3iiRo27
DOODLEritk版深夜の60分一発勝負第百三十五回 お題:「癒し」「手」
司が癒されるものと、それにまつわる2人の思惑のお話。
最初司視点、途中から類視点
※※※未来設定のためワンクッション※※※ 2678
あさと
DONE明主ワンドロワンライ第15回【チェス】【周回】お借りしました‼️若干のネタバレがあるためポイピク失礼します🙏
ループぺごくんの明主だったりしました
明智は周回記憶無し
息を吸うように真エンド後同棲軸です 2
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百三十四回 お題:「夢中」「呼び方」
類の家で作業している中、司がある行動に出るお話。
※※※軽くですが事後表現があるのでワンクッション※※※ 2402
midnight_ki_
PASTTwitterの企画参加で掲載したワンドロです。お題は「世界一の我儘」です。
夢中になって30分オーバーしてしまいました。
ハイエナの求愛行動が歌うことって知ってた? 「ユウくんへ約束のプレゼントッス」
ラギーがにっこりとユウの目の前に渡すのは黄色い百合のような花束。
「ラギー先輩、これは綺麗ですがただの黄色い花のようですね。私のお願いしたやつではありません」
愛想のない冷淡にそう言い放つユウは、自分が無理難題なことを言っているとわかっていた。しかし、ユウは向けられた好意に困惑していたのだ。自分の好きな人が自分を好きなのかもということがあれば昔話のような身分違いの恋ということでもない限りは現代では大抵、恋人同士になる。
しかしユウにとってはそれは許されない、そう思っていた。
自身が本来いる場所はここではない、いつ帰れるかもわからないのに誰かとお付き合いなんてしたらお互い辛い結末になる。そんなことにはなりたくないと彼女は心の中で境界線を引いているのだ。
1351ラギーがにっこりとユウの目の前に渡すのは黄色い百合のような花束。
「ラギー先輩、これは綺麗ですがただの黄色い花のようですね。私のお願いしたやつではありません」
愛想のない冷淡にそう言い放つユウは、自分が無理難題なことを言っているとわかっていた。しかし、ユウは向けられた好意に困惑していたのだ。自分の好きな人が自分を好きなのかもということがあれば昔話のような身分違いの恋ということでもない限りは現代では大抵、恋人同士になる。
しかしユウにとってはそれは許されない、そう思っていた。
自身が本来いる場所はここではない、いつ帰れるかもわからないのに誰かとお付き合いなんてしたらお互い辛い結末になる。そんなことにはなりたくないと彼女は心の中で境界線を引いているのだ。
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百二十八回 お題:「誇り」「悪役」
色んな役を体験したい司が、ある役に挑戦しようとするお話。
類視点
譲れない、それの名は。「………司くん」
「………………………」
「司くん!」
「どわっ!」
少し大きめに声をかけると、司くんは身体をびくりと振るわせる。
慌てた様子で僕の方を向く司くんは、目をぱちくりさせていた。
「すまないね、声かけても全然反応なかったものだから」
「なぬ!?それはすまん。どうしたんだ?」
「んー、大したことじゃないんだけどね。……最近、眠れてないのかい?薄っすらだけど、隈ができているよ」
そう言いながら、司くんの頬に手を添える。
そこまま目尻を撫でると、くすぐったいのか少しだけ笑みが零れた。
「ん、大丈夫だ。少しやりたいことがあって、やっていたら寝る時間を逃していてな」
「やりたいこと?なんだい?」
「んー……。まあいいか。ちゃんと形になってからにしたかったが、煮詰まっていたことは確かだしな」
2449「………………………」
「司くん!」
「どわっ!」
少し大きめに声をかけると、司くんは身体をびくりと振るわせる。
慌てた様子で僕の方を向く司くんは、目をぱちくりさせていた。
「すまないね、声かけても全然反応なかったものだから」
「なぬ!?それはすまん。どうしたんだ?」
「んー、大したことじゃないんだけどね。……最近、眠れてないのかい?薄っすらだけど、隈ができているよ」
そう言いながら、司くんの頬に手を添える。
そこまま目尻を撫でると、くすぐったいのか少しだけ笑みが零れた。
「ん、大丈夫だ。少しやりたいことがあって、やっていたら寝る時間を逃していてな」
「やりたいこと?なんだい?」
「んー……。まあいいか。ちゃんと形になってからにしたかったが、煮詰まっていたことは確かだしな」
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DOODLEritk版深夜の60分一発勝負第百二十六回 お題:「お節介」「ラブレター」
類と付き合っている司が女子のお節介に巻き込まれるお話。
司視点
