Beacon制作裏話とか小ネタ明かし　先日(2025/03/01)YouTubeのURL限定公開した、DULLAHAN第１話アーカイブ5000再生達成記念にかこつけて投稿したデュラミナルFAの動画の制作裏話という名のほぼ小ネタ明かしの為の何かです。以前の曲(デュラミナル1周年記念FA)を作ってから、あれはDULLAHANが完結する前、キャンペーンが途中の段階で制作したものだったので、ちゃんと完結を見届けてから改めて自分なりに解釈して曲を作りたい！と考えていました。で、今回のはそれです。前回のは自分の中で『ネックレス』というタイトルで呼んでいました(なんと歌ってみたを制作してくださった方も同じ呼び方をしてくださっていたとのことで勝手に「うおー！」となったりしていました)。今回のは『Beacon』というタイトルにしました。今回はBeaconの曲や動画を制作する際に散りばめた小ネタについて、ただ私が語りたいので語ります。
裏話的なやつ
　今回の映像はLive2dアニメーションに初チャレンジしました！パーツ分けとモデリングが中々理想に追いつかない…。お嬢を初めに制作したのですが、それ故に探り探りなところも多く、揺れ物の動きがぎこちなかったり後々映像を見てグルーが上手くいっていないことに気づいたり…。でも絶対に顔だけは可愛く！と決意していたので、自分にできる最大限の力を込めて可愛く描いたつもりです。お嬢の次にノロを制作したのですが、ノロ・チャルディーという男は本当に罪な男です…。作画コストの鬼…！髪型、タトゥー、ピアス、羽織、模様や装飾品的なものが多い…！だがそれがいい…。最後に笹重を制作しましたが、笹重はパーツ数、というか今回動かす予定だったもの(主に揺れ物)が少なくてちょっと助かりました。他の2人と違って目が光ったり特殊な演出を入れる予定がなかったので差分も少ないのですが、映像の最期の方には3人全員の笑顔を入れたかったのでその差分はつくりました。笹重の笑顔(口)の微調整が何気に一番神経を使ったところかもしれない…。3人とも楽しく制作させていただきました…！
前回の『ネックレス』の曲は以前の制作裏話的なもので語った通り、デュラミナルの1stシーズンをメインに制作しました。コンセプトとしては、アニメ１stシーズン第１話のOPのようなイメージです。まああくまでメインというだけなので、全然2ndシーズンや3rdシーズンで登場したNPCたちも登場させているのですが。今回の『Beacon』は、クライマックスに向けてのシーズンのOPのようなイメージ。結局OPっぽい風に曲を作ってしまうんですよね…。EDっぽいのが嫌いというわけではなく、なんというか、完全に私個人の趣味なんですがLIMINALって『ここから物語が始まり広がっていくんだなぁ…！』みたいなわくわく感が出るのがすごく大好きで…。そんな思いを込めるとなんか勝手にあんな感じになっていきました。
　前回の『ネックレス』では、曲のCメロっぽい部分の歌詞にGMとPLの4名のお名前を散りばめるという小ネタを仕込みましたが、今回は曲全体を通しての歌詞のあちこちに、DULLAHANに登場した隠されし世界に関わるキャラクターたちの名前が隠れています。主要NPCだけは全員入れたい！と思ったんですが、どうしても名前的に難易度が高く、泣く泣く断念したキャラたちもいます…ごめん！！！！
歌詞
迷い断ち切って進めよ　周りの目は考えなくていいから
境界線　誰かがいつか噤んだ言葉も手掛かりさ
想い描き起こした透視図　輪郭がぼやけたっていいから
闇夜浮かぶ星々の光に　願いを重ねて
燃えるダリアの花　悪魔(メフィスト)のカーテンコール
青く輝く瞳に映すのは　過去か未来か
花盛り　一番星の君に触れていて　今
Queen allows you to see again
美しき景色失えど　洋服箪笥(ワードローブ)の中に仕舞うように
この『想い出(ばしょ)』は　永遠だから
いつだって　そう　最大限の”I love you”を君に伝えたいから
この気持ち 情熱 に　嘘・偽りなどはないよ　“No Logic”だ
ずっと　背中押して　“心の支え”になってくれたのは君だから
飽和した衝動が結露する温度で
『好き』を叫べ！　『愛』を喚け！　ほら突き動かして往け！
隠されしキャラと小ネタたち
イントロ最後のピアノが単音で鳴って映像でお嬢が瞬きをして瞳の色が金色に変わるシーンは、実は前回の『ネックレス』のときに入れたかったけど尺とか色んなことを考慮して見送ったもの。当初ティーカップの紅茶に映ったお嬢の瞳の色が変わるところで入れようと思っていたものでした。今回は入れられてよかった…！
