レオドン前提のL+Rドナテロが心配な原色
振りかざした刀が落ちる前に懐に飛び込みそのまま身体ごとぶつけた。
吹っ飛んだ影の代わりに飛び込んできた槍を避け一歩下がる。
背中をざり、と削れた感触は一瞬ですぐにラファエロは前に飛び出した。
何度も響き渡る斬撃音は次第に少なくなり、ラファエロがビル下に放り投げた奴が最後だったらしい。
戦闘後の高揚した気持ちの中、佇んでいる姿が見える。
ラファエロと対象的に凪いだ海を彷彿とさせる姿の中、はためく青色だけが波立っている。
「行かねぇのか」
いくらふたりがかりであったとは言え陽動にしては敵の数が少なすぎた。
それが意味するところ、仮にも単細胞だの言われているラファエロとて、それが危惧するところわからないわけじゃない。
「危険があれば連絡がある筈だ」
凛とした声に迷いはない。
だからこそラファエロは呆れたように溜息を吐く。
ラファエロにはさっぱりだが機械を操作する以上背中は限りなく無防備になる、特に集中するようなことになるとそればっかりはどうしようもならないって、以前うちの天才が苦笑いしていたのだ。
単純にこの敵の少なさが相手が油断していたせいで、向こうは向こうで無事に終わってるならそれでいい。
連絡がないのはその証拠だと、そう言いたいのだろう。
馬鹿言うな、そう思いたいだけだろ。
「じゃあ、言うことあんだろ」
誰かに命令されるのは好きじゃない。
でも、兄弟のお願いなら聞いてやってもいい。
一緒なようで、それはラファエロの中で明確な境界線だった。
「……此処、任せた」
微かに聞こえるような声色は風に乗って確かに届く。
頷いて見せるとレオナルドは一瞬だけ顔を歪め、そうして背を向けると夜闇に消えていった。
「何もわかってないんだよ、お前は」
零れた言葉はひとり佇むこの場所では誰にも届かない。
たかだが恋人を特別視することすら躊躇うなんてほんと、馬鹿な奴。
誰が、なんて特定する方が可哀想なくらいに。
レオドンの一番もどかしいとこってお互いを一番にすることに抵抗があるところ