4stay5
CAN’T MAKE #けだふれ0904_お題 用に書きました。最初に狙ってたお題と方向性がだいぶ変わってしまったので後付となってしまうのですが以下のお題とさせてください。
「すれ違い」「永遠?」「幸せ?」
弱さを見せあえるのいいなーという気持ちで書いたのでちょっとカインがヘタれ
もうひとりじゃないのにまだ薄暗く朝とも夜ともいえない時分にううんとカインは大きく寝返りを打った。ボスンと腕がベットマットに弾かれる。
ふとした違和感。
ないはずがないもの。
その隣にあるはずのもの。
夢うつつのままカインは無意識に手を伸ばしてそのあるはずの何かを探した。
けれど見つからない。
何だろう…名前を思い出そうとしてその姿が先に目に浮かぶ。いつも傍にいるのが当たり前で、手を伸ばせばすぐに触れる事ができて、いつでもその熱を感じることができて、溶けるように一つになれたらと常に願っている、その感触を今は感じることができない。
「…アー…サー…?」
微睡みの中でカインは彼の名を呼んでみる。彼の親愛なる伴侶の名を。
厄介な傷のせいでカインは相手に触れない限りその姿を目にすることは出来ない。
2197ふとした違和感。
ないはずがないもの。
その隣にあるはずのもの。
夢うつつのままカインは無意識に手を伸ばしてそのあるはずの何かを探した。
けれど見つからない。
何だろう…名前を思い出そうとしてその姿が先に目に浮かぶ。いつも傍にいるのが当たり前で、手を伸ばせばすぐに触れる事ができて、いつでもその熱を感じることができて、溶けるように一つになれたらと常に願っている、その感触を今は感じることができない。
「…アー…サー…?」
微睡みの中でカインは彼の名を呼んでみる。彼の親愛なる伴侶の名を。
厄介な傷のせいでカインは相手に触れない限りその姿を目にすることは出来ない。
4stay5
DONE9/4 カイアサオンリー気高いあなたにふれる朝より新婚さんお題をお借りしました。#けだふれ0904_お題
【指輪がない】中央の国の元騎士団長カイン・ナイトレイはいつになく焦燥していた。
本人は特に意識していないかもしれない。
けれど周囲から見れば何か起きているのであろうということが容易に推測できる。
それほどに彼は焦っていた。
「カインや、カイン。そんなに慌ててどうしたのじゃ?」
「我らで手伝えることがあれば力になるぞ。」
「双子先生。いや、何でもないんだ。ありがたい申し出だけど気持ちだけ受け取っておくよ。」
その様子を耳ざとく聞きつけやってきた双子の提案をカインはやんわりと断る。
実際心配1割、興味9割といったところだ。
まだその辺りの判断はできる程度に、彼は焦っていた。
足が急ぐ。
「ねぇケルベロス。さっきから騎士様は何をしているんだろうね?同じところを行ったり来たり。」
1158本人は特に意識していないかもしれない。
けれど周囲から見れば何か起きているのであろうということが容易に推測できる。
それほどに彼は焦っていた。
「カインや、カイン。そんなに慌ててどうしたのじゃ?」
「我らで手伝えることがあれば力になるぞ。」
「双子先生。いや、何でもないんだ。ありがたい申し出だけど気持ちだけ受け取っておくよ。」
その様子を耳ざとく聞きつけやってきた双子の提案をカインはやんわりと断る。
実際心配1割、興味9割といったところだ。
まだその辺りの判断はできる程度に、彼は焦っていた。
足が急ぐ。
「ねぇケルベロス。さっきから騎士様は何をしているんだろうね?同じところを行ったり来たり。」