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    tukinasiurak

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    tukinasiurak

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    ワードパレット
    〇キスだけで
    〇敏感
    〇服を脱ぐ
    〇見せつける
    〇上目遣い
    〇飲む
    〇我慢して
    〇イイ子
    〇はじめて

    こちらのワードを使用しています。

    #高リン

    お誘い時計が空の月を差す頃。
    私は握りこぶしで、「うん、出来る」「大丈夫!」と、自分を鼓舞していた。
    恥ずかしい。とてもじゃないが正気でなんて居られない。けど、やるしかない。そう決めたから。
    なんとか震える足で立ち上がり、別室でのんびりしている彼の隣に、おずおずと座る。

    「あ、あのさ、高杉くん」
    「なんだい。畏まって、今更苗字呼びなんて」

    契りを交わしたあの日から、私は彼を「春くん」と呼ぶ様にしてたから、緊張で思わず苗字で呼んでしまった事を、軽く反省した。

    「ごめんね、春くん」
    「別に怒っては無いがな。…で、何?」
    「あ…………の………わ、私と」

    緊張で声が震える。噛み噛みなのも丸分かり。でも、今日、頑張るって決めたから、彼の指先に、指を絡めながら、少しづつ口を開く。

    「…その、えっちしませんか………」
    「…………え?」

    ぽかんとする春くんに、爆発しそうな位、顔の熱い私。緊張や恥ずかしさ、申し訳なさから、手を引っ込めようとした時。

    「まさか、君から”はじめて”を誘われるなんてな」

    くっくっと笑いを堪えながらも、明らかに楽しそうに目を細める彼は、私が引っ込め損ねた手首を掴むと、ぐっと引き寄せた。

    「いいぞ。しようか」
    「ほ、ほん………………っぅ」

    彼の言葉に顔を上げると、降ってくるねっとりと撫でるような口付け。契りを交わす前から触れ合っては来たけれど、改めて自分から誘い、愛されると、満たされると同時に、言いようのないじれったさを感じてしまう。

    「ぁ……………はる、く、ん」
    「おっと、キスだけでここまで出来上がるとは…」

    ぼぅっと熱に浮かされた感覚、涙が溜まった目で春くんを見つめると、彼も満更でもない顔で見下ろしてきた。ギラギラとした目で見られると、どうしようもなく私の身体が「もっと触れて欲しい」と疼いた。

    「ぁ、の、ここだと…」
    「そうだな。寝室に行こう」

    もう既にふらふらな私を支えて、導かれるままに寝室に入る。

    大きめのベッドにふらりと寝転ぶと、キシッというスプリング音と共に、一度沈んだ身体が跳ねる。

    (ふかふか…)

    掛布団を抱え込こみ、切ないと訴える身体を慰めるように、両足を擦る。

    「リンちゃん」
    「…?」
    「すぐ触って欲しいかもしれないけど、我慢しろよ。自分で触るのも無しだ」

    春くんはそういうと、ベッドに腰掛けるだけで、何もしてこない。
    普段だったら、私のペースなんて気にせず、狂う程に甘やかしてくれるのに。

    「せっかく君から誘ってきたんだ。”その気”になるような事、してくれるんだろう?」
    「え…」

    その言葉に改めて羞恥が湧き上がり、ベッドから身体を起こすと、彼はにこりと笑った。

    「服、自分で脱げるよな?」
    「…っぁ!」

    耳元まで顔を近づけて、息がかかる距離で囁かれ、私の身体が跳ねる。興奮と緊張で、息が上がる私を見て、ふふっと、笑う春くん。でも、お願いしたのは私だから。彼の言う事は、最もだ。

    だから、ゆっくり、服のボタンに手をかけて。
    ひとつひとつ外していく。

    羞恥と熱で死にそうになる。でも、止めたら駄目な気がして、春くんを見ないようにしながら、服を脱いでいく。上のカーディガンも、シャツも。下のスカートも。
    そして…

    「そこまではいいよ」
    「…え………?」

    肌着に手をかけようとして、静止される。私は肌着と白い靴下のみという姿を晒し、全て脱ぐより何故か恥ずかしくなって、春くんから目を逸らした。

    「その代わり。僕の服を脱がしてくれよ」
    「えっ、ま、…………む、無理だよ!」

    静止された時に掴まれた手を、自分の懐にわざと滑り込ませる。どうしよう、そこまでは考えてなかった。
    でも、勇気を出さなきゃ。誘ったのは私だし、春くんが頼んできたんだ。

    「無理?」
    「………がんばる」

    そう言って、懐に忍ばせた手で、ゆっくりと、彼の服をたくし上げていく。いつもの白い上着は自主的に脱いでくれたみたいで、私はするすると彼の肌が顕になっていく様子を見つめた。

    「…下も?」
    「下はまだ」

    絶対に触れてはならないだろうと思っていた、彼のズボンに目を向ければ、彼は私の頭を撫でながら、押し倒してきた。

    「かわいい。今日のリンちゃんは、いつも以上に素直だな」

    そう言いながら肌着越しに、胸の頂きを弄ぶ。空いた手は腹部をやんわりと撫で上げ、陰部手前あたりでゆるく遊ばせている。
    じれったさと、気持ちよさで声が出そうになるが、唇にきゅっと力を入れて、耐えた。

    「リンちゃん。まだイクなよ」
    「ぅ、うん………………ふぁあっっ!?」

    言葉を掛けられて直ぐに、肌着越しに陰核を指で擽られる。思わず腰が浮き、足をぎゅっと閉じた。挟んだ春くんの手は、容赦なく私をいじめてくる。

    「本当に、ここが敏感だな君は。でも…」
    「ぅあ、あ、んぁっっ!………………んぅぁ……………ぇ……」

    のぼりつめ様としていたのに、手を止められる。
    イケない。イキたい。
    頭の中が春くんの事しか考えられなくて、泣きながら彼の顔を見る。

    「まだ、イクなって言っただろ」

    彼は──────笑っていた。

    そして、あろう事か。
    絶頂手前の私から身体を離し、首を傾げて、こちらを見た。
    私は上がった息を整えながら、彼の次の言葉を待つ。

    「さ、リンちゃん。分かってるよな?」

    そう言って、彼は、人差し指でトントンと、ベルトのバックルを叩いた。
    それがまるで、呼ばれているかのように感じて、私はふわふわした頭のまま、彼の張ったズボンのベルトに手をかけて、ゆるゆると脱がした。

    「…………っ」

    分かっていた。ズボンや下着を下ろせば、当然、彼の半身が顕になる訳で。

    見せつけるように勃つソレを、思わず見つめていると、春くんは私の頭を撫でながら、やんわりと頭を押して、導いた。

    「……興味があるんだろう?」
    「え、と…………でも、した事ない…よ?」
    「大丈夫。君の好きなようにしてごらん」

    上目遣いで彼を見つめれば、安心させるような優しい目線を投げかけてくれて。
    私はごくりと生唾を飲むと、ゆっくり手を伸ばし、丁寧にしごいた。

    「…ん、上手だ」
    「ほんと…?」
    「あぁ、気持ちいいとも」

    頭を更に優しく撫でられ、私から与えられた刺激で、昂るソレを見て、つい、出来心で。

    私は先端に、口をつけた。

    独特の匂いと、とんでもない事をしているという羞恥から、直ぐに頭を離そうとした時。

    「………ん………ぅ………っ」

    春くんが息を飲んでる声がした。

    もしかして、感じてくれている?
    そう思うとなんだか嬉しくて、少しづつ少しづつ、彼の欲を愛撫することに夢中になった。
    舐めたり、吸ったりしながら、手で包んで撫であげれば彼から吐息が漏れる。
    春くんはそれでも、優しく私の頭を撫でて。

    「いいこ」

    と、褒めてくれた。

    本当に嬉しくて、苦しいのとか全然気にならなくて、ただ幸せと夢中で愛で続けていた時だった。

    「…リンちゃん」
    「………んぅ?」
    「…………受け止められるかい?」

    熱っぽい視線に、頭も心も蕩けさせられた私は、小さく頷くと、愛撫を再開する。
    昇っていく彼の熱に浮かされて、先端をねっとりと舐め、吸い付いた時。

    「……………くっ、は…ぁっ」

    口の中に、熱が広がった。
    とっくの昔に溶かされた私の思考は、「あぁ、私で感じてくれたんだ」という嬉しさでいっぱいで、吐き出さぬ様にと手で口を閉じ、ドロドロの熱を、こくんと飲む。

    「リンちゃん…」
    「…上手に、出来た?」

    そう言って、欲を吐き出したばかりのソレに、優しく触れる。

    「全く、君って奴は…っ」
    「…………ぁ」

    私が触れると、ぴくぴくと反応し、また勃ち上がる。
    もう羞恥なんてものはなくて、早くつながりたくて、昇りつめたくて。

    私は彼に導かれるまま、下着を脱いで彼の下半身に跨ると、腰を沈めた。

    「…………っは、はぁ…」

    浅い息遣いで私を容赦なく下から責めあげる彼の動きに、腰がガクガクと揺れだす。

    止まらない。気持ちいい。好き。春くんが大好き。

    「リンちゃん」
    「んっ、あっ…あぁあっ、ひっ…………んく…っ!」

    名前を呼ばれる。
    しかし、律動を止める気は無いらしく、突き上げる刺激の中、チカチカする頭で必死に言葉を聞く。

    「もう…………イッていいぞ」
    「あっ、あっ、あぁ、んぅ、ふあ、あ、あぁ…っふぁああああぁああっっ!!!」

    言葉が先か、絶頂を迎えたのが先か。
    嬌声をあげ、びくびくと震える身体を、春くんが強く抱き締め、中で果てた。

    お互い抱き合いながら息を整えている最中も、彼の骨ばった手は私の頭を撫でていて。「よく出来ました」と、褒められている気がして、嬉しくて彼の肌に頬を寄せた。

    「リンちゃん、今日は誘ってくれてありがとう。結構良いな。こういうのも」
    「…………っ……うん」

    中から自身が引き抜かれると、私は急激な眠気に襲われ、春くんに身体を預けた。

    「おやすみ、本当に嬉しかったぞ。君の誘い」

    その言葉を最後に、私はとろんと眠気に攫われたのだった。
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