新レオドン突然背を突かれ、振り返る前に目の前に飛び込んできたのはミケランジェロの顔面アップ。
乱入はいつものことだし今回は身体が揺れるくらいに抱き着いてきたわけじゃないから、まだ許容範囲とすることにした。
そんな今にも唇がくっつきそうな距離でミケランジェロはドナテロの肩を揺らした。
「ねぇねぇドナちゃん、家の中に猛獣がいるよ。檻いれとかなくていいの?」
彼が刺した指の先にいる存在に目を向け、持っていた器具をテーブルに置いて代わりに肩を竦める。
「ほっとけばいいよ、いつものことでしょ」
「聞こえてるぞふたりとも」
いつもより低い声は怒りを滲ませたままで、ヒエッて聞こえた情けない声と共に今度こそミケランジェロは抱き着いてきた。
上から覆い被さり存外太いミケランジェロの腕が口元を覆う。
どうにかその腕をずらして、ようやく呼吸が確保できた。
「兄弟威嚇するのはいかがなものかな」
自由になった口でそう言ってみたものの唇を引き結んだままレオナルドはドナテロと反対方向に顔を背ける。
そんな反抗的な態度にミケランジェロは急速に興味を失くしたらしい、ドナテロからさっと離れるとそのままどこかへ走っていってしまった。
大方ここにいても楽しいことはないと踏んだのだろう、このなんとも言えない空気だけを残していくんだから困りものだ。
ドナテロはまだ作業が残っているしあまり場を乱されるのもいただけない。
「ねぇ、レオ」
呼び掛けてみるがレオナルドは動くことはなかった。
作業中の金属音の狭間でラファエロとの口論の声はうっすら聞こえていたので何が起こったのかは把握できている。
ドナテロは椅子の上で足を組みなおし、先ほどよりも大きな声でもう一度彼の名前を呼んだ。
「今すっごくキスしたい気持ちなんだけど、驚いたことに椅子から動けない呪いにかかっちゃったんだよね」
訪れた数刻の沈黙。
ようやく振り向いたレオナルドは目の下を赤く染めて、何とも言えない表情をしていた。
「ドニー、自分で言ってて恥ずかしくないのか?」
反応してしまったことへの羞恥とちょっとの期待が入り混じった表情にドナテロは笑みを深くするのみ。
「こうしてレオのこと振り向かせられたんだから、全然?」
自らの口元を指で叩く。
一層顔を歪めたレオナルドは、やがて溜息を吐くと柵を飛び越えドナテロの元へやってきた。
「まだ怒ってる?」
唇が触れ合う寸前、吐息が触れ合う声でそう囁いた。
一瞬止まったレオナルドは、しかしその問いかけには答えず唇を触れ合わせる。
怒りとは違う熱量が口内を巡り、淡い息を吐いた。
原語版初期のイメージ落とし込みのつもりで書いたのですが、話におこしたらレオドンの解釈なんも変わってなかった気がしますおかしいな