成果もなくただ無駄に高い電車代を払ってまた都会に戻るなど無為に肥えたプライドが許すはずもなく、男はなんとしても稼ぎにありつかねばならぬと息巻いていた。
6916──S区の辺りには幽霊が出るらしい。
曰く、この町で最も住民が少ない静かな土地で、かつて凄惨な事故があったという。除霊師なら祓ってみせろ、そうしたら貴方の話を信じると突き放されてしまった。何の成果もなくただ無駄に高い電車代を払ってまた都会に戻るなど無為に肥えたプライドが許すはずもなく、男はなんとしても稼ぎにありつかねばならぬと息巻いていた。
cityhotelosugi
DONE神主尾形さん✖️バイト杉元さん小説です!!とにかく夏らしい尾杉を目指しました⛩️👻🐚💍※ホラー描写あり
※R18。同意を得ない性的描写あり。
それでも宜しければ pass: ring 47
Hi20593351
MAIKINGちょっとホラー気味。R-18の練習に書いていたけど気恥ずかしくなって断念した作品。だから。エロはほぼない。一応、ワンクッション置いてます。僕って言っている時が過去で俺って言っている時が現在です。 1947
しゃろ
DONE・宿虎・とある廃村に任務に行った帰り、晴れているのに雨に降られた虎杖が宿儺から〝狐雨〟の話を聞いていると…
狐の嫁入り #宿虎怪奇譚 晴れているのに雨が降る。この現象を昔の人間は『狐が化かしている』のだと思い〝狐雨〟と呼んだ。
ところが、ある頃からか晴れているのに雨が降った日に『狐の嫁入り行列を見た』と言い出すものが現れた。
そんな声が一人から二人、二人から三人二なり、やがて『晴れの日に雨が降るのは狐が嫁入り行列を人間に見せないよう報せている』という話が広まり、やがて〝狐雨〟は〝狐の嫁入り〟とも呼ばれるようになった。
◇
ある日、珍しく一人で任務に駆り出された虎杖は心霊スポットとして話題に成りつつあった山奥の廃村に出向き、無事呪霊を祓い終えて帰るところだった。
「なんか、村はそこそこデカいのに呪霊は大したことなかったな…」
4712ところが、ある頃からか晴れているのに雨が降った日に『狐の嫁入り行列を見た』と言い出すものが現れた。
そんな声が一人から二人、二人から三人二なり、やがて『晴れの日に雨が降るのは狐が嫁入り行列を人間に見せないよう報せている』という話が広まり、やがて〝狐雨〟は〝狐の嫁入り〟とも呼ばれるようになった。
◇
ある日、珍しく一人で任務に駆り出された虎杖は心霊スポットとして話題に成りつつあった山奥の廃村に出向き、無事呪霊を祓い終えて帰るところだった。
「なんか、村はそこそこデカいのに呪霊は大したことなかったな…」
しゃろ
DONE・怪異生前宿儺×ショタ虎杖・学校帰りに突然雨に降られたショタ虎杖が雨宿りをしていると、目には見えない何かがやってきて…
雨宿り #宿虎怪奇譚 その日は、朝から雨が降っていた。
雨足はそこまで酷くはなかったが、ピカピカのランドセルが濡れないようにランドセルを背負ったまま着られる雨合羽を羽織り、新品の雨靴を履いて。
「差して行きなさい」
と、出掛けに渡された黄色い傘は差さずに手に持ったままの悠仁は今日も元気に学校へと向かって行った。
そんな日の帰り道でのこと。
悠仁が行きと同じく、傘を差さずに道を歩いていると急に雨足が強くなってきた。それは最早雨合羽だけでは対応しきれず、かといって傘を差したところで意味を成さない程の強い雨へと変わっていった。
「わ、わわっ、ぬれる!」
段々と激しくなる雨足に急かされるように駆け出した悠仁だったが、家まではまだ距離がある。走ったところで家に辿り着く頃にはすっかりずぶ濡れになってしまっているだろう。
4394雨足はそこまで酷くはなかったが、ピカピカのランドセルが濡れないようにランドセルを背負ったまま着られる雨合羽を羽織り、新品の雨靴を履いて。
「差して行きなさい」
と、出掛けに渡された黄色い傘は差さずに手に持ったままの悠仁は今日も元気に学校へと向かって行った。
そんな日の帰り道でのこと。
悠仁が行きと同じく、傘を差さずに道を歩いていると急に雨足が強くなってきた。それは最早雨合羽だけでは対応しきれず、かといって傘を差したところで意味を成さない程の強い雨へと変わっていった。
「わ、わわっ、ぬれる!」
段々と激しくなる雨足に急かされるように駆け出した悠仁だったが、家まではまだ距離がある。走ったところで家に辿り着く頃にはすっかりずぶ濡れになってしまっているだろう。
