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    skrk5

    気まま気まぐれ雑食性ですので地雷は自分でよけていって。幻水坊ちゃんはだいたい右側、ルク坊とトラントリオおいしい。 ※ do not use/repost my art※

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    skrk5

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    ナツ子とデステニーとルークがわちゃわちゃしてるだけの小話。ナツ子も多分筋トレして、腹筋割ってみたいな〜とかやってた勢という妄想。

    「いいね〜!そのポーズほんッと決まってる!」
    「そお?嬉しい〜」
    「何をやっているんだ……」

     中庭が騒がしいと思って料理の手を止めたルークが木ベラを片手に窓から見れば、何やらポーズを決めているデステニーと、その周囲をぐるぐる回りながらスケッチをしているナツ子がいる。

    「おい、もう直ぐ夕食だぞ。デステニーも食べていくんだろ。少しは手伝え、ナツコ」
    「もうちょっと、もうちょっとなんだって!」

     何やら真剣な表情でデステニーを見つめながら、紙に高速でスケッチをしているナツ子にため息をつき、ポージングの姿勢を崩さない見事な筋力でもって動きを止めているデステニーを交互に見たルークは、諦め半分に小さく呟いた。

    「なんで毎回デステニーが遊びに来ると、そんな真剣にスケッチしてるんだお前は」
    「はああああああぁぁぁ!?この仕上がってるデステニーの美しい筋肉が目に入らないの!?町長をも超える完成された仕上がりだよ。見て!可愛いと美しいと逞しいが全てバランスよく表現されている肉体!造形!ポージング!!超⭐︎完璧ッ!!!」
    「やだ、ナッちゃんそんな褒めないで〜。流石に恥ずかしいよぉ」

     デステニーの上腕二頭筋に出現している立派な筋肉の小山をするすると撫で回しながら瞳を輝かせているナツ子に、褒められてまんざらでもなさそうにしつつ照れるデステニーは、一度視線を交わし合うと同時に親指を立てて互いの何かしらの意思を確認し合ったらしく、その後すぐに腕を組んで互いを褒め合い始めた。

    「こんなかんっぺきなデステニーに会えるなんて、まじでこの世界に来て良かったと思ってるよ……」
    「そんな、こうなりたいって思えたのは、ナッちゃんの強さと、サーバルキャットマスクのかっこよさのおかげだよ……!」
    「デステニー!」
    「ナッちゃん……!!」
    「おい、遊んでないで手を洗って来い……」

     感極まった様子で何やら星やらハートを飛ばしあっている2人を半眼で見つめていたルークは、同時に振り向いたナツ子とデステニーの視線の強さに気押され、一歩ひいた。

    「デステニーを上回る美しい筋肉なんてルークは出せないっしょ!?あとちょっとで描き終わるんだから、それまで待っててよ」
    「そうだよ〜ユニオくんとQJちゃんだっているんだから、ナッちゃんが絵を描き終わるまでもう少しだけ待ってあげてよ」

     う、とさらに一歩引いたルークは、「若い女の集団(?)」とも言える2人にたじろぎ、言葉に詰まった。

    「それとも何、ルークが脱ぐの?筋肉触らせてくれる??まぁ?今度、勇者くんがモデルになってくれるなら今すぐご飯の手伝いに行ってもいい。この時間の光がちょうどいい陰影になってんだよ、とにかく邪魔しないで欲しいんだけど」
    「はあああぁ!?なんで俺が脱がなきゃいけないんだよ!??というか手伝わないやつが飯を食えると思うな!」
    「服脱がなきゃ筋肉の動きがわかんないだろーが!素人かよ。あ、絵に関しては素人か。流石にヌードモデルになれなんて言ってない。せいぜいパンイチまででいい」
    「なんだよ、パンイチ?って」
    「デステニーとか町長みたいな格好して、ポーズ決めてくれんのかって訊いてんの」

     その姿をその場にいた3名がそれぞれ思い描いてみたが、本人以外が真剣な表情で想像しているのに対し、槍玉に上がってしまったルークが1番に我に返り、叫んだ。

    「誰が着るか!!!!!!!そして脱ぐかってんだ!!」
    「ほら〜。じゃあもうちょっと待っててよ。私だってデステニーの肉体美は羨ましいんだから、ルークも嫉妬してないで筋トレすればいいじゃん」
    「はあああぁ!?なんでそうなる」
    「私も一時期腹筋割りたくて筋トレしてたけど、全然割れなくて諦めちゃったんだよね。その点デステニーの仕上がり具合はほんとすごい。かっこいい。デステニーの努力の賜物って感じする」
    「もぉ〜すぐ褒めるんだから〜」

     何故か女子2人でイチャイチャし始めたその横に取り残されたルークは、小さく「俺だって腹筋くらい割れてる……」と小さく溢したものの、和気藹々とお互いを褒めあっている2人の耳には届かなかった。

    「ナッちゃんは、なんのお手入れもしてないって言ってるのにお肌はスベスベもちもちだし、髪はツヤツヤだし。筋肉だってちゃんとついてるのにふわふわで、走るのが速くて、絵が上手で、ヴォイドと戦う意思と心が誰よりもひた向きで、強くて。自分自身を貫き通す生き様が本当にかっこいいよ」
    「そっかな〜?」
    「そうだよ〜、いつもこの街を守ってくれてありがと〜」

     エンドレスかよ……と、小さく呟いたルークが諦めの境地にたどり着くのにそう時間はかからなかった。
     次にルークが我に返ったのは、火にかけたままだった鍋の底がやや焦げ始め、周囲にその惨事を知らせる香りが漂う、数分後。
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