「お前たち以上にお似合いの2人はいないんだから」「ね、天馬くん。これ、受け取ってくれるよね??」
にっこりと、有無を言わせないといった笑顔で、きっぱりという女性。
その傍で、手に手紙を持ったまま、オロオロとオレと女性を交互に見る、大人しめの女性。
そして、そんな2人に逃げ道を塞がれ、2人の圧を一心に受けている、オレ。
本当に、どうしてこうなってしまったのかと、内心溜息をついてしまった。
-----------------------------
「なあ天馬、どう思うー?」
そのきっかけは、あまりにも単純だった。
クラスメイトの話題。自然な形で振られたそれに、ただ回答しただけだった。
「何がだ?」
「あ、聞いてなかったか。わりいわりい。
よく告白の手段としてラブレターって使われるけど、天馬はそれどう思うのかなって思ってさ」
1962にっこりと、有無を言わせないといった笑顔で、きっぱりという女性。
その傍で、手に手紙を持ったまま、オロオロとオレと女性を交互に見る、大人しめの女性。
そして、そんな2人に逃げ道を塞がれ、2人の圧を一心に受けている、オレ。
本当に、どうしてこうなってしまったのかと、内心溜息をついてしまった。
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「なあ天馬、どう思うー?」
そのきっかけは、あまりにも単純だった。
クラスメイトの話題。自然な形で振られたそれに、ただ回答しただけだった。
「何がだ?」
「あ、聞いてなかったか。わりいわりい。
よく告白の手段としてラブレターって使われるけど、天馬はそれどう思うのかなって思ってさ」
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DONEritk版深夜の60分一発勝負第百二十五回 お題:「犬」「お揃い」
セカイに新たに表れた存在をきっかけに、あることを思い付いた類のお話。
類視点
それは、始まりの。それは、不定期に行っていた、セカイの動くぬいぐるみの調査の時だった。
「はい、次は君だよ。……おや?」
順番に並んだぬいぐるみくん達の触診をしていた時。
やってきたぬいぐるみくんの姿に、首を傾げた。
セカイのぬいぐるみくん達のことは、調査の甲斐もありある程度把握はできていた。
でも、今やってきた子は初めて見る子。
……いや、「初めて」といっていいのか、わからないが。
その子は、何回も見たことがある、犬のぬいぐるみそっくりで。
姿形は何度も見たものだったのだが、色は全く違っていた。
こんな子はいただろうか?と首を傾げると、その子の後ろにいたぬいぐるみくんが声を上げた。
「ルイクン、ドウシタノー?」
「え?……ああ、すまないね。この色の子は前からいたかと思ってしまって……」
3020「はい、次は君だよ。……おや?」
順番に並んだぬいぐるみくん達の触診をしていた時。
やってきたぬいぐるみくんの姿に、首を傾げた。
セカイのぬいぐるみくん達のことは、調査の甲斐もありある程度把握はできていた。
でも、今やってきた子は初めて見る子。
……いや、「初めて」といっていいのか、わからないが。
その子は、何回も見たことがある、犬のぬいぐるみそっくりで。
姿形は何度も見たものだったのだが、色は全く違っていた。
こんな子はいただろうか?と首を傾げると、その子の後ろにいたぬいぐるみくんが声を上げた。
「ルイクン、ドウシタノー?」
「え?……ああ、すまないね。この色の子は前からいたかと思ってしまって……」
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DONEritk版深夜の60分一発勝負第百二十四回 お題:「夜更かし」「始まり」
2人で夜更かしをして、あるものを見ようとするお話。
類視点
ずっと一緒にいれますように))「……司くん、大丈夫かい?」
「う……うむ……」
眠そうに眼を擦る司くんの頭を撫でながら、その手にホカホカのコーヒーを手渡す。
ふうふうと息を吹きかける司くんを見つつ、そっとスマホを開く。
そこには、普段の司くんでは考えられないような、遅い時間が表示されていた。
えむくんにもらった、星がよく見えると評判の宿。
ちょうど流星群の日とも被ったことも相まって、こうして外で待っているのだけれど。
(……やっぱり、司くんはしんどいよねえ)
現在時刻、深夜1時。
年越しでやったショーの時なんかでもとても眠そうにしていたのだ。
元々夜更かしはあまりやってこなかったのだろう。
それでもどうにか見ようと、目を擦ってでも起きようとするその姿に、愛しさが止まらない。
1466「う……うむ……」
眠そうに眼を擦る司くんの頭を撫でながら、その手にホカホカのコーヒーを手渡す。
ふうふうと息を吹きかける司くんを見つつ、そっとスマホを開く。
そこには、普段の司くんでは考えられないような、遅い時間が表示されていた。