しゃろ
DONE・怪異宿儺×非術師オカ研虎杖・二人の先輩と一緒にある噂がある廃屋に入った虎杖と、それを招く手
招く手 #宿虎怪奇譚「本日のー……オカ研研究課題! 謎の声が聞こえると噂の廃屋の調査!」
「「いえ~!」」
「よし! さて……いくのよ虎杖!」
「頑張れ虎杖!」
「はいはい、結局こうなるんだよなぁ」
虎杖は自分の後ろに隠れて正面の廃屋を指差す先輩二人に苦笑いを浮かべた。
虎杖は所属している心霊現象研究会の先輩でもある佐々木、井口と共に今日、活動の一環で街外れにある寂れた廃屋を訪れていた。
今日は金曜日、時刻は午前2時。草木も眠る丑三つ時。高校生だけで行動していい時間帯でないことは理解していたが、佐々木の「幽霊が出る時間と言えば丑三つ時!」発言により、虎杖達三人は翌日が休みである金曜日のこんな時間にこの廃屋を訪れたのだった。
4257「「いえ~!」」
「よし! さて……いくのよ虎杖!」
「頑張れ虎杖!」
「はいはい、結局こうなるんだよなぁ」
虎杖は自分の後ろに隠れて正面の廃屋を指差す先輩二人に苦笑いを浮かべた。
虎杖は所属している心霊現象研究会の先輩でもある佐々木、井口と共に今日、活動の一環で街外れにある寂れた廃屋を訪れていた。
今日は金曜日、時刻は午前2時。草木も眠る丑三つ時。高校生だけで行動していい時間帯でないことは理解していたが、佐々木の「幽霊が出る時間と言えば丑三つ時!」発言により、虎杖達三人は翌日が休みである金曜日のこんな時間にこの廃屋を訪れたのだった。
ranshin64
DONE「ポケモントレーナーと混沌の海」人間がポケモンの世界に連れて行かれるお話です
出てくるトレーナーはXYキャラメイク準拠です
8ページくらいまでポケモンが出てきません
他の方のオリトレも出てきます 29
むしとりねこ
DONE簡易メイキング的なもので色々載せてますので興味ある方はどうぞ↓。3DCG(Blender2.79)学びの記録/山村貞子(リングシリーズ)の「ワールドイズマイン/World is Mine」※二次創作
https://64cat64-illustration-design-art.ldblog.jp/archives/52589799.html 11
kszm_ota
DOODLE12/11新刊に載せるつもりで書いたsgoと幽霊の話。あまりに冒涜的で胸糞が悪いのでボツ。※水子
蛭子「いついつ明けておけ、○○に行く」「絶対いやだ」という短いやりとりをするだけのメッセージアプリに、今朝は「お前の家で飲もう」と書いてあった。
二度見した。
尾形の親はとんでもない金持ちだ。「いつかこの研究を本にして大手へ持ち込む。絶対ウケて映画化されるから、自分で脚本監督したい。ゆくゆくはハリウッド」という夢語りに感激して、息子の悪趣味な自由研究に大金を出すタイプの親。しかも跡取りには弟がなると決まっていて、その弟も「私が生涯かけて兄様をサポートしますっ(尾形の裏声)」と言っているそうだ。だから尾形は生活を怪奇・心霊現象に全振りしている。しょっちゅうバイトを変えるし、引っ越すし、食事もほとんど外で食べる。
4430二度見した。
尾形の親はとんでもない金持ちだ。「いつかこの研究を本にして大手へ持ち込む。絶対ウケて映画化されるから、自分で脚本監督したい。ゆくゆくはハリウッド」という夢語りに感激して、息子の悪趣味な自由研究に大金を出すタイプの親。しかも跡取りには弟がなると決まっていて、その弟も「私が生涯かけて兄様をサポートしますっ(尾形の裏声)」と言っているそうだ。だから尾形は生活を怪奇・心霊現象に全振りしている。しょっちゅうバイトを変えるし、引っ越すし、食事もほとんど外で食べる。
肴飯のポイ箱
DONE※会話文小ネタ※都市伝説「ヤマノケ」ネタ
ヤマノケ入っちゃったヤマノケinキバナ
キ+ダ+ネ
ネ「それで、新車を手に入れたと浮かれたアホな元チャンプがキバナを助手席乗せてウキウキで運転して、いつの間にか山の中で迷子になって真夜中になったら変な生き物が車まで迫り、窓越をバンバン叩いたかと思うと急にキバナが震え出しておかしくなったと。」
ダ「凄い、説明と俺への罵倒を器用に全部一息でしてきたな!!」
ネ「しぇらしか!!んで、実際キバナのどこが変なんです。」
