Rotレオドン○徹後のドナちゃん2個セットRotver
何やら聞こえる低い笑い声。
この家でそんな顔をするのはひとりしか思い浮かばず、電気のついてない部屋を覗きこむと予想通りの後姿が見えた。
奥にある巨大な布は深紅としかわからず、何か大きなものを覆い隠している。
視線に気付いたのだろう、ドナテロは振り向くと何やら怪しい笑みを浮かべ大仰に両手を広げた。
「ショーはまだ準備中だよ。これから招待状を送るところだったのに」
どうやらまた新しく作った発明品をお披露目したかったらしい。
そう言えば少し前にスプリンターが何やらドナテロと相談してたっけ。
何日前だったか忘れたが、それからドナテロはラボに籠りがちだったし、心配で様子を見に行ったラファエロが問答無用で追い出されたのを最後にここ2日は姿すら見ていなかった筈。
自信満々に胸を張る姿はよっぽど自信作なのだろう。
だからこそ、レオナルドは溜息を吐いてその額を突いた。
「せっかくのショーをするならその顔先にどうにかして来いよ」
ただでさえ凶悪な目つきしてるのに、墨で塗ったように目元は真っ黒だ。
きょとんとした姿は全く身に覚えがないとばかり、レオナルドの言葉に気付いた様子もない。
普段から察せる能力は低いと思っていたけど今は寝不足も相成ってほぼ機能していないようだ。
「ちょ、おいっ!離せって!」
だから強制執行するしかないと、レオナルドはドナテロを担ぎ上げそのまま部屋を出た。
ラファエロほど軽々とはいかないが、これくらいできる。
「はいはい、いいから一旦寝ろ」
「っ誰かが先に入って壊すかもしれないし」
「しないしない、なんなら見張っててやるって」
耳元で喚くドナテロはものすごく煩い。
一刻も早く見せたいのにもどかしい、そんな表情が全面に出ている。
そのくせいつもなら容赦なく後ろに背負った装備から何かしら反撃の手段を出してきたり、そうでなくてもいくらでも抵抗のしようもあるのに。
そんなになった状態で何かを披露したところで、皆レオナルド以上に心配の感情を抱くだけだ。
その前にこうして止めてあげるだけ、よっぽど偉いよ、俺は。
Rotのドナちゃんはあんな性格なのにあの家の設備とかインフラとか整えて維持してるってだけでもう何時間でも語れるエモさある
で、多分そんなんなりながらも家族の役に立ってるドナちゃん見てまたレオの自尊心がゴリゴリと削れていくし、でもドナちゃんは心配だから口出して喧嘩するの繰り返ししてるそんなふたりが好き