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    ほるもと

    こっちは二次創作用にします。
    BLもHLもGLも好き。割と何でも好きですが、ジャンルはファンタジーに偏っています。

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    ほるもと

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    レジェマナ小説。

    エスカデの過去見る話あたりで色々気になったので、私なりの解釈や妄想などをつらつらと。

    気にならない範囲だと思うけど、女主人公と微妙にCPっぽいかも?平気な方はどうぞ。

    #レジェマナ
    legerMana
    #二次創作
    secondaryCreation

    鉱山の一幕「また寄ってきたか。鬱陶しい…」

     吐き捨てるように言いながら、エスカデは魔物の群れに切り掛かり、蹴散らしてその場に座り込んだ。

     背後にはすやすやと寝息を立てて眠る女が1人。

     突然連れて来られ、彼女を守ってやってくれと言われてもう半刻になる。
     賢人の命令を無視する訳にも行かず、彼はこうして、寄ってくる魔物達を蹴散らし続けている。ただ…ここにはあまりいい思い出がない。

    (さっさと起きて貰って帰りたい所だが)

     平和そのものといった様子で眠り続けている彼女は、恐らく何かの魔法で眠らされていて、近くで戦っていても起きそうな気配すらない。
     …コイツは今何を見させられているんだろう?思うが、考えた所で自分にわかる筈もなく、意識を目の前に切り替える。

     鬱陶しいとは言ったものの、魔物と対峙している時の方がましだ。今のこの何もない時間の方が居づらくはあった。
     こんな所にいると、余計な事ばかり考えてしまう。

    (あの時…)

     あの時、自分にもっと力があれば。
     様子見なんて生温い事を言わず、奴をさっさと殺しておけば。
     マチルダに会わせなければ…。

    「う〜ん…」

     後ろから声が聞こえ、そちらに意識を向ける。
     …そろそろ起きるのだろうか。

    「…」

     余計な事を考えてしまうのは、コイツのせいでもある。
     あの時突然現れた『誰か』…今はもう良く思い出せないのだが…その誰かに、似ている気がするせいだ。
     剣を向けられても呑気に自分を見返すだけだった、あの女は一体何者だったのだろう。

     彼女は『もしも』の中にいつも居た。
     仕様もない考えは捨てるべきだったが、今もって捨てられていないから、あの時、似た雰囲気を持つコイツに声をかけてしまった。

     無関係な人間を巻き込んだ。…そんな思いも僅かにあった。しかしもう今更、悔いた所で何の意味もない。

     何を考えているか判らない所もあるが、協力する気がある間は、せいぜい利用させて貰おう。
     ダナエのように洗脳されて敵対するなら、その時は倒すしかないが…。そんな愚かな判断はしないだろう。

     見返りは俺の分の手柄全てだ。名声と…恐らくは一生で使いきれない程の富。充分だろう。
     失敗するという懸念は、何故か無かった。

     目を覚ましたら…聞いてみようか?
     『あの女』と何か関係があるのか。お前は何か知っているのか。何故俺に協力するのか。俺につくのか…ダナエにつくのか。
     聞きたい事が多すぎて考えが纏まらない。

    「あれ?エスカデ?」

     突然声をかけられ、内心で慌てつつゆっくり立ち上がる。

    「…気がついたようだな」

     目を覚ましたばかりの彼女は、欠伸しながら座り込んでいる。未だ半分は夢の中にいるようで、ここがどこなのかも把握していないようだった。
     何を聞くんだった?何か取り繕えないであろう今の内に、早く。

    「お前どっちにつくつもりだ?」

     …選択を誤った。一番聞きたかったのはこれじゃない。
     思ったが今更、取り消せない事は解っていた。



    END





    ×××××

    後書き

    なんで夢の中で話しかけられたんだろう?
    なんで目を覚ました時そこにいたんだろう?
    なんで唐突にあんな事聞いてきたんだろう?
    なんでダナエの方についても怒らないんだろう?
    そもそも「オマエに興味がある」のは何故だったんだろう?

    疑問が多いのに情報が少ないので妄想書いてしまいました。

    あれは半分夢、半分過去に飛ばされたような状態だったのかな?と思ってて、
    「あんまり覚えてないけどあの時見た変な大人に似てるような?」と思って「興味があった」のかも…と
    思いついた時に尊死したので
    書いた話です。

    主人公からすればもう知り合いなので、親しみのこもった視線を向けているのは当たり前なんだけど、エスカデ少年からすると非常に変な事だろうなあ、印象に残るだろうなあ、と思って…。

    でもどうも気になるワードが多いので、元々主人公が何者か知っていて声をかけたのかもしれない。
    みたいな妄想も…。
    幅が広くて色々考えるのが楽しいです。

    今回書いたものはエスカデ視点なので、アーウィンこそ悪であり滅ぼすべき存在、としています。
    他キャラ視点も書いてみたいような…非常にしんどいので嫌なような。

    これに関しては推しなので楽しく書きました。
    読んでくださった方、ありがとうございました。

    2022.09.06.
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