komaki_etc
DOODLEファンクロ/漣タケサクラ「見てくれ、ファング、アーモンドの花だ!」
こんなにたくさん、と木の下でくるくる回ると、ファングが溜息がちに肩を落とす。
「サクラだ。ちょっと違う」
「ふうん、違うんだ?」
ほんのり薄ピンク色の、優し気な花びらが舞う。おいしそうな匂いがする。花びらはきっと食べられないけれど。
「オレだって詳しいわけじゃねーよ」
「まあ、そりゃそうだよね」
ファングが花に詳しいだなんて、そんなハズがない。仕事で庭園に寄ったって、見向きもしないんだから。セブンだって笑うはずだ。
「……あ」
「どうしたの?」
「バラ科だな、アーモンドもサクラ」
「へえ」
胸の紋章が躍る。僕らは薔薇に囲まれて生きている。血を吸って真っ赤な、絢爛な花。
835こんなにたくさん、と木の下でくるくる回ると、ファングが溜息がちに肩を落とす。
「サクラだ。ちょっと違う」
「ふうん、違うんだ?」
ほんのり薄ピンク色の、優し気な花びらが舞う。おいしそうな匂いがする。花びらはきっと食べられないけれど。
「オレだって詳しいわけじゃねーよ」
「まあ、そりゃそうだよね」
ファングが花に詳しいだなんて、そんなハズがない。仕事で庭園に寄ったって、見向きもしないんだから。セブンだって笑うはずだ。
「……あ」
「どうしたの?」
「バラ科だな、アーモンドもサクラ」
「へえ」
胸の紋章が躍る。僕らは薔薇に囲まれて生きている。血を吸って真っ赤な、絢爛な花。
komaki_etc
DOODLE漣タケ 月から新しい身体がくるから殺してくれと言う漣殺してくれ 彼が言うには、明日、月から新しい「彼」が来るらしい。
ワンルームの小さなアパート。小さな冷蔵庫と机、水色のカーテンのほか、目立つものはない。規則正しい四角の中で生きている俺に、突拍子もないことを言ってのけるアイツは、腹が減ったから飯を寄越せと言ったかのような、当たり前の顔をしてそこに立っていた。
「え……?」
「だから、それまでに死ななきゃなんねえ」
死ぬ、という言葉は、音に出してしまえばなんて軽い響きなのだろう。ずしりと心臓が重くなり、首の後ろがひんやりとする。鉛を飲み込むような喉の気持ち悪さにも、アイツは微動だにしなかった。
「死ぬ、って」
「だから、身体の交代なんだよ。魂は同じだから気にすんな」
1710ワンルームの小さなアパート。小さな冷蔵庫と机、水色のカーテンのほか、目立つものはない。規則正しい四角の中で生きている俺に、突拍子もないことを言ってのけるアイツは、腹が減ったから飯を寄越せと言ったかのような、当たり前の顔をしてそこに立っていた。
「え……?」
「だから、それまでに死ななきゃなんねえ」
死ぬ、という言葉は、音に出してしまえばなんて軽い響きなのだろう。ずしりと心臓が重くなり、首の後ろがひんやりとする。鉛を飲み込むような喉の気持ち悪さにも、アイツは微動だにしなかった。
「死ぬ、って」
「だから、身体の交代なんだよ。魂は同じだから気にすんな」
komaki_etc
DOODLE梅雨の漣タケ永遠 低気圧が都心を覆う。紫陽花すらどこか憂鬱そうだ。
家の中から、窓の奥の曇天を見上げる。分厚そうで重苦しい。カーテンを開けても閉めても部屋の暗さは変わらない。仕方なく電気を付けるけれど、煌々とした人工的な明かりは、余計気分を落ち込ませた。息がしづらい季節だ。
アイツも大人しい。散歩も、外で昼寝も出来ないから、鬱々としているのだろう。雨宿りと言わんばかりに俺の部屋に来たはいいものの、ずっと窓の外を見るばかりで、会話もなかった。雨粒はガラス窓を伝い、氷砂糖のようなすじを残していく。そこだけ視界が歪んで、外の明かりがぼやけて広がっている。内側からそれをなぞっても何も変わらないのに、辿らずにはいられない。傘を内側から覗いている時も似たような感覚になる。ビニール越しの雨粒は、指で叩くと落ちていくから。
