異国の踊り子1、21
マナの消失は著しく、日を追うごとに人々もそれを感じ始め、それでも国を盛り上げようといつからか始まった「豊穣祭」が今年もフォルセナで行われようとしていた。
他の国々と比べ、幾分かマナの影響がまだ深刻ではないフォルセナに頼り始める国もあり、今年はその流れからか各国のさまざまな楽団や芸団が招待され、見たこともないほど華やかな祭りになりそうだった。
その後、順調に経験を詰んだデュランは、現在は王側近の衛兵の一人である。本日の任務としてアルテナからの招待客である次期王女を出迎えるべく、国門に出向いていた。
その間も、着々と外国の一団が入国を済ませるため、検問を行っている様子が目に入る。
そのうちの一団、煌びやかな装飾と、ここでは見慣れない薄手の布を幾重にも体に纏い、刺繍がふんだんに施されたショールで顔を隠し、神秘的な魅力を持った芸団が入国手続きを行っているところが目に入った。
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