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    フロビク🔞

    あさ夜、僕はフロリアンさんの部屋に呼ばれた。
    最近はよく通っている。その...恋人、として。僕は、フロリアンさんの恋人...には相応しくないと思っている。というより、こわい。彼はいつも僕にいじわるをしてくる。お腹を浅く切ったり、首を絞めたり...それでも断らないのは、ただ単に僕に勇気がないからだ。情けないなあ。と少し思う。だから、今日こそは言おうと心に決めていた。
    「やあ。来てくれてありがとう。ビクター君。」
    「う、ぁ...」
    「どうぞ入って。」
    ぐい、と無理やり中へと引っ張られる。僕はされるがまま中に入った。
    「っはあ..ビクターくん今日は何をしようか。ビクターくんの要望はある?」
    「あ、の..」
    「ん?」
    ニコニコと笑う彼の笑顔は、少し不気味だ。
    「も、もう会うの、やめ」
    「言うと思った」
    「へ」
    「でもさ、ビクター君。君ならわかってくれるよね...?僕はもう、君なしじゃ生きていけないんだ。どうしても。それでも、そんなことを言ってしまうの?」
    ぎゅ、と優しく抱きしめられる。思わずぎゅ、と抱きしめ返してしまった。何をやっているんだ!?僕は...
    「あ、の...」
    「ビクター君」
    「ぅ..」
    「大好き」
    「あ...」
    ...だめだ
    ついに折れてしまった。
    「...やっぱり一緒に、いたい、です..」
    「うん。嬉しい。」
    ありがとうとフロリアンさんは微笑む。さっきの笑顔よりは怖くない。僕は胸を撫で下ろした。
    「大丈夫だよ優しくするから」
    そう言ってカチカチとカッターを鳴らすフロリアンさん。僕は身構えた。
    「あ、あの」
    「ん?いいよね?」
    「あ...ぅ」
    「いい子」
    優しく撫でられる。本当に、ほんとうに優しいのか酷いのか分からない分からないからこのままズルズルと一緒にいてしまう。これって、だめな事なのかな?分からない。
    「じゃあ切るよ」
    「っ...ん」
    チク、と小さな刺激がお腹に響く、そのままスっと横に引かれていき、ぷくりと丸く血が出てきた。
    「かわいい」
    僕の額にキスをするフロリアンさん。僕は痛みと恥ずかしさでなんだかもどかしくなってしまった。
    「ねえお腹にかけていい?」
    「?はい」
    分からず答えると、フロリアンさんはすぐに自身を取り出し、扱き始めた。暫くして達し、僕の血の出ているお腹の上に精液が乗る。フロリアンさんはそれを見て満足そうに笑った。
    「本当にかわいいビクター。ベッド行こうか。」
    「は、はい..」
    痛みが走るお腹を無視して立ち上がり、フロリアンさんに背中に手を回されながらベッドへと向かった。
    「ビクターかわいい。ちょっとだけ、首絞めていい?」
    ちょっとだけ。言うけど、僕は知っている。この後だんだんエスカレートしていって、ついには全身痣だらけになってしまうんだ。分かってはいるけど、何も言えない。怖くて、彼の、目が。ギラギラとしている。
    「う、うん...」
    「ありがとう」
    その前に、とローションを手に塗りたくり、その手で僕の下に指を入れた。
    「んっ..」
    「痛くない?ていうか、いいか。解すよ」
    にゅるにゅると中を掻き回される。彼は相変わらず雑だ。こういうことをし始めてからしばらく経つが、それでも僕がいいと思うところを知らないどころか、知ろうとしない。それでも動けば興奮してしまうのが自分なのだけれども。自分の体が恥ずかしく思えてきた。モヤモヤと考えていると、突然バシン、と切られたお腹を叩かれた。
    「い"...」
    「かわいい!!本当にかわいいんだよビクターどうすればわかってくれるかなわかってくれなくていいやかわいいかわいいもういいか」
    意味のわからないことを叫び始めたフロリアンさんに、僕は怯えた。
    「ふ、フロリアン、さ」
    「入れるよ」
    奥まで一気に突かれる。痛い。急にいれられたらすごく痛いに決まっている。いつもの事だから驚くことではないのだけれど...
    「ねえ気持ちいい?気持ちよくないか。気持ちよくなさそうにしているビクターもかわいいよ」
    「はっ、あ"、いっ...」
    「ねえお腹殴っていい?いいか」
    傷ついている所を執拗に殴ってくる。僕は痛みに耐えきれずに涙を零してしまった。それを見たフロリアンさんのそれが、僕の中で大きくなっていることに気づいた。
    「泣いてくれるの?ビクター。」
    「ふうっあ"、う、」
    ガシガシと奥に何度も突いてくるフロリアンさん。僕は苦しくなった。
    「いっいたいぃ...」
    「痛くないよビクター。」
    「いたいいフロリアンいたいやだ」
    「ビクター」
    「ごめんなさ、やめ、て」
    「ごめんねビクター」
    謝るくらいならやめてよ...心で願ってもフロリアンさんには届かない。
    ガン、ガン、バシ、何度も全身を殴られる。首も締めてきて...
    そうこうしているうちに、僕の意識は途切れてしまった。

    「は、あ...ん」
    「ビクター。おはよう」
    窓を見ると、朝になっていた。ゆっくり起き上がる。ゆっくりでも、切られたお腹はズキズキと痛んだ。急に、フロリアンさんが僕のことを抱きしめてきた。
    「ごめんねビクター。痛かったよね。でもこれは君のためでもあるんだ。君の心を強くするために...一緒にもっと強くなりたい。だからこれからも一緒にいてね。」
    「うぅ..いた..」
    ごめんね。悲しそうに笑いながら僕の頭を撫でる。なんだかそう言われると全部がどうでも良くなってしまう。もう、いいか...
    「フロリアン、さん」
    「なあに」
    「す、好き、です」
    「うわ〜」
    わしゃわしゃと僕の髪を撫でくるフロリアンさん。僕は思わず固まってしまった。
    「僕もだよビクター。愛してる」
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