えむくんにもらった、星がよく見えると評判の宿。
ちょうど流星群の日とも被ったことも相まって、こうして外で待っているのだけれど。
(……やっぱり、司くんはしんどいよねえ)
現在時刻、深夜1時。
年越しでやったショーの時なんかでもとても眠そうにしていたのだ。
元々夜更かしはあまりやってこなかったのだろう。
それでもどうにか見ようと、目を擦ってでも起きようとするその姿に、愛しさが止まらない。
Do not Repost・どべ
DOODLE全問正解しているはずなのに字が汚すぎて8割方をバツにされて落第決定した友人おめでとうパーティー🎉※ナッちの字が汚いエピソード
①https://mangahack.com/comics/3523/episodes/20490
②https://mangahack.com/comics/3522/episodes/21955 とか 2
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百十九回 お題:「買い出し」「数学」
ある条件で司に数学を教えることとなった類のお話。
類視点
次の日、そのだらしない顔を何とかしてと、寧々に呆れられた。「さて、それじゃあ今日も頑張ろうか」
「うう……すまん、類……」
珍しく悲壮感が漂う司くんに苦笑しながらも、手に持った教科書を開く。
背筋を伸ばしてノートに向かう司くんを見て、数日前を思い出した。
------------------------------------
今日からテスト1週間前。
練習も中止になったことだし、家でアイデアを練ろうかと考えていた僕のところに、司くんは泣きそうな顔でやってきた。
「……勉強を、教えてほしい?」
「ああ……。どうしても今回は、類の力を借りたくてな……」
申し訳ない、と頭を下げる司くんの顔をどうにかして上げさせ、詳しい事情を聞いてみた。
そうしたら、なんてことはない。
今回のテスト範囲にある数学の公式を、司くんは理解できていなかったのだ。
4097「うう……すまん、類……」
珍しく悲壮感が漂う司くんに苦笑しながらも、手に持った教科書を開く。
背筋を伸ばしてノートに向かう司くんを見て、数日前を思い出した。
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今日からテスト1週間前。
練習も中止になったことだし、家でアイデアを練ろうかと考えていた僕のところに、司くんは泣きそうな顔でやってきた。
「……勉強を、教えてほしい?」
「ああ……。どうしても今回は、類の力を借りたくてな……」
申し訳ない、と頭を下げる司くんの顔をどうにかして上げさせ、詳しい事情を聞いてみた。
そうしたら、なんてことはない。
今回のテスト範囲にある数学の公式を、司くんは理解できていなかったのだ。
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百十七回 お題:「電話」「the show must go on」
多忙の中で体調を崩した司が、それを隠して公演を続行するお話。
司視点
4分の1の重み「the show must go on」
脚本に使えるものを調べようと思って検索、をかけていた時に見つけた、英語の慣用句。
その意味を知った瞬間。
「君は、スターになんてなれない」
あの時の言葉が、頭を過った。
------------------------------------
寧々の歌声に、パチパチと拍手が沸き起こる。
そんな寧々にえむが駆け寄り、類が舞台袖から機材のスイッチをあれこれと弄っている。
オレは、次の自分の出番を待つべく、類とは反対の舞台袖にいた。
位置が逆なのは機材置き場所なんかの都合のためなのだが、今はオレにとっては都合がいい。
ぜえぜえと息を切らすオレの姿を、誰にも目撃されないから。
その日は、とてもタイミングが悪かった。
4554脚本に使えるものを調べようと思って検索、をかけていた時に見つけた、英語の慣用句。
その意味を知った瞬間。
「君は、スターになんてなれない」
あの時の言葉が、頭を過った。
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寧々の歌声に、パチパチと拍手が沸き起こる。
そんな寧々にえむが駆け寄り、類が舞台袖から機材のスイッチをあれこれと弄っている。
オレは、次の自分の出番を待つべく、類とは反対の舞台袖にいた。
位置が逆なのは機材置き場所なんかの都合のためなのだが、今はオレにとっては都合がいい。
ぜえぜえと息を切らすオレの姿を、誰にも目撃されないから。
その日は、とてもタイミングが悪かった。
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百十六回 お題:「初恋」「悪戯」
司が寧々に、類に仕掛けている悪戯に関してある相談をするお話。