1188家の中から、窓の奥の曇天を見上げる。分厚そうで重苦しい。カーテンを開けても閉めても部屋の暗さは変わらない。仕方なく電気を付けるけれど、煌々とした人工的な明かりは、余計気分を落ち込ませた。息がしづらい季節だ。
アイツも大人しい。散歩も、外で昼寝も出来ないから、鬱々としているのだろう。雨宿りと言わんばかりに俺の部屋に来たはいいものの、ずっと窓の外を見るばかりで、会話もなかった。雨粒はガラス窓を伝い、氷砂糖のようなすじを残していく。そこだけ視界が歪んで、外の明かりがぼやけて広がっている。内側からそれをなぞっても何も変わらないのに、辿らずにはいられない。傘を内側から覗いている時も似たような感覚になる。ビニール越しの雨粒は、指で叩くと落ちていくから。
komaki_etc
DOODLEファンクロシャワー 土砂降りが、浴室から聞こえてくる。
ファングは、僕を抱いた後、僕が寝てからシャワーを浴びる。気を遣ってるのか、一人になりたいのか、ナニカを洗い流したいのかは分からない。聞く気もない。僕は、寝たふりをしてそれを待つ。
「起きてたのか」
「んーん。寝てたよ」
「嘘つけ」
彼には何でもお見通し。それでも僕は嘘をつく。枕の下に忍び込ませていたチョコレートを食べながら、ファングに腕を伸ばした。
「一人で寂しかった」
「嘘つけ」
ビターなキスをひとつ。せっかく綺麗になったファングの唇をぺろりと舐めて汚す。
「ファングは? 寂しくなかった?」
「バカ言え、たかがシャワーくらいで」
「だって、シャワーの音って、なんだか物悲しいじゃない」
899ファングは、僕を抱いた後、僕が寝てからシャワーを浴びる。気を遣ってるのか、一人になりたいのか、ナニカを洗い流したいのかは分からない。聞く気もない。僕は、寝たふりをしてそれを待つ。
「起きてたのか」
「んーん。寝てたよ」
「嘘つけ」
彼には何でもお見通し。それでも僕は嘘をつく。枕の下に忍び込ませていたチョコレートを食べながら、ファングに腕を伸ばした。
「一人で寂しかった」
「嘘つけ」
ビターなキスをひとつ。せっかく綺麗になったファングの唇をぺろりと舐めて汚す。
「ファングは? 寂しくなかった?」
「バカ言え、たかがシャワーくらいで」
「だって、シャワーの音って、なんだか物悲しいじゃない」
komaki_etc
DOODLEキスの日漣タケキスの日 手を繋ぐのすら、いっぱいいっぱいなのに。
目の前の相手は真剣だ。
俺はこれ以上後ずされないと観念し、壁に体重を預けながら、おそるおそる顔を上げる。
顔を真っ赤にしたアイツは、俺の頬に手を添えると、ゆっくりと顔を近付けてきた。
「キスの日?」
「ああ。キスシーンのある映画を日本で最初に上映した日らしい」
円城寺さんは、ぜったい面白がっている。
俺と、俺の隣に座るアイツがわたわたするのをカウンター越しに見るのが、近頃のこの人の趣味なのだ。
「なっ、……そーかよ」
わかりやすく動揺するアイツの横で、俺はなんとか態度に出さないよう、ラーメンを啜る。
キスなんて。
手を繋ぐのすら、いっぱいいっぱいなのに。
「オイ。……腕、当たってる」
1588目の前の相手は真剣だ。
俺はこれ以上後ずされないと観念し、壁に体重を預けながら、おそるおそる顔を上げる。
顔を真っ赤にしたアイツは、俺の頬に手を添えると、ゆっくりと顔を近付けてきた。
「キスの日?」
「ああ。キスシーンのある映画を日本で最初に上映した日らしい」
円城寺さんは、ぜったい面白がっている。
