2k7ラフドンLが出てってすぐくらいの頃
地響きを慣らす雷は到底鳴りやむ気配がない。
プレハブの壁を打つ雨音は先ほどよりも強くなったように思う。
いつものごみ漁り中唐突なスコールに見舞われ、古いオイルの匂いが漂う近くの廃工場に駆け込んだ。
元より外に出た時から雨の気配がする空だった。
それでも外出を強行したのは他でもないドナテロで、ラファエロはただ愛機に乗る機会があるならと便乗しただけだ。
そんな夜のデートの終わりはあいにくの空模様。
最初はちょっとした小雨だったのに激しいシャワーに変わるまでは本当に一瞬だった。
「まだ止みそうにないね」
同じことを思ったらしいドナテロの声は少し落ち込んでいるように聞こえる。
誘ったのが自分なのだから、それなりに気にしているらしい。
「亀が水を怖がってどうするよ」
酸性の雨でもあるまい。
人気のない倉庫では道中に着ていた変装も無意味で、すっかり水分を振ってしまった衣服はべたりと張り付いて気持ちが悪い。
ドナテロは脱いだセーターで顔を拭っていたものの元より濡れたそれでは同じく顔を濡らしてしまうのみだった。
水滴が入ったのか目をぱちぱちとさせているドナテロに、ラファエロは徐に持っていた服を被せる。
「いたた、ちょっと、強いってラフ!」
頭からかき回すと、革製のそれは勿論水分を吸い取ることもなくむしろ擦れて痛いだけだ。
中で逃げようと暴れていたドナテロがやがて思い切り腕を抓ったことでその手を離すことになる。
「いきなりなに」
「お前に泣かれると何だか落ち着かねぇ」
「いや、泣いてないけど」
擦れたせいで赤くなった頬を触りながら睨むドナテロの目元には相変わらず水滴が浮かんでいる。
ちょうど一滴落ちる様をまじまじと見ていたのをドナテロはしっかりと捕らえていたらしい。
含んだ笑いを見せる姿には先ほど一瞬でも思った儚さはどこにもなかった。
「じゃあ今度からいつでも泣けるように練習しておこうかな」
「お前なぁ……」
まだ雨は止みそうにない。
代わりに弾んだ会話はまだ絶えることもないのだから、もう少しだけこの時間が続いても許せた。
違うな、少しでもこの時間が続くように雨が途切れなければいいと思ってる。
高校生の恋愛ボーイ
もうほんとここ数日の雷大雨嫌過ぎてつい
2k7RDはあのギスりっぷりが良いのですが、まだそうなる前の一緒に頑張ってこうな感がある頃のもまたいいんですよ