あたたかい光の戻る場所 美しい二羽の小鳥を飼っている。小さな籠の中で、優しく愛でる。一羽ははじめ、もっと大きくて立派な籠の中で育てられていた。立派な籠は小鳥に相応しいほど美しかったが、その籠は他人の物だった。俺は他人の籠で、小鳥を愛でない。眺めるだけでいい。‘アレク’は自分の籠の中で愛したい。
一羽は俺の周りを元気に飛び回り、もう一羽は指の上で優しく囀る。この鳥は嬉しそうに体を膨らませて、期待で羽を震わせた―――。
朝。まだ青さのない白じんだ空が薄いカーテンの隙間から見え、コマドリの囀りに耳を傾けながらソルはそんな物思いに耽っていた。小鳥は好きだ。ふわふわの羽毛に包まれた可憐な生き物。小さな翼をはためかせ飛んでいく、その身体からは想像もできない美しい声で歌う。
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