俺と、俺の隣に座るアイツがわたわたするのをカウンター越しに見るのが、近頃のこの人の趣味なのだ。
「なっ、……そーかよ」
わかりやすく動揺するアイツの横で、俺はなんとか態度に出さないよう、ラーメンを啜る。
キスなんて。
手を繋ぐのすら、いっぱいいっぱいなのに。
「オイ。……腕、当たってる」
urogiaya
DONE※漣タケ ほのぼの 当然のように同棲設定パバステ現地2ndおよびパバステ5にてペーパーとして配布していた漫画です。
タケルの中にイマジナリー漣が存在しているのが大好きという話。 3
komaki_etc
DOODLE漣タケ 眼鏡眼鏡 変装用の眼鏡も、きちんとしたものを使いなさい。顔の一部になるのだから。
現場の大先輩にそう言われては、三百円ショップで購入したフレームも恥ずかしくなるというものだ。安くてもいいから眼鏡屋で買え、ダミーレンズもあるから、と教えてもらい、仕事前に足を運ぶ。最近のダミーレンズは最初からUVカットが付いている。
眼鏡屋は、当たり前だが眼鏡がたくさん置かれている。これが全て顔のパーツなのか、と思うと、どこか不思議な気分になる。俺はどんな顔のパーツを買おうか。予算内のフレームをとりあえず手にとってみた。
「ウェリントンだとかっこいい印象に、ボストンだとやわらかい印象になりますよ」
今どきの丸眼鏡をかけた店員が鏡を運びながら言った。かけ比べてみても正直違いはわからないが、どうせならかっこいい方を選ぼうか。
1194現場の大先輩にそう言われては、三百円ショップで購入したフレームも恥ずかしくなるというものだ。安くてもいいから眼鏡屋で買え、ダミーレンズもあるから、と教えてもらい、仕事前に足を運ぶ。最近のダミーレンズは最初からUVカットが付いている。
眼鏡屋は、当たり前だが眼鏡がたくさん置かれている。これが全て顔のパーツなのか、と思うと、どこか不思議な気分になる。俺はどんな顔のパーツを買おうか。予算内のフレームをとりあえず手にとってみた。
「ウェリントンだとかっこいい印象に、ボストンだとやわらかい印象になりますよ」
今どきの丸眼鏡をかけた店員が鏡を運びながら言った。かけ比べてみても正直違いはわからないが、どうせならかっこいい方を選ぼうか。
komaki_etc
DOODLE漣タケ、デレ期のタケル。二人とも成人してお酒飲んでます晩酌 酒が飲めるようになったからと言って、家で大量に飲むということはお互いしなかった。
それでもやはり、晩酌というものは、とっておきのひとときという心地がして楽しく酔えた。事務所の誰かが出演しているバラエティーを流し見しながら、更けていく夜に身を委ねる。
ソファにどっかりと座ってハイボールを煽っていると、チビが梅酒の缶をそっと机に置く音がした。いつもソファの下に小さく座るチビは熱心にテレビを見ていることが多いので、時たま足で蹴ってやると迷惑そうにそれを振り払うので愉快だ。しかし今夜は、テレビに自分達が映っている。振る舞いには自信しかないが、どのように編集されているかは見ておきたい。オレ様の出番だけ著しくカットしているようなことがあれば、下僕に文句を垂れなければならない。
1095それでもやはり、晩酌というものは、とっておきのひとときという心地がして楽しく酔えた。事務所の誰かが出演しているバラエティーを流し見しながら、更けていく夜に身を委ねる。
ソファにどっかりと座ってハイボールを煽っていると、チビが梅酒の缶をそっと机に置く音がした。いつもソファの下に小さく座るチビは熱心にテレビを見ていることが多いので、時たま足で蹴ってやると迷惑そうにそれを振り払うので愉快だ。しかし今夜は、テレビに自分達が映っている。振る舞いには自信しかないが、どのように編集されているかは見ておきたい。オレ様の出番だけ著しくカットしているようなことがあれば、下僕に文句を垂れなければならない。