「迷い断ち切って進めよ」という歌詞は、『ネックレス』の「過去の弱さも迷いも断ち切る　この刃で」という歌詞のセルフオマージュと同時に、ニューマン兄妹と対峙してアイラが迷っていた時にノロが彼女にかけた「お嬢が見据えるものがブレてるから迷うんだ」「今旦那が刀を抜いて2人を斬ることはできる。ただそれじゃあ、お嬢の迷いは切れねえ。」という言葉からです。
「周りの目は考えなくていいから」は、ザカリーがアイラに伝えていた「世界がどうだとかどこの組織がどうだとかは考えなくていいからアイラ自身とクイーナを救ってほしい(※意訳)」的なこととかを込めているつもりです。
そして、「迷い断ち切って進めよ 周りの目は～」には、「夜廻」が隠れています。「冬次郎」がどうしても良い感じに散りばめられなくて、せめて名字をということで……ごめんよ、冬次郎……。
「境界線」という歌詞は今回も絶対入れたかった！ので入れたら、夜廻さんとこの「鏡」さんがフルネームで散りばめられました。ほんとごめんな冬次郎……。
「誰かがいつか噤んだ言葉も」という歌詞は、エドワードパパが約束を守ってずっとアイラに告げなかった言葉であったり、あるいは他にも色んなNPCたちの飲み込んできたであろう言葉を想像しながら。ここの歌詞には「勝倶」パパが隠れていますね。
「手掛かりさ」には、リサともう1人が隠れています。テトちゃんの歌い方を聴くと「てがかぁりっさ」と聞こえると思います。そうです、「アリッサ」さんが隠れていますね。
「想い描き起こした透視図」は、アイラたちクルーの3人の目的であり願う未来図のこと。建築分野では完成予想図や模型を作る際によく使われるらしいです。曲の中ではとにかく頭の中でぼんやりしているものを可視化してみる為のものの意図で使っています。
「輪郭がぼやけたっていいから」は、そのうえで輪郭がぼやけているならそれでもいい というような意図です。先程の歌詞と繋げると、「静凛」さんが隠れています。
「闇夜浮かぶ星々の光に願いを重ねて」の部分には、「蓉香」ちゃんと「累」が隠れていますね。
「燃えるダリアの花」には、最早隠れていないですがダリア先生が。
「悪魔(メフィスト)のカーテンコール」には、こちらもわかりやすくメフィストが。
上記２ヶ所の歌詞は、『ネックレス』の映像(「呪い呪われたこの祝福で」の部分)から。
「青く輝く瞳に映すのは過去か未来か」の歌詞は、ノロの未来視の瞳を指していると同時に、カミラの未来視の瞳のことも指しています。そして、「カミラ」様が隠れていますね。
「花盛り 一番星の君に」という歌詞は、クイーナ目線でのアイラのことを指しているつもりです。そして「ザカリ―」が隠れています。
「触れていて 今」の歌詞も、クイーナとアイラの母子の触れ合いのことを指しています。「底楨」さんが隠れています。
「Queen allows you to see again」という歌詞は、自分が意図したことを正しく表現できているか不安ではありますが、一応言いたいこととしては、クイーナさんがアイラちゃんに「また会える」と約束してくれたシーンのことです。「女王は再会することを許してくれた」的な…。また、私のテトちゃんの調声で上手くいっているかも不安がありますが、「クイーナ」さんが隠れています。なんかすげー流暢な感じでQueenとallowsを繋げて発音してください。
「美しき景色失えど洋服箪笥(ワードローブ)の中に仕舞うようにこの『想い出(ばしょ)』は永遠だから」の歌詞。これはガゼボでクイーナさんがアイラちゃんに話していた台詞から。もうすぐ目の前に広がる美しい景色は戦場に変わることで失われてしまう、そして視力を失っても永遠にできる魔法を教えると、五感で覚えさせていたシーンですね。「エドワード」パパが隠れています。そして曲のこの部分にはもう1つ小ネタが仕込んであります。ぜひバックで流れている、ピアノの音源に意識を向けて聴いてみてください。クイーナさんのテーマ、そして物語のEDとして使用された、Homelandのオマージュ？パロディ？いやリスペクト…？のフレーズになっています。ピンと来ないなと思ったら、ぜひHomelandもピアノの音色に意識を向けて聴いてみてください。イントロ～がわかりやすいと思います。1分30秒辺り～も、イントロのフレーズ→(Homelandではピアノの音色から外れますが)1音ずつ上がっていくという音の動きの流れが同じ(というか私がそういう風にオマージュしている)なのでいいかもです。
サビに入る直前の映像では3枚の青いシャムロックの葉が風に舞って流れていきます。あ、背景は一応アイラにだけ見える灯火のような光を見ていたところのつもりです！わかりづらいけど背景もちょっと動いてるんですよ！
