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    まだプロット。しかも書きかけ

    はじからプロット夢の中
    唐次が一人で歩いている
    ここは何処だろうってぼんやり思っていたら前から男が一人歩いてきた。
    男は唐次の顔を見て唐次のものではない名前を呼ぶ。
    誰だろう。唐次に見覚えはなく、けれど相手は愛おしそうに唐次に触れてまた名前を呼んだ。
    「俺は君が求めてるやつじゃないと思う」
    唐次がそう告げれば相手は悲しそうにして離れていく。けれど少しした後もう一度唐次の顔を見てごめんね、と言って笑った。
    どうして謝られたのかわからず首を傾げる。けれど唐次を見るその顔にどこか既視感があって。
    誰だろうって考えてる間にまた意識が暗闇にのまれた。

    目が覚めた。はじめは唐次を抱きしめたまま眠っていて、唐次が起きたのに気づいたらしくはじめも目を覚ました。おはようって笑いかければはじめはまだ寝ぼけているらしい、蕩けそうな表情を浮かべて唐次の額に口づけを落した。いつもの恥じらいは何なんだと思うくらいの甘い時間に唐次がくすくす笑っていれば目が覚めてきたらしいはじめが唐次の右の瞼にキスした後、数秒経って一瞬で顔が赤くなった。
    「寝ぼけてたな?」
    「あの…気づいてたなら起こしてくださいよ…」
    「ふふ、はじめ君からのモーニングキッス、嬉しかったぜぇ…?」
    「マジで無理恥ずかしぬ…」
    そうやって二人でふざけていたら扉をノックされた。扉越しに返事を返せば宿の人間で昨日から何も召し上がってなかったようなのでとお盆に二人分の食事を持ってきてくれたらしい。二人で目を合わせてから扉の前に置いておいてくださいとつげれレば了承の返事の後足音が遠ざかっていく。階段を下りていったらしいその足音に扉に近づいてそっと外を覗き見れば昨日まではなかったはずの小さなテーブルがそこに置かれていて、それに乗ったお盆の上にはおにぎりと何かの入った煮物と味噌汁が入っているらしいお椀があった。どこにも見られないように気を付けて部屋の中に引っ張り込んでみればどれもがヒトが食べていいもののにおいではない。どうしようかと目を見合わせていればはじめが部屋に備え付けられているトイレにそれらをすべて捨ててしまった。食べ物を捨てるとか、普段なら罰当たりだなっていうとこなんだがなぁとぼやく唐次にはじめは変になるよりましですよと返してキャリーに入れていた保存食を食べた。
    はじめのベットには昨日子供らが持ってきた祭具がそのままになっている。唐次がじっと見てよし、と声を上げた。
    いこう。
    は?
    いかないと多分進まない、食べ物だけ、ブロック食とか飲み物は持っていこう。
    危なくない?
    でもこのままじゃどうにもならないだろう。

    真っ白の木造の建物
    壁には不思議な文字が並んでいて通路を挟んで壁際にはいくつものベッドが並んでいる。昨日部屋に来た子供ではなく、村に来た時に自分たちを迎えた男のうち二人、目元を隠した男たちが自分の前を歩く。ここは主に病気やケガをした時に元気になるまで過ごす施設だと案内される。1階の奥には調理のための小部屋や診察をするための設備などもあった。階段を上って2回に上がる。そこには昨日着た子供たちのほかにも何人か同じように目元を隠す布をつけた人が暮らしているのだと説明を受ける。廊下を進んでいけば青の装飾が目立つようになった。階段には青色のしめ縄がされていて男たちはここより上に上がるようはじめに伝えて去っていった。
    短剣を持ったまま階段を上がっていけば3階の村側から見えない部分の壁におどろおどろしいタコのような生き物の絵が描かれていて、そこではじめは九尾が外なる神といっていたのを思い出す。自分はそういったゲームになじみはなかったが、知識としてクトゥルフの存在を知っていた。あぁ、あのどこまでも鼻にこびりつくようなにおい、老人のいない村。あれを信仰しているのは魚のような見た目の生き物だったのではないか。バクバクと心臓が鳴るのを聞きながら、唯一ある窓辺に座っている男が顔を隠していた布をはらりと床に落とす。
    そこにあったのはさっきまでずっと隣にいた唐次と同じ顔、いや、たぶん自分とも似ているはずだ。とりわけ、唐次に似ているというだけで
    「イチ、あぁ、イチ、会いたかった」
    「え、ちょっと」
    「寂しかったんだ、お前に会えないってだけで心が張り裂けそうだった」
    唐次よりも随分と弱弱しく笑うその男は着ている物こそ村の者が来ていた服と似通っているが随分と豪華にも見える。はじめの事を恋人か何かと間違っているみたいでしなだれかかってはじめの頬に手を添えた。日焼けを知らないのかといいたくなるほど白い腕には恐ろしいほどの傷跡が見え、いくつかは血がにじんでいる。それでも平気そうな顔をしている男に信じられないものを見たような視線を向ければ、男はそれに気づいたのか寂しそうに服の袖で腕を隠した。
    「あ、ごめん。気持ち悪かったよな」
    「いや…それ、なんで…」
    「なんでって、お役目の痕さ」
    「お役目?」
    「神子の役目は村から災いを取り除くことだろう?」
    男の体は村の者たちよりも多い布地の服のせいでわかりづらくなっていたけれど、どこもかしこも傷だらけだった。転んでついたような些細な傷から獣に噛まれたらしい歯形、髪に隠れていたけれどその日タイにも大きな傷があるようだった。
    「村のみんなが怪我したら俺がその怪我を貰って、そうしたらみんなまた働けるだろ?」
    「は?」
    「どうしたんだ?ずっとやってきたことじゃないか」
    くすくすと笑う男。気づかなかったけれど部屋の片隅には包帯だとかガーゼ、それに松葉づえなんかも放置されていた。さっきの話からするにこの男は他人のけがを自分に写し取る能力を持っているらしい。1階にあった救護院はそのためかと苦々し。くため息を吐く。
    「イチ…?」
    「すみませんけど、俺の名前はそれじゃないです」
    イラついた様子で言えばどこか泣き出しそうな顔をした男に一体何なんだとまた苛立つ。村にいる人間たちとは違うのは分かるけれど、それ以上に気味が悪くて。出ていこうと振り返った階段はいつの間にか閉ざされていた。外へ出られそうな場所といえば男の後ろにある窓だけで。その窓ですら、外から見たときに下に何もない、3階の高い位置にあることは知っていた。どこにも逃げ場がない事に気づいてさっと血の気が引く。自分の身もそうだけれど今は唐次さんが心配だった