komaki_etc
DOODLEらいありキス屋上で溢れる 二人きりになれる時間というものは、ほぼ無いに等しい。
けれど、雷斗が一人でいる時間というのはめずらしくない。要は、そこを狙っていけばいいのだ。
雷斗は特別扱いされている。一人でいたい時は一人でいさせてやろう、という優しさをかけてもらっている。もっとも、それは授業中だからお目付け役の二人も側にいられない、とか、そういう理由だからだけど。
俺は授業を抜け出して、屋上に行く。こんなに天気がいいんだから、彼はきっとそこにいる。確信めいたものがあり、果たして彼はそこにいた。そよそよと風にあたりながら瞳を閉じている。これは彼にとっての呼吸だ。日々、放課後から調査ははじまる。彼に課せられている荷は重い。こんな瞬間でしか、肩の力が抜けないのだろう。
1082けれど、雷斗が一人でいる時間というのはめずらしくない。要は、そこを狙っていけばいいのだ。
雷斗は特別扱いされている。一人でいたい時は一人でいさせてやろう、という優しさをかけてもらっている。もっとも、それは授業中だからお目付け役の二人も側にいられない、とか、そういう理由だからだけど。
俺は授業を抜け出して、屋上に行く。こんなに天気がいいんだから、彼はきっとそこにいる。確信めいたものがあり、果たして彼はそこにいた。そよそよと風にあたりながら瞳を閉じている。これは彼にとっての呼吸だ。日々、放課後から調査ははじまる。彼に課せられている荷は重い。こんな瞬間でしか、肩の力が抜けないのだろう。
urogiaya
DOODLE※漣タケ 牽制撮影スタッフがタケルに「ビークロRSのライトめっちゃ良かったです!おれビークロすっげ好きで!」とか親しげに話していたのを見、あとからじっと牽制する漣の漣タケ
牽制ってコンセプトだけ決めて何でもない漣タケとしてもともと身体とかだけラフで描いてたもので、何着せようかな~と思いつつそのまま置いてたんですが、タイムリーだし超常のふたりにしました
推しカプのことも恋しくなりますからね…!
komaki_etc
DOODLE漣タケで目を開けたままキス目を開けたままキス 二人きり、の時にしか、見せない表情がある。
頬が赤らんで、睨むように視線を交わして。
部屋には二人分の呼吸音だけが響いて。
ゆっくり、ゆっくり近づいて。肩に手を置き、後頭部に手を支え。溶けてしまうほど見つめ合い、そのまま顔を傾けて、ゆっくり、ゆっくり近づいて。
息と息が交ざる。呼吸が一つになる。湿った唇は思っていたよりも柔らかく、そこから身体が繋がっていく感覚。情熱に浮かされている時の強引なキスもあるけれど、こんな風に大切に、宝物をおそるおそる扱うかのような静かな夜だってある。
頬に触れ、指先でなぞると、低い声が漏れる。ああ、今どんな顔をしてキスに及んでいるのか。ちらりと覗いてみると――彼は、目を大きく開き貫くような視線で俺を見ていた。
752頬が赤らんで、睨むように視線を交わして。
部屋には二人分の呼吸音だけが響いて。
ゆっくり、ゆっくり近づいて。肩に手を置き、後頭部に手を支え。溶けてしまうほど見つめ合い、そのまま顔を傾けて、ゆっくり、ゆっくり近づいて。
息と息が交ざる。呼吸が一つになる。湿った唇は思っていたよりも柔らかく、そこから身体が繋がっていく感覚。情熱に浮かされている時の強引なキスもあるけれど、こんな風に大切に、宝物をおそるおそる扱うかのような静かな夜だってある。