司視点
※※※未来設定となるため、ワンクッション設けました※※※ 3861
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百十五回 お題:「巣立ち」「名前」
司が海外に旅立つ前に、類に思いを伝えるお話。
司視点
※※※未来設定となるため、ワンクッション設けました※※※ 2653
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百十四回 お題:「視線」「ポスター」
買い出し兼デートを堪能する二人が、ある事件に巻き込まれるお話。
司視点
何よりも、大切だから。「……よし、買うものはこれくらいか?」
「うん、備品はこれで最後だね。後は僕個人の買い物だけかな」
「む。ならそれも済ましてしまおうではないか!」
「!……ふふ、ありがとう。司くん」
ある日の休日。
公演がひと段落ついたこともあり、練習も休みとなった今日。
オレは、類と買い出しに出ていた。
前回の公演は、寧々が主役。
比較的アクション多めとなった公演だったこともあり、終わった頃にはへとへとになっていた。
そのライバル役を担ったえむも、同じように非常によく動いてくれた。
そんな二人を労わるために、必要な備品の買い出しはオレと類が立候補し、二人にはしっかり休養を取ってもらうことになったのだ。
……まあ、正確には、立候補したのはオレだけだったのだが。
3948「うん、備品はこれで最後だね。後は僕個人の買い物だけかな」
「む。ならそれも済ましてしまおうではないか!」
「!……ふふ、ありがとう。司くん」
ある日の休日。
公演がひと段落ついたこともあり、練習も休みとなった今日。
オレは、類と買い出しに出ていた。
前回の公演は、寧々が主役。
比較的アクション多めとなった公演だったこともあり、終わった頃にはへとへとになっていた。
そのライバル役を担ったえむも、同じように非常によく動いてくれた。
そんな二人を労わるために、必要な備品の買い出しはオレと類が立候補し、二人にはしっかり休養を取ってもらうことになったのだ。
……まあ、正確には、立候補したのはオレだけだったのだが。
16natuki_mirm
DONEイルアズワンドロ「うさぎ」で書き始めたけど間に合わなくて周回遅れしちゃった上になんだかんだ2ドロしちゃったやつ…………【イルアズワンドロ周回遅れ】うさぎ ぼふん、と、何かが爆発して、あたり一面に大量の粉が舞い上がった。
魔具研の師団室を片付けている最中だった。私の手にした何か、たしかウサギのぬいぐるみのようなものだったと思うのだが、それが、持ち上げた途端に爆発したのだ。といっても、爆発の威力そのものは風船が破裂した程度の些細なもので、それよりも、飛び散った粉の方が厄介だった。
「アズくん、大丈夫?!」
入間様の声が、粉塵の向こうから聞こえてくる。両手で粉を払うような仕草をされながらこちらに近づいてくる影の方向に向かって、私も舞い上がった粉をかき分けかき分け進んでいく。そのうちに粉はすっと空気に溶けるように消え始めた。
「ケホッ……はい、大丈夫で、す……?」
3832魔具研の師団室を片付けている最中だった。私の手にした何か、たしかウサギのぬいぐるみのようなものだったと思うのだが、それが、持ち上げた途端に爆発したのだ。といっても、爆発の威力そのものは風船が破裂した程度の些細なもので、それよりも、飛び散った粉の方が厄介だった。
「アズくん、大丈夫?!」
入間様の声が、粉塵の向こうから聞こえてくる。両手で粉を払うような仕草をされながらこちらに近づいてくる影の方向に向かって、私も舞い上がった粉をかき分けかき分け進んでいく。そのうちに粉はすっと空気に溶けるように消え始めた。
「ケホッ……はい、大丈夫で、す……?」
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DONEこちらもワンドロお題を周回遅れで。お題「魔性」です。中途半端に書いて放置していたのをずるずると書いたので、多分合計で2ドロくらいしている……
【イルアズワンドロ周回遅れ】魔性 魔王様の側仕え、というのは大変名誉な仕事である。
王城勤めの官吏の仕事だって相当な倍率の試験を突破しなければならないし、その後も、小間使いから始まって、確実に信頼と実績を積み重ね、魔王様のお目に留まるような何かがなければ抜擢されない。
とはいえ、魔王様は先進的で、しかも気さくなお方なものだから、若い官吏を――そもそも現魔王様の体制ができあがってから、ほんの十年かそこらしか経っていないので、官吏のほとんどが若い、という話もあるけれど――どんどん取り立てては側仕えとして使い、王城全体の仕事の流れを覚えさせては他の部署へ送り出す、ということをしてくださるので、チャンスは多い。
――というわけでこの度、不肖わたくし、魔王様の側仕えに採用されました! やりました!