「いつだってそう 最大限の“I love you”を君に伝えたいから」の歌詞には「アイラ」が隠れています。
「この気持ち 情熱に嘘・偽りなどはないよ “No Logic”さ」には「ノロ」が(ノーで伸ばしてしまっている分スペル(Nolo)を揃えています。あと『ネックレス』の時にチャルディーの方で誤ったスペルで映像にしてしまった分のお詫びも込めて)。
「ずっと背中押して”心の支え”になってくれたのは君だから」という歌詞には「笹重」が隠れています(いや笹重はあんまり隠れてないな…)。そしてバックではまたここでもHomelandのオマージュがあります。ストリングスの音色です。Homelandの3分12秒辺り～のストリングスの音色に意識を向けるとすぐにわかると思います。Beaconでは3分28秒～のところをなぞってます。
この3人の名前は絶対にサビの歌詞に散りばめたいと思っていました。というかこの部分から作り始めました。お嬢の母親や父親、物語で関わっていった彼女の友人たち、あるいはクルーの2人への愛であったり、ノロの呪いや周囲に対する気持ちであったり、(たしか他PLのお二方が仰っていた気がするけれど)笹重の与えるそこにいるだけで感じられる安心感であったり…。それらを想像しつつ、というのと、自我を入れ込んでしまい恐縮なのですが、デュラミナルに対する私自身の気持ちです。いつだって自分にできる限りの愛を伝えたいと思っているし、そこに嘘偽りはないし、デュラミナルは出会ってからずっと、そしてこれからも私の心の支えです。
「飽和した衝動が結露する温度で」　ここにも自我を入れ込んでしまい非常に恐縮なのですが、私がデュラミナルに出会って思っていることです。いやでも私以外にも覚えのある方が絶対にいらっしゃると思うんですけど、デュラミナルって本当になんというか、勇気を与えられるというか最早衝動を引き起こすというか…。創作意欲であったり、活力であったり、『作りたいな』とか『やりたいな』って思わせるし何よりすごいのは実際にそれをさせてしまうほどの魅力があるところで。私、デュラミナルに出会うまでは作り方はなんとなくわかってもアニメーションなんて絶っっっっっ対自分は作らないと思ってました。１本(初めてのFAのやつ)作った後更におかわりするとも思ってませんでした。曲(しかも歌もの)を作って(映像つけて)公開するとも思ってませんでした。『やりたいな』で終わってそのまま結局やらないあるあるのやつのそんなんじゃなくて…！最早意欲なんてもんではない衝動です。それがもう脳内満たして飽和してるどころじゃない実際に行動に移すほど溢れ出ちゃってます。気体に含まれた水が結露して実際に目に見える形で出てくるように、私にとって露点の温度だったわけです。自分が元々の身内とだけ繋がってた鍵アカウント以外にFA投稿用のアカウントを作る日が来るとは思っていなかったので、そんな自分が、飽和していた衝動が外に溢れ出たろ、のアカウントは私にとっての露点というわけです。あのアカウントで吐かれるものは全て胸に留めておけなくて溢れ出しちゃったものなので…。色々あって現在はお祝いFAを投稿するタイミングで一時的にしか鍵を外さなくなってしまいましたが……。
「『好き』を叫べ！」「『愛』を喚け！」「ほら 突き動かして往け！」　これは私のノロ、アイラ、笹重の3人に対して感じている魅力の中の1つの、三者三様の愚直さとでもいいましょうか。ノロの、好きなものに対する真正直に高らかに宣言してみせるような真っ直ぐさ。アイラの、迷いながら悩みながらそれでも自身が感じた心に素直に必死に皆を思いやる純情さ。笹重の、うじうじと悩むよりもまずは今自分にできることを実際に行動してみてだめならそれから考えるみたいな…率直さ…？のようなものをイメージしながら。
そして私がまたFAを作ることや、それを見える場所に投稿することに対して迷ったり悩んだりしたときに、デュラミナルに出会って抱いたこの気持ちを思い出せるようにというお呪いというか、私の『Beacon』としての側面も兼ねてます。


他にもシルバーとか虚無僧とかアーネストとか宜秋君とかヴェロニカさんとかも散りばめたかったな～！今回はいったん1番だけ作るって決めてたけど、2番とかFullでも作りたくなったらそのときにチャレンジするかもしれない…。

今回のお話はこのくらいです。長々と拙い文章を失礼いたしました。制作したFAを見ていただいた方や読んでいただいた方はありがとうございました。よければ一緒にこれからもデュラミナルへの愛を喚いていこうぜ。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ろ、(@lotenoji_trpg)