頬に触れ、指先でなぞると、低い声が漏れる。ああ、今どんな顔をしてキスに及んでいるのか。ちらりと覗いてみると――彼は、目を大きく開き貫くような視線で俺を見ていた。
komaki_etc
DOODLE漣タケうららか 街はすっかり春を気取りだし、独特の匂いを帯びている。桜もまだ咲いていないのに、桜色と表現したくなるような匂い。
「あったかいな」
誰に聞かせるでもなく独り言ちた。否、隣にいる男にわざと聞かせるくらいの音量は出した。夜は冷えるからと着てきたジャンパーがやっぱり暑くて、街中で脱ぐのになんだか言い訳をしたかったのだ。
「そりゃサンガツだから、春なんだろ」
こちらを見ずにアイツが返す。月日の概念があることを意外に思ったが、まあ夏は暑がり冬は寒がっているのだからそのくらい当然か、と納得する。
うららか、と言えばいいのだろうか。耳元をくすぐる風がやわらかい。手元に畳まれたコートが恨めし気に重さを増すが、そんなことは気にならないくらい、陽気な気候だった。小さな女の子が走りながら、後ろを追う母親に手を振っている。はやく、おいてっちゃうよ。そういえば昨日はひな祭りだった。施設にいた頃は女の子たちみんなを祝う日だった。妹も例にもれず、その日はどこかずっと嬉しそうにしていたっけ。あの女の子も、昨日はきっと家族で祝ったのだろう。ひな人形とか、久しく見ていない。
1068「あったかいな」
誰に聞かせるでもなく独り言ちた。否、隣にいる男にわざと聞かせるくらいの音量は出した。夜は冷えるからと着てきたジャンパーがやっぱり暑くて、街中で脱ぐのになんだか言い訳をしたかったのだ。
「そりゃサンガツだから、春なんだろ」
こちらを見ずにアイツが返す。月日の概念があることを意外に思ったが、まあ夏は暑がり冬は寒がっているのだからそのくらい当然か、と納得する。
うららか、と言えばいいのだろうか。耳元をくすぐる風がやわらかい。手元に畳まれたコートが恨めし気に重さを増すが、そんなことは気にならないくらい、陽気な気候だった。小さな女の子が走りながら、後ろを追う母親に手を振っている。はやく、おいてっちゃうよ。そういえば昨日はひな祭りだった。施設にいた頃は女の子たちみんなを祝う日だった。妹も例にもれず、その日はどこかずっと嬉しそうにしていたっけ。あの女の子も、昨日はきっと家族で祝ったのだろう。ひな人形とか、久しく見ていない。
noco
INFOミラフェスお疲れ様でした!当日配布していたペーパーです(雷作)イベント後居た堪れなくなって消す可能性がありますので、紙で欲しい方はネットプリントで印刷をお願いします🙇(通販でもお付けしますが、折りたたんでの発送となりますのでご了承ください)
ファミマ: 9WDD362ANB(2/15まで)
セブン: 60158590(1/7まで)
A5サイズを拡大するので画質が悪くなるかもです🙇
komaki_etc
DOODLE親友からのお題提供でした 甘々な朝儘ならぬままに ひんやりとした窓に額を押しつけ、ベランダの隅の光を見つける。雪の死骸だ。周りに流されず溶け切らぬままいたら、取り残された小さな塊。そこにあるのはただの虚しさと、そういうものにしか宿らない美しさ。
気怠い体を起こそうとすれば、身体に腕を回され、思うように動けない。今朝はそんな日だった。日課のロードワークよりも、この温もりを優先するようになったのはいつからだったか。普段は寝汚い彼の、規則正しい寝息が心地よくて、いつまでも包まれていたいと思ってしまう。しかし、朝日は見たかった。窓ガラスが冷たい。
そのまま上半身を窓に預けていたら、腰のあたりに頭を寄せられた。どこにもいかない、と伝えるように頭を撫でるが、その手に吸い寄せられるように太ももの上に乗っかられてしまった。まるで膝枕のように。まるでじゃない、実際に今そうなっている。銀髪がさらさらと指に溶けていく。