ダ「ずっと『ハイレタ』って呟きながらニヤニヤしてて、笑ってるんだ…ポケモン達も怯えてしまってキバナと距離を取ってる…。」
ネ「ハイレタ?…もしかして、入れたってことですか?」
ダ「分からないが、なんだかキバナの姿をしてるんだが中身が違うように感じてしまって…今もチャイルドロックをかけた車の中に乗せてるんだが、油断するとすぐにフラフラどっかに行ってしまうんで困っているんだ。」
1823キ+ダ+ネ
ネ「それで、新車を手に入れたと浮かれたアホな元チャンプがキバナを助手席乗せてウキウキで運転して、いつの間にか山の中で迷子になって真夜中になったら変な生き物が車まで迫り、窓越をバンバン叩いたかと思うと急にキバナが震え出しておかしくなったと。」
ダ「凄い、説明と俺への罵倒を器用に全部一息でしてきたな!!」
ネ「しぇらしか!!んで、実際キバナのどこが変なんです。」
ダ「ずっと『ハイレタ』って呟きながらニヤニヤしてて、笑ってるんだ…ポケモン達も怯えてしまってキバナと距離を取ってる…。」
ネ「ハイレタ?…もしかして、入れたってことですか?」
ダ「分からないが、なんだかキバナの姿をしてるんだが中身が違うように感じてしまって…今もチャイルドロックをかけた車の中に乗せてるんだが、油断するとすぐにフラフラどっかに行ってしまうんで困っているんだ。」
ななし
DONEちまちま書いてた現パロホラーが書き上がったので投稿です。一万字くらい増えたので、全てこちらにまとめました。カプはありませんが、特定キャラの死ネタはあります。
尾形が怪異に襲われる話です。登場人物の年齢操作、若干の捏造が有ります。
十ニ畳ほどの居間に六畳の部屋が二間、風呂、トイレ、洗面所があるだけの手狭な平屋が尾形の住む家だった。
両親が幼い頃に離婚してから越してきたこの借家に住んでもう十年と少し。定期的に送られてくる更新の手続きを滞りなく済ませて五回目。
世間一般的に見れば築三十年は経過するこの家は古くて使い勝手が悪い。けれど尾形の物心着いた頃の記憶では、既にこの家で母と二人慎ましく生活していたため、今更不便とは思わなかった。そもそも親子二人だけで暮らすのであれば、これだけの広さがあれば十分だ。母も尾形も持っている物はそう多くないから尚更。
そんな住み慣れた家だが、一つだけ悩みがあった。
よく知らない人の声がすることだ。
22221両親が幼い頃に離婚してから越してきたこの借家に住んでもう十年と少し。定期的に送られてくる更新の手続きを滞りなく済ませて五回目。
世間一般的に見れば築三十年は経過するこの家は古くて使い勝手が悪い。けれど尾形の物心着いた頃の記憶では、既にこの家で母と二人慎ましく生活していたため、今更不便とは思わなかった。そもそも親子二人だけで暮らすのであれば、これだけの広さがあれば十分だ。母も尾形も持っている物はそう多くないから尚更。
そんな住み慣れた家だが、一つだけ悩みがあった。
よく知らない人の声がすることだ。
二次・一次共同壁打ち用
PROGRESSオリジナル小説進捗!!!メルヒェン 序章
伊波桜子は絶叫した。ほとんど同時に体から力が抜け、床にできた本の海に倒れ込む。
反射的に本を蹴ってこの場から逃れようとしたが、足場が不安定なためにそれも叶わない。悲鳴をあげながら足元に目を向けた桜子は、直後に目が合った顔を見て更に叫んだ。
――その顔は、本の表紙に浮かんでいた。苦悶の表情を浮かべ、大口を開けている。
よく見れば、床中にあるすべての本がそうだ。この空間の宙に浮かぶ本も、全容が見えない本棚にぎっしり収められた本も、おそらく。
「――怖がっている場合じゃないですよ、桜子ちゃん」
声を掛けられ、桜子は思わず振り返る。混乱する頭でそんなことをされたので、判断能力が鈍っていた。
目の前には、司祭服を着た少年が佇んでいる。年のころは桜子と同じくらいだろうか。鼻から上は無機質な仮面に覆われていて、表情は分からない。口は真一文字に閉じられ、冷たい雰囲気を感じさせた。
10189伊波桜子は絶叫した。ほとんど同時に体から力が抜け、床にできた本の海に倒れ込む。
反射的に本を蹴ってこの場から逃れようとしたが、足場が不安定なためにそれも叶わない。悲鳴をあげながら足元に目を向けた桜子は、直後に目が合った顔を見て更に叫んだ。
――その顔は、本の表紙に浮かんでいた。苦悶の表情を浮かべ、大口を開けている。
