新レオドン前提の真ん中修練場の真ん中で座り込むレオナルドの背中。
その一帯だけ無音であるような、それだけの張りつめた空気を感じる。
普段は思わず、声をかけることすら憚られるようなそんな雰囲気であるのに、その後ろ姿をなんとも言えない気持ちでラファエロは見ていた。
「おい、ドン」
「聞かないでお願い」
要因であろう相手に声をかけてみるが返ってきたのは早口な返し。
ソファに腰かけて何かをしているのは見えるが、何か意図的な動きをしているようには見えず、ただ気を紛らわしてるだけのように読み取れた。
澄んだ空気の中で見える、レオナルドの背の甲羅、その少し上に浮かんだ赤い痕。
それに纏うように描かれた歯の痕は酷く生生しい。
「そうしてぇとこだけどよ、マイキーが気付くと厄介だからさっさとなんとかした方がいいんじゃねぇの」
恥ずかしがるでもなくいつになく浮かれた様子な兄が、時節揺れる蒼の隙間から首筋を擦っている様子はなんていうか、満更でもなさそうに見える。
ああも堂々と晒されるといくら黙認しているとは言えいたたまれない気持ちになるのは確かだった。
「そんなこととっくにわかってるよ……はぁ、あの頑固者どうにかならないかな」
持っていた金具を放り投げてソファに沈み込んだドナテロは身体的とは違うくらいに疲れているようだ。
おそらく何かしら説得した後で、そして撃沈した後なんだろう。
あの痕をつけた張本人であろうに全然楽しそうでないから、見事にすれ違ってるようだ。
あんな痕つけるようなことしておいて気持ちひとつ噛み合わない、なんて。
「お熱いことで」
そう言うとそれなりに鋭い蹴りが尻を直撃してソファ横に蹲った。
うちのブレーンが頭抱えてる図というのは案外愉快なものだが、案外実力行使でいこうとするところはほんと、油断ならない。
普段つけまくってる側だから、無意識下でも痕残されてウキウキなっちゃった長男は誰も止められなさそう
色々家の配置おかしかったかもしれないけど見逃してけれ