1152気怠い体を起こそうとすれば、身体に腕を回され、思うように動けない。今朝はそんな日だった。日課のロードワークよりも、この温もりを優先するようになったのはいつからだったか。普段は寝汚い彼の、規則正しい寝息が心地よくて、いつまでも包まれていたいと思ってしまう。しかし、朝日は見たかった。窓ガラスが冷たい。
そのまま上半身を窓に預けていたら、腰のあたりに頭を寄せられた。どこにもいかない、と伝えるように頭を撫でるが、その手に吸い寄せられるように太ももの上に乗っかられてしまった。まるで膝枕のように。まるでじゃない、実際に今そうなっている。銀髪がさらさらと指に溶けていく。
komaki_etc
DOODLEファンクロ(漣タケ)タバコ吸ってます クローがモブに襲われてる描写があります煙草「……ペッ」
相手の男――だったもの、が倒れる床に、彼から排出された唾液を吐き出す。床というか、彼自身に。
僕は童顔だ。背も低い。こればかりは天からの授かりものだから、悔やんでも仕方ない。逆に利用する他ない。だけど、こう何度もペド野郎の相手をさせられるのも、いい加減堪忍袋の尾が切れそうだ。
「なーにが可愛い坊や、だよ。ゲスが」
彼に弄られた臀部を数回手で払い、撫で回された頬を肘で拭う。ヤるに至らなかったからまだマシだ。懐から煙草を取り出し、口に咥える。一刻も早く、彼の体液の味を忘れたかった。煙草も嫌いだけれど、こういう時に役立つから仕方なく持ち歩いている。マッチを二、三回擦り火を起こす。肺いっぱいに煙を吸い込めば、喉の辺りが焼けた心地がした。初めて煙草を口にした日のことを思い出す。
1804相手の男――だったもの、が倒れる床に、彼から排出された唾液を吐き出す。床というか、彼自身に。
僕は童顔だ。背も低い。こればかりは天からの授かりものだから、悔やんでも仕方ない。逆に利用する他ない。だけど、こう何度もペド野郎の相手をさせられるのも、いい加減堪忍袋の尾が切れそうだ。
「なーにが可愛い坊や、だよ。ゲスが」
彼に弄られた臀部を数回手で払い、撫で回された頬を肘で拭う。ヤるに至らなかったからまだマシだ。懐から煙草を取り出し、口に咥える。一刻も早く、彼の体液の味を忘れたかった。煙草も嫌いだけれど、こういう時に役立つから仕方なく持ち歩いている。マッチを二、三回擦り火を起こす。肺いっぱいに煙を吸い込めば、喉の辺りが焼けた心地がした。初めて煙草を口にした日のことを思い出す。
こめこ
PAST全く参加できなかったのが悔やまれる漣タケwebプチ開催おめでとうございました!賑やかしになるものないかな…と思ったけどなんもないんだよなこれが…2019年開催の漣タケプチで配布したペーパーはあったので今更ですが載せます。
当時貰ってくださった方ありがとうございました。
ofuton_suyaZzz
DONEチビ誕開催おめでとうございます㊗️🎊会場に顔さえ出せてないですが、横浜公演で漣タケ民の人口増加してさぞ賑わっているんでしょうな☺️✨
漣タケ絵ではなく、膝枕プレゼント🎁レナダニですみません💦
wakitaP_mas
INFOパバステ現地1st新刊サンプルです。漣タケ。『Sweet Photogenic』全年齢/A5/30p(表紙含)
400円(現地イベント頒布価格)
スペースNo.た21
タケルと漣が2人で雑誌の撮影のお仕事に行くお話。全体的に少女漫画ラブコメ風味です(個人の意見)
(オリジナルのモブカメラマンが出てきます。モブタケ等の要素はありません。漣タケのみ)
現地イベント後は通販予定です。 11