よく見れば、床中にあるすべての本がそうだ。この空間の宙に浮かぶ本も、全容が見えない本棚にぎっしり収められた本も、おそらく。
「――怖がっている場合じゃないですよ、桜子ちゃん」
声を掛けられ、桜子は思わず振り返る。混乱する頭でそんなことをされたので、判断能力が鈍っていた。
目の前には、司祭服を着た少年が佇んでいる。年のころは桜子と同じくらいだろうか。鼻から上は無機質な仮面に覆われていて、表情は分からない。口は真一文字に閉じられ、冷たい雰囲気を感じさせた。
いずみのかな
DONE有栖川作家編。2004年に「納涼企画」というwebアンソロがありまして、そこに掲載しましたものです ”夏に涼しくなる話”がコンセプトでしたので、そのことを強く強く心に留めたうえで、閲覧くださいますようお願いします。文ヶ淵 私の故郷は雪深い北国で、冬になると白い壁が町中を覆い、白と灰と黒以外の色彩が全て奪われる、そんなところだった。
東京は高いビルばかりで息が詰るが、まだ赤いランドセルを背負っていたころの私には、冬になる度に積もる雪は圧迫感の象徴みたいなもので、横を通るたびにいつ潰されるか、いつ取り込まれるかと、内心恐れ慄きながら走り過ぎたものだ。
あの中に入ったら最後、山から雪ン子が降りてきて、自分の友達にするために連れて行って、氷のべべを着させられるのだと、昔、祖母が言っていた。だから冬はじっと家の中にいて、大人しく息を潜めて春を待つのだと、間違っても雪の手招きを受けてはいけないのだと、まだ紅葉のような赤い手をした私に、何度も何度も言って聞かせたものだ。
9389東京は高いビルばかりで息が詰るが、まだ赤いランドセルを背負っていたころの私には、冬になる度に積もる雪は圧迫感の象徴みたいなもので、横を通るたびにいつ潰されるか、いつ取り込まれるかと、内心恐れ慄きながら走り過ぎたものだ。
あの中に入ったら最後、山から雪ン子が降りてきて、自分の友達にするために連れて行って、氷のべべを着させられるのだと、昔、祖母が言っていた。だから冬はじっと家の中にいて、大人しく息を潜めて春を待つのだと、間違っても雪の手招きを受けてはいけないのだと、まだ紅葉のような赤い手をした私に、何度も何度も言って聞かせたものだ。
いずみのかな
DONE有栖川作家編。健全ホラー。『文が淵』と同じく、2004年、有栖川サイトの納涼企画ウェブアンソロに寄稿しましたものです。
終盤のある箇所について、ウェブアンソロに掲載したときはタグで仕掛けを作ったのですが、pixivでは無理だったためそこのみ変更しております。
ジャパニーズホラー、の王道目指して頑張りました。
覗く目 太平洋上で台風が発生したらしい。
しかし大阪上空は相変わらずの快晴で、気温は今日もうなぎ上りだ。私はだらしないと思いながらも首周りが伸びたTシャツを着て、昼前からソファの上でごろごろ寝そべっていた。日が高いうちに飲むビールは、ほんの少しの後ろめたさもスパイスとなって、また格別の味がする。何たる堕落、と咎めるなかれ。私はつい先程短編を脱稿したばかりなのだ。締め切り明けの作家のささやかな道楽としてここは見逃して欲しい。
ビールを一本空けたらシャワーを浴びて、約三十時間ぶりにベッドに入るのが今日の予定である。明日のうんと遅くまで惰眠を貪り、それから週末で家にいるであろう京都の友人の所にでも出向くのもいいかもしれない。この二週間、会話を交わした相手は担当一人だけ、更に言うなら二度の電話の合計時間は十分に満たない。私は人に飢えている。
20073しかし大阪上空は相変わらずの快晴で、気温は今日もうなぎ上りだ。私はだらしないと思いながらも首周りが伸びたTシャツを着て、昼前からソファの上でごろごろ寝そべっていた。日が高いうちに飲むビールは、ほんの少しの後ろめたさもスパイスとなって、また格別の味がする。何たる堕落、と咎めるなかれ。私はつい先程短編を脱稿したばかりなのだ。締め切り明けの作家のささやかな道楽としてここは見逃して欲しい。
ビールを一本空けたらシャワーを浴びて、約三十時間ぶりにベッドに入るのが今日の予定である。明日のうんと遅くまで惰眠を貪り、それから週末で家にいるであろう京都の友人の所にでも出向くのもいいかもしれない。この二週間、会話を交わした相手は担当一人だけ、更に言うなら二度の電話の合計時間は十分に満たない。私は人に飢えている。