世界 優 嘘 色が見えなかった。
見ようとももはや思わないが。
でも少し不便だ。アナタの瞳の色を、永遠にみることができないのだから。
ワタクシ?ワタクシの色なんかどうだっていいでしょう?あんな汚い黄色も、ピエロを思わせる赤と青も。全部、嫌いだ。
騙されて、奪われて、自分を守るために、もう奪われないように嘘をついたのに、なんででしょうネ。……どうだっていいですが。
昔話でもしましょうか。……興味ない?……そうデスカ。なら、イイデス。
ワタクシ、悪魔なんですヨ。知ってるって?言いましたっけ。
ま、どうだってイイデス。アナタ…ホンットーに不思議デスネ。こんな頭のおかしい妄言と取られてもいい話を聞いて、疑わないなんて。……格好?まぁ、確かに奇抜デスケド……こんなの、そう、それこそ道化なんて、こんなモンじゃないデスカ?
雰囲気が違う?ンー、そんな根拠のないモノ、信じられマセーン!
ニンゲンってドーシテアイだとか、コイだとか、あやふやなモノを信じるのデショウ。
あとあと、後悔するのは自分なのに。
ン?なんでもありませんヨ。
ま、イイデス。どうでもいいですネ。ワタクシのコトなんて。
そう、どうだってイイ。信じたい者が信じて、信じたくない者が信じない。この世界はそんなモンデス。
さてと…無駄話はココらへんにしましょうカ。ワタクシは、ワタクシ達はやることがあるので。
デハ、名も知らぬ変人サン。
サヨーナラ。