ぱぱおの事件簿side-B
高なく鰯と柊
あらしの藍黄色
チーム激マブ
ぴよぴよなかっぷはわかりません
スノドロ終夜
スノドロノウト
藍黄色なんてね
四宮なわばり
ぴよぴよなかっぷメイ森
高生紳士が好きそうな男選手権
中高片鱗
中尾シャッハ
大悪党高生
ジャック変葬
ファンブルしたらロストする卓
たかんごっぷ旅館01
終帳探偵事務所その壱
ぽんこつストラグル
よしきた四季送り
ぽんこつ探偵と赤い糸
終帳探偵事務所その伍
ぽんのうと幸せ
すりっぷシャッハ
上手く生きられない水原さん
藍黄色も枯れるまで
変葬11
たかんぼが消えた夏
たかんぼライクブルー

「夢」という地獄。澄み渡った青空のもと、草むらの上でポップと空を見上げる。

鳥が空を渡り、太陽がさんさんと輝き、綺麗な虹も見える。

ふと、虹が二重に見えて、なぜか。
これが「夢だ」、と気づく。

瞬間、横で笑いながら寝転んでいたポップが飛び起き、真顔でおれの腕を掴む。

「また、居なくなっちまうのか」

目も、口も、笑ってない。
氷みたいな表情で、おれの目を見てくる。

「これは夢だよ、ポップ」
「お前がここにいるのに、夢なもんか」
「夢なんだ、目を開けなきゃ」

目を見返す。
帰ってくる視線は、冷たさの中に炎を燃やす。

「ここが現実なんだよ」
「たのむ、逝くな」
「ここにいろ、ダイ」

「もうおれを、置いて逝かないでくれ」



目が覚めたのに、暗闇。
空は紅く、月もない。