彼装備光「ゾラさんの装備だ!」
ゾラージャに会いに自室に行けば彼は不在。
あるのは見慣れた家具と、何時もは何もかかっていないアーマーハンガーに置かれた金の装飾がキレイなゾラージャの戦装備。
光「改めて見てもやっぱり大きい!しかもなかなか重い!金装飾かと思ったらかなり硬いや。何で出来ているんだろう?」
尻尾に通す金環に腕を通し、腕輪をしげしげ眺める。
指輪が腕輪になりそうなくらい大きいことを確認して改めて彼の大きさを実感する。
そしてやはり目につくのは美しい飾り羽の付いた金冠。
光「帰ってくるかな…ち、ちょっと触ってもいいかな…?」
気になってしまえば湧き上がる好奇心に負けて金冠をハンガーから降ろす。重い。
よくこんなもの被ってあのような軽やかな動きができるものだ。
フビゴ族の長い首に負担になりそうで、でもあのほぼ筋肉みたいな彼の首なら問題ないかと考え直す。
そのまま姿見の前まで行き頭に添えてみる。
腕のみで支えるとグラグしてしまう。
ブカブカの不格好。取り落としたら自分の角を叩き折ってしまいそうだ。でもかっこいい。
腕輪等も試してみたいが彼は自分の装備を触れられるの好きじゃなさそうだし、もうちょっと眺めたら戻して知らぬ顔しておかなきゃなぁ…。
うんうん、もうちょっと、もうちょっとだけ……
ゾ「俺の部屋で何をしている」
光「うわぁ!!」
ガツーン
幸い角は折れなかったが、
凄まじい轟音が頭に反響した。あと怒られた。
私は痛みと説教で泣いた。