3937王城勤めの官吏の仕事だって相当な倍率の試験を突破しなければならないし、その後も、小間使いから始まって、確実に信頼と実績を積み重ね、魔王様のお目に留まるような何かがなければ抜擢されない。
とはいえ、魔王様は先進的で、しかも気さくなお方なものだから、若い官吏を――そもそも現魔王様の体制ができあがってから、ほんの十年かそこらしか経っていないので、官吏のほとんどが若い、という話もあるけれど――どんどん取り立てては側仕えとして使い、王城全体の仕事の流れを覚えさせては他の部署へ送り出す、ということをしてくださるので、チャンスは多い。
――というわけでこの度、不肖わたくし、魔王様の側仕えに採用されました! やりました!
16natuki_mirm
DONE忙しくて書けなかったワンドロお題を周回遅れで。本文に上手く入れられなかったんですが、「通常期まちを見たとたんにあずは悪周期から抜けちゃうから、あずに悪周期解放使わせるときは魔様モードになる魔王様」っていうのがやりたかったんですよ(本文でやれ)
【イルアズワンドロ周回遅れ】悪周期 戦いは、苛烈を極めていた。
新たな魔王がその座に就いてから、まだ日が浅い。支配は行き届いておらず、各地で小競り合いが頻発している。様々な勢力が、中央の目の届かないのを良いことに、その隙に影響力を広げようとしてはぶつかり合っているのだ。
些細な勢力争い程度のことはなるようになるであろうと静観していたけれど、しかし、関係のない集落が巻き込まれて被害がでているとなれば黙ってはいられない。魔王は自ら側近を伴い、少数精鋭の手勢をつれて鎮圧へと乗り出した。
はじめは投降を呼び掛け、話し合いでの解決を促そうとした魔王だったが、そんなことで場が収まるのならば最初から戦になどなっていない。いがみ合っていたはずの西軍東軍双方が結託し、魔王軍を追い散らそうと襲いかかってくる。こちらの軍勢はごく少数。いくら精鋭揃いとはいえ、数を頼みに押し切れると思ったのだろう。実際、前線に立つ兵たちは、烏合の衆を前に、倒されこそしないものの数の差に翻弄されて攻め倦ねている。
2648新たな魔王がその座に就いてから、まだ日が浅い。支配は行き届いておらず、各地で小競り合いが頻発している。様々な勢力が、中央の目の届かないのを良いことに、その隙に影響力を広げようとしてはぶつかり合っているのだ。
些細な勢力争い程度のことはなるようになるであろうと静観していたけれど、しかし、関係のない集落が巻き込まれて被害がでているとなれば黙ってはいられない。魔王は自ら側近を伴い、少数精鋭の手勢をつれて鎮圧へと乗り出した。
はじめは投降を呼び掛け、話し合いでの解決を促そうとした魔王だったが、そんなことで場が収まるのならば最初から戦になどなっていない。いがみ合っていたはずの西軍東軍双方が結託し、魔王軍を追い散らそうと襲いかかってくる。こちらの軍勢はごく少数。いくら精鋭揃いとはいえ、数を頼みに押し切れると思ったのだろう。実際、前線に立つ兵たちは、烏合の衆を前に、倒されこそしないものの数の差に翻弄されて攻め倦ねている。