ちょぎゅめ1歳センイルパーティーwithシウォンおにいちゃん(キュヒョンおにいちゃんはお仕事)シウォンが玄関のドアを開けると、白い小さなぬいぐるみが入口で待ち構えていた──キュヒョンの家に来たのだから彼の「弟」であるところのギュメがいるのはおかしくないのだが、かれはてっぺんにキラキラと光る丸い飾りをつけた三角の帽子を被り、シウォンに向かって小さな手を振って何かをアピールしている。シウォンは靴も脱がずにコートを手に持ったまま、首を傾げつつジェスチャーの意味を汲み取ろうとする。ギュメは声こそ発しないがこちらの言うことは理解しているようだし、逆にかれの言いたいこともなんとなく伝わってくる。果たしてぬいぐるみに意志があるのか、こちらがそうだと思いたい答えを勝手に読み取っているのではないかと問われるとシウォンも違うとは断言できないが、そもそもぬいぐるみがこんな風に勝手に動き回っているのを自然に受け入れている時点で真剣に考えるのは無意味だと思う。放棄ではなく受容だ。神がそうあれと願うのではあれば、人の子は首肯するしかないのである、
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