    真っ黒の石の建築
    壁には不思議な文字が並んでいて通路を挟んで壁際にはいくつものベッドが並んでいる。昨日部屋に来た子供ではなく、村に来た時に自分たちを迎えた男のうち二人、口元を隠した男たちが自分の前を歩く。ここは主に働けなくなった老人が過ごす共同施設だと案内される。1階の奥には調理のための小部屋や診察をするための設備などもあった。階段を上って2回に上がる。そこには昨日来た子供たちのほかにも何人か同じように口元を隠す布をつけた人が暮らしているのだと説明を受ける。廊下を進んでいけば紫の装飾が目立つようになった。階段には紫色のしめ縄がされていて男たちはここより上に上がるよう唐次に伝えて去っていった。
    盃を持ったまま階段を上がる。階段を上がった先、村から見えない側の壁に墓場で西洋のランタンと杖を持った老人のような、おどろおどろしい絵が描いてあった。
    日本ではなかなか見かけないその絵や建物の作りにどこか悪魔召喚じみたものを感じる。背中を伝い落ちる汗の感触に眉根を寄せていれば部屋の奥にあった椅子に座っていた男がゆらりと立ち上がった、神殿の中にいたのと同じ、口元を布で隠した男の姿に無意識に後ずさる。
    「来たね」
    「…きみは、」
    「昨日はどうも。覚えてるかな」
    「…夢の中にいた、」
    「そう。あちらでも思ったけれど、やっぱりカラによく似てる」
    「どういうことだ」
    ゆるりと男の目がほそまる。その目の光ははじめ君に似ているのに口から出る言葉は俺とはじめ君に害をなすぞと言わんばかりで。はらりと床に口布が落ちる。その下から現れた顔がはじめ君に似ていて、やっぱり、なんて思って小さくため息を吐いた。
    「ごめんね、もうこれが俺たちにとっても最後のチャンスだからさ」
    「…」
    「カラに、外の自由な世界を見せてやりたい。俺の体も、あいつも、もうきっともたない」
    「どういう、」
    「俺達がここで何させられてるか、外のアンタたちは知らないだろう。俺は村に来るものを拒み、代償として臓器が壊れていく。これを抑えるにはこの村の近くに群生してる花から作れる薬を摂取するほかない」
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    HakurenTask

    MEMOこれまだプロットです。
    プロットです。(大事なことなのでry)
    大正ロマン一カラのつもりがだんだん大正ロマンの恰好した小営になってきた件一カラ
    時代設定 大正(なんちゃってでいいです)
    一松  文豪(たび松大正ロマン)
    カラ松 バンカラ(たび松大正ロマン)

    カフェー表記はワザとです。よしなに

    一松(32)
    トト子の働くカフェーの奥にあるボックス席を陣取っていつも作業をしている。執筆作業よりは校正作業やネタを考えたりなど。カフェーにわざわざ来ているのは人間観察も兼ねている。
    現在執筆中の作品は2匹の猫が探偵業を営んでいる話。その世界では人も猫も犬も等しく二足歩行し、口をきき、頭を使う。気まぐれで皮肉屋なサバ虎にいつも振り回される黒猫の話は雑誌で連載していていくつか単行本も出ている。本人は否定するが売れっ子作家である。
    服装は和服に帽子やキセルなどを合わせた和洋折衷スタイルで自宅はカフェーからほど近い場所にある。家の前に大きな栗の木があって秋の時期は庭にまで転げ落ちてきた実をよく拾う。猫が好き勝手に出入りしているが定住しているわけではない。オレンジの毛皮の先生、と呼ばれる猫だけは一松の家をねぐらと決めているようだがここには入るなと言われている場所には入らない賢い猫である。(エスパーニャンコ)
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