ゴーストパイレートと小さな狼獣たちが住まうとある港町にはとある噂が広がっていた。なんでも、港を統一している狼の屋敷に『世界に一つだけの宝』があるという噂であった。

皆が寝静まった夜、ベッド近くの窓からは満月が部屋を覗き、それを眺めている少年がいた。可愛らしい狼の耳をピコピコと動かししっぽを振っている。
屋敷に住む少年、桜であった。
いつもは寝ているはずの時間。今日は久しぶに顔を出した満月を見るために起きていたのだ。
だが眠気は優しく桜を包み込もうとする。ベッドの上でウトウトとしていると突然別の窓からガタガタと激しく揺れる音が鳴った。
ビクリと体を震わせ、シーツを握る。
ガタンッという音とともに窓があき、潮風が友達を連れて遊びに来たようだった。

礼物荒泷一斗跟往常一样，哼着小曲去约定好的做工的地方。这一次竟然找到了非常轻松还报酬丰厚的活儿！本大爷的运气一定是太好了！好像是什么……试药？是针对妖怪种族的保健品来着？
一斗捏着纸条，看看岔路，挠挠脑袋，嗯，只要转过前面那个转角就好了！
“拉面～拉面～今天赚到摩拉了就去吃拉面！”
但是他一转身的时候，什么东西就从上面盖了下来——眼前一黑，什么都看不见了。慌张的赤鬼挣扎起来，胡乱打着四周大声呼叫，“喂！喂！怎么回事，本大爷是来工作呜呜呜呜………”

“……啊……原来是送给我的‘礼物’啊。”等一斗清醒过来时，眼前还是一片漆黑，浑身软软的使不上劲，脑子也晕乎乎的，但是听到了熟悉的声音。
绫人兄……是绫人兄！绫人兄在旁边！