瞬く星と留紺色の空の下で 俺はサクヤさんの正体を知り、またラズベリーさんである事をカミングアウトされて。直後は自分のラズベリーさんへのアプローチの日々が映画のネガフィルムのように流れ込んできて、己の行動の恥ずかしさと終わったと深く反省した。カミングアウト後は接し方が分からず、ぎこちなく生活を共にしていたが、最近は彼女の持ち前の明るさもあり、毎日の生活がブッチャー達家族とかけがえのない日々となっていた。そんなある日の夜、就寝前にある提案をされた。
「⋯⋯アッシュ、お願いがあります。私と一緒にお泊まり会をしませんか?」
「ん??」
夜が更けたトレーラーのリビングにて、サクヤさんは、何故か正座になり改まって話しかけてきた。俺は、突然の提案に疑問で思考が固まった。話しかけられた内容をもう一